三景橋立杯その7(メインレース?)
カサマツタンゴ(イメージとしては,アルゼンチンタンゴ的な馬名に見せたかった)

 無事天橋立を徒歩にて突破しました。めでたい。
 余勢を駆ってそのまま籠神社に突撃します。ここは天橋立の観光ルートどおりなので,参拝客で賑わっております。写真を見るとそんなに賑わってないように見えるけど。

鳥居と参道 ここにも松 さざれ石 この神社と読むらしい……
一発では読めないなあ
重文狛犬
どっしりとしていて,なんとも趣のある狛犬です
神門 拝殿 破魔矢の起源 恵美須神社 真名井稲荷 狐でなく龍が鎮座しております
形も面白いですな
西側の狛犬 倭宿禰命 なんとなく味のある
境内案内図
西側鳥居
なぜか黄色い

 引き続き,奥の宮(上宮?)の真名井神社を目指します。こっちに向かう人はまばら。たぶん1割もいないんじゃなかろうか。
 ですが,真名井の井戸があったり,由緒正しそうなお地蔵さんがいたり,なかなか歴史を感じる神社で,あえて寄ってみた甲斐はあったと思います。それにしても,この龍の石像はなんか見た目コミカルで場違いな雰囲気が出ていて,個人的にはこのミスマッチ感が好きです。

鳥居 到着! 波せき地蔵堂。桃の彫刻がありますな。
かつて津波がここまできたとか。ここって結構標高あるように思うので,
ほんと,津波ってのは恐ろしいですな……
真名井の水
真名井水神社 この鳥居より上は撮影禁止 ここにも龍のがおりました 真名井原縁起

 さて,矛先を観光客ルートに向けます。目指すはケーブルカーで傘松公園。「かさまつ」というと日本人の99%はオグリキャップを輩出した笠松を思い浮かべるんじゃなかろうかと思うところですが,こんなところにもカサマツがあったんですね。まあ,松がある場所ならいくらでもつけられそうな名前ではあるのだけど。
 傘松公園は「かさぼう」というキャラを推しているようで,いくつか石像があります。石像を見てる限りはかわいいキャラなんだけど,実際に着ぐるみを見ると足が長すぎて大人に見えてしまい(実際中の人は大人だろうし),「坊」感がなくなってしまうのがちょっと残念。
 なお,こんな場所で男一人旅をしている不審者に写真撮影を頼んできた大学生(おそらく)集団には敬意を表したいところです。

ケーブル乗り場 かさぼう 線路 ケーブルカー すれ違う かさぼう
かさぼうの立て看板 ……と思ったら本物がいた 股のぞき台 瓦投げできます この景色こそが天橋立の「天」を示すわけですな

 そして,バスで成相寺まで登っていきます。これの時間に間に合わせるためにいろいろ苦労したのだ。バスは終点まで乗ると山門をこえて境内にまで入っていくことになります。で,山門からどれくらい登ると本堂なのかよく分からないので,とりあえず行きは終点まで乗って,帰りは時間と体力と距離を見て考えることにしました。
 バスに同乗したのは確か僕のほかに2組だったかと記憶してます。バス会社の人は一応カウントしておりました。僕が雪の中で行き倒れたら捜索隊を出してくれることでしょう。


七名所まで七分 こんな道をのぼる 階段をのぼる 撞かずの鐘 一応雪かきはされてますが,
若干残っておりました
一願一言のお地蔵さん
着色されてません
一言ってのは「合格!」とか
「健康!」とか,
そんな感じでいいのかな?


巡礼堂。首の長い鳥の彫刻が印象的ですが,なんという鳥なのだろう?
あと,常々思うけど,ここへの参拝と三十三観音巡礼とで同じ功徳ってのは
どう考えても不公平じゃないですかね
仏の道というのはこれほどまでに努力に比例しないものなのか……
本堂 これも常々思うけど
上の方の千社札って
どうやって貼ってるのだろう
とてもいい雰囲気の本堂 ここにも左甚五郎
この人の作品って
多すぎじゃないですかね
彫刻会の空海的印象です


本堂全景 お堂の名前が分からない 鎮守堂
雪が落ちてきそう
びんずるさん
木像だと,触られたら
すぐに摩耗しそうです
楽寿観音 足下にいるのはご老人? 鉄湯船
その他の石像 あらためて本堂

 ここから先は若干マイナールート。雪の中を進むことになります。1年に1回は雪を踏みたい人間としては,満足であります。犬は喜んで庭を駆け回るわけですが,NPは喜んでお寺を歩き回るわけであります。そして,まさかこのあと東京に雪が降るとは想像もしてなかったのでした。
 そして,距離感も分かったので山門に向かって降りていきます。

 そして,時間が余り,バスを待ってても寒いので,歩いて上に上がることにしました。終バスなので,まさか山門バス停に人がいるまいと運転手さんに思われて通過されたら大惨事だしね…。

五重塔 弁天池
雪の中下手に近づくと下に落ちるから池は怖い
弁天様 山門 右手の石碑
なにかと彫刻が白い ひまわりって珍しいような 仁王像
彫刻がきれい 山門 山門脇にある成相寺解説
ここにあると
読む人は少なかろうな…

 てなわけで,無事西国28番成相寺を参拝できたので,あとはケーブルカーまでしばし時間をつぶします。
 ところで,ここは股のぞきが有名です。前屈して股から天橋立を除いたときのその姿が昇り龍のようである,とされているようです。さっきは股のぞきを遠慮したのですが,恥を忍んでやってみました。なぜ覚悟がいるかというと,NPの体の固さはそれはまあ酷いもので,当然前屈して手が地面につくなんて夢のまた夢。足が長い人ならそれでいいでしょうがそうじゃない人間がこれなんだから救いようがない。そして,これが30代になってからの話ならまだいいんだけれど,中学・高校時代からこれだからもう仏様でも救ってくれないでしょう。
 そんな体の堅い人間が,ここ10年くらい前屈なんてしてないなか,いまここで股のぞきをしたらすっころぶのではないか……とびくびくしながら股のぞきをしたところ,普通に覗けました。な〜んだ,びびって損した。
 しかし,恐ろしいのは文明の利器です。皆さん知ってましたか,デジカメを逆さに持って写真撮ると股のぞき状態の写真が撮れるらしいですよ。それどころか,普通に撮った写真を逆さに180度回転させても同じことが起こるらしいですよ。文明ってすごいですね。

あらためて撮った写真 ←を180度回転させてみた 股のぞきしながら撮った写真 デジカメ逆さ持ちで撮った写真 下りケーブルカーからの写真
冬にリフトは動いてたか忘れた
到着しました
過去の操作盤には自由に触れていいようです
子供が喜びますね!

 さて,戻ります。帰りも歩きを覚悟してたのですが,なんと船に間に合いました。これはうれしい。ってことで,乗り込みます。時間ぎりぎりで余裕がなかったので,陸側からの写真がありません。
 松を売り物にする同じ日本三景でも,松島の船はカモメへのえさやりが禁止されましたが,ここ天橋立の船では上でカモメにえさをやるのが風物詩になっており,寒い冬でもノコノコ上に出て餌やりをする人が見られます。よくよく考えると,餌をやっても1円にもならないどころか金を出して餌を買って,寒い中あえて上に出て餌をくれるってんだから,カモメからしてみたら人間ってのはなんとありがたい存在でしょうか。
 ちなみに。当然NPは貧乏人ですから餌は持ってませんでしたが,優しいカモメさんたちはそんな期待を裏切る馬鹿な霊長類を突っついたり糞をぶっかけたりすることはありませんでした。
 なお,船が出ると餌を期待してカモメが集結するのは島原から熊本に行くときに乗った船と同じだな。あれの旅行記とか書く日はやってくるのだろうか。
 そして,何をとち狂ったか,ほかの皆様は餌やりに満足すると暖かい船室内に戻って行かれたのに,NPは寒い中(日が落ちかけて船が進むからとても寒い)甲板の上で一人我慢大会をおこなっておりました。

カモメがやってくる カモメ さらば! 船内 船名は「かもめ12号」というらしい




タイタニックはできないけれど前方で船長さんはできます
(もちろん僕はやっていない)
松並木を海から眺める 船は進みカモメは併走 回旋橋と船着き場が近づく 到着しました

 ってなわけで,駅の側にあるビューランドには行けませんでしたが,とりあえず上から下から海から天橋立を見ることができたので,ほぼ満点に近い形で天橋立を見ることができたのではないかと自画自賛しておきます。
 そして,昔ながらの観光地の常として土産物街の閉店が早いので,開いてる店でソフトクリームを食べてから,駅前の智恵の湯に入ります。この寒い中,普通だったら風呂に入ってからソフトクリーム食べたいのだけれど,やむを得ない。なお,結果的に風呂から出たあともお店は開いておりました。
 この智恵の湯は温泉であります。駅前にあとから作ったために建物自体大きくなく,昼頃に観光客が大挙して押し寄せたら大惨事になるんではないかと不安になります。この時間はすいていてよかったです。

智恵の輪 ソフトクリーーーム! 智恵の湯 効能 脱衣所 平面図 代わりに牛乳
足湯は機械故障で閉鎖中
まあ,冬だしね…
この日の夕食は焼鯖すしと宮津ちくわ 乗った特急 京都タワーーー


 そして,電車で京都に戻り,この日は京都に泊まります。

天橋立桃山


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