BTのタイ競馬観戦記

2001年9月の頭にタイ旅行に行った際、タイ競馬を観戦してきたので、観戦記を書きます。
バンコクには、ナンラーンとパテュムクンの2つの競馬場があり、レースは毎週土または日の1日行なわれ、2つの競馬場で1週おきに交互に開催されています。
今回は9月9日にナンラーン競馬場に行きました。
SAMは飛行機の都合で帰国したため、1人で向かいます。
王室主催(おそらく)のためか、軽装(襟なし、短パン、サンダル)は禁止で、ちゃんとしたカッコで行きます。
バンコク市内は日本人であふれていましたが、さすがにタイ人しかいません。それでも中で3人物好きな日本人を見ましたが・・・。
そして、英語のプログラムを買い、50バーツの入場料を払って、いざ競馬へと向かいます。

着いてみると、ちょうど1レースの発走でした。
タイではとにかくすごい歓声がおこります。「ジャッキー、ジャッキー」とみんなで1番人気の馬名を連呼しています。日本の競馬場のかけ声と異なり、サッカーや野球の応援に近かったです。これは1日中見られました。

2レースでは馬券を買います。馬券はWIN(単勝)とPLACE(複勝、3着以内)の2種類のみで、50バーツ単位での発売でした。全て有人の窓口でしたが、楽に買えました。50バーツが日本円で170円ほどで、現地の価値では日本の500円くらいの感覚というので、少し高めです。基本的に来ているのは裕福な人ばかりだそうです。
さて、予想なんですが、プログラムに過去6走のデータが載っていますが、日本の馬柱ほど見やすくなく、クラスなども分からないし英語なので困難でした。また、タイではパドックはなく、騎手が乗って馬場入りした直後に2周ほど回って見せてくれるだけなので、パドック派としてはつらかったです。この頃場内でアナウンスがあり、周りがみんな何か書きこみ出しました。何かと思ってよく見てみると、プログラムのジョッキーの欄が空白になっていて、どうやらそれが発表されて書き込んでいるようでした。なぜ騎手の発表が遅いのかは不明です。
とりあえず複勝を買ってしばらくすると、枠入りが始まりました。ところが様子がおかしく、なかなかスタートしないし、まわりの客もモニターを見ずにのんびり予想を続けています。なんとタイではゲート印からスタートまで10分以上もゲートの中で待たされるのです。しかも、それだけ待たされても暴れる馬もいないし、スタートもそこそこきれいなのです。ゲートで待たせるというシステムは絶対間違っていると思いますが、ゲート内で待っても暴れない精神力は日本の馬にも見習ってほしいものです。
そして、いよいよ2Rがスタートしました。そして、複勝を買った馬がみごと3着に突っ込み、タイでの初当たりとなりました。とりあえず1R当てることが目標だったのでよかったです。配当は1.8倍でした。

ここで、コースとレースについて説明しとくと、コースはだいたい1周1500mの直線250mほどと思われ、芝コースのみです。また、コースの中はゴルフ練習場になっていて(もちろん休み)、掲示板はあるもののターフビジョンはありませんでした。そのためレースは、テレビか双眼鏡を借りて見る人が多かったです。
レースはこの日10R組まれていて、1Rだけ1100mであとは全部1200mでした。距離にバラエティーはないようです。
馬のレベルはあまり高くないようで、1200mで1分15秒前後が標準で、レコードが1分10秒66でした。騎手も動きのいい人が多かったです。レースは基本的に先行有利のようですが、差し馬もけっこうきてました。
さて、3R以降も馬券を買いましたが、面白かったことが3つありました。
まず1つ目は犬です。スタンドにいた犬がスタート直前にコース内に入りこんで、レースが始まり、タイ人が必死で叫んでいました。結局馬がくる前に犬はどっかへいきました。
2つ目は雨です。タイでは毎日夕方スコールがあって、10〜20分激しい雨が降ってすぐやむのですが、この日も雨が降りました。そして、かわいそうなことにその間も馬と人はゲート内で雨にうたれながら待ち続けていました。
3つ目はおっさんです。いきなり英語で話しかけられて、色々聞かれて、重が得意なのは何番だ、などと教えてくれました。

この日は結局メインまで見て帰り、その夜日本へと帰ってきました。またどこか海外の競馬場に行ってみたいです。

旅行記その他コラム

参考リンク
  タイ競馬の公式ホームページは発見できませんでしたが、開催日程や交通手段につきましてはJAIRの競馬場紹介などをご参考ください。

『白馬』21号掲載(表記など一部改)