庭園賞藤田記念

 さて,弘前です。
 最初は,禅林街のお寺を巡ろうかと思ったんですが,駐車場が見つからずに断念しました。前回も禅林街は訪れたんですが,自転車だったので苦労がなかったんですな。最大の問題は,「前回どのお寺に行ったのかおぼろげにしか覚えていない」というところにあります。全く覚えてないなら新鮮な気持ちで参拝できるからいいんですが,中途半端に記憶があるから困りものです。やっぱり旅行記書かないといかんよなあ。

 で。弘前市内。ここも駐車場がみつかりません。と思って,坂を下ったら藤田記念庭園の駐車場を発見しました。よかったよかった。入口で,ここに停めて城をぐるぐる回ってもいいか伺ったところ,ご快諾いただきました。これはありがたい。

 さて,何度も書きますが,NPはニワカ庭園マニアであります。前回はここは訪れてないはずなんですが,にわかすぎて自信を持てないのが困りものです。

 で,この藤田記念庭園,もちろん藤田伸二とも藤田菜七子とも関係がなく,藤田謙一という昔の大金持ちがカネの使いどころに困って作庭させたようです。明治期だったら馬主でもやってておかしくないんじゃないかと思ったんですが,検索した限りではそれらしき形跡はありません。まあ,ウマに使うより庭に使った方が,結果的に弘前の人々の役に立ってるわけで(もちろん,ウマを持ってたら青森県内に一大牧場をつくって,今なお青森県産馬が大活躍している可能性もゼロではないんだろうけど),その選択は正しかったというほかありませんな。


 庭園のパンフレットを見れば分かるとおり,この庭園の特徴は,様々な景色にいろいろな名前をつけて「ここを見ろ!」とうるさく言ってこないところにあります。できた時代が新しく,訳の分からない学者が「ふむ,ここは中国の○○に似ておる」とかなんとか言い出す場面がなかったのがいいのかもしれません。とにかく,上からなにかを押しつけられることなく,自由な気持ちで自由に庭園を眺めればよいのであります。
 というわけで,のんびりふらふら低地部を見て回ります。


 橋の上からの眺めが岩木山を背景にしていて,なんともいえんですな。それにしても,よくぞこれだけいろいろ詰め込んだものです。作庭者はどなたか存じ上げませんが,これだけ日本庭園の要素を詰め込んだってことは,それだけ勉強したんだろうな。

 そして,引き続き高台部。岩木山を借景にしたお庭,とのことだったのですが,空気の透明度の問題もあり,またついさっきまでもっときれいな岩木山をもっと近くで見てたこともあり,木で岩木山の視界が遮られていて,なんかイマイチでした。低地部の橋の上から見た岩木山の方が視界としては好きです。
 なお,ででん!とそびえるしだれ桜が満開になるとどうなるのかは大いに気になるところで,これが満開になるときにここを再訪したいな,と思う一方で,弘前城のソメイヨシノとここのしだれだと時期がずれるわけで,非地元民として,狙うならどっちを狙うべきなのか,大いに迷うところでもあります。


 と,いうわけで,若干駈足になりつつも,藤田記念庭園終了。引き続き,ニワカ庭園マニアとして,大石武学流庭園がある弘前城植物園を目指します。

岩木山弘前城植物園



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