三十路の琴平
30歳になるということで,せっかくの休みに何かしたいと思いました。30歳にならなくても休みにはあちこち遊びほうけてるような気がしますが,そのあたりは深く突っ込まないでください。
なんにせよ,せっかくの休みを有効活用しようと思ったところ,オーシャンカップが丸亀で行われており,丸亀にくっつける観光地として琴平が浮かんだので,金比羅山に登りつつ丸亀を目指すことにしました。
こんぴら自体は以前K君がゴールデンウィークに遊びに来た際に登ったのですが,まあまた登るのも悪くないでしょう。前回行き損ねた歌舞伎座なんかも見たかったのもあるし。みかん県にいて,久々に香川のうどんを食べてみたかったのもあります。いろんな要因が重なっての金毘羅です。
行き方はバスで高速善通寺で降りて,そこから徒歩で善通寺駅。時間が前後してますが,翌年善通寺を訪れたときと同じことをやってます。しかも,全く意識してないのに同じ道を通ったっぽいのが自分の行動パターンの単純さを示しております。
高速善通寺バス停 | 青い空,伸びる道 夏ですね |
神櫛神社 | こがね製麺 | ひやかけ小 | ||
善通寺市役所 | 善通寺駅 | 「またどうぞご利用ください」 がついているのは珍しいような? |
駅構内 | ホーム | 弘法大師の誕生地 | 弘法大師のふるさと |
で,電車で善通寺から琴平。このあたりの鈍行に乗るのは初めてだな。夏でもドアが押しボタン式なことをMさんに報告したような遠い記憶があります。
琴平駅から,まずはネットで検索したうどん屋を目指します。暑い。
こんぴら温泉郷 | 折り返し高松行 | 琴平駅 | 構内 | こんなのもありました | こんぴらの金マーク |
琴平は駅前からすでにこんぴら山ムード。狛犬や燈籠などが出迎えてくれます。ですが,どことなく寂れた雰囲気が……。
で,まずはおがわうどん。暑い中,金比羅山と逆方向に進むのは精神力を使いますが,でもうどんを食べたい。おがわうどんは細切りのざるうどんで有名です。中讃では太めの麺が多い印象でしたが,観音寺のとき同様西讃では細めの麺のうどんがそこそこみられますね。それでも最低限のコシのあるうどんでした。ごちそうさま!
駅前 | 吽 | 阿 | 四国鉄道発祥之地 | 琴平駅 | おがわうどん | ざる |
まだまだこんぴらさんには行けません。続いては鞘橋。国の登録有形文化財に指定されている凄い奴です。一人旅でもしないかぎり寄り道なんてなかなかできません。金比羅山に登る前に体力を消耗するのはできるかぎり避けたいところではあるのですが,やはり寄ってみないと。
そんなわけで,太陽照りつける中鞘橋に到着。人がいません。やっぱり寄り道する人は少ないんだなー。
現在は完全に使われていないのかと思ったら,どうも年に数回,神事やお祭りのときに使われているようです。へぇ〜。
四国の屋根付橋というと,大洲や内子近辺に多い印象ですが(結局内子の屋根付橋は1つも見に行けなかったんだよな。残念),琴平にもあるんですね。しかも銅葺。銅葺なんだから重いだろうに,橋桁のない浮橋です。よくこれで現役でいられるな。
鞘橋 | 正面から | 破風と懸魚 |
で,ようやくこんぴらさんを目指すことになります。暑い。道路沿いには駐車場とセットになったお土産屋さん。このあたりは由緒正しき日本の観光地ですね。
前回K君と登った経験則上杖はあった方が何かと便利という結論には到達していたのですが,なんとなく杖を借りた店がおそらく前回と一緒でした。本当に行動パターンに変化がないな……。
そもそも,NPが初めて金比羅山の存在を知ったのは今は無き刑事貴族3のロケ回であります。その後高松に住んでみると,当時の中山忍の観光コースが全くもって理解不能(宇多津ゴールドタワー→中津万象園(丸亀城をパス)という観光コースをとる人はなかなかいないはず。しかもレンタカー使わず)であることが分かるとともに,坂出・宇多津・丸亀・琴平から観光地を1つずつ(琴平は歌舞伎座もいれたら2つか)ピックアップするあたり,いろいろと関係各所への心配りがあるんだろうな,と思う次第であります。
いつか彼らが泊まっていたホテルにも泊まってやろう,と心に決めていたのですが,今回の旅で泊まらなかった以上今後泊まることはないだろうな……。
そんな金比羅山。参道にはいろいろ奉納されていて,みどころも多いのですが,あまりそのへんを解説する公式パンフを見つけられなかったのが残念。多分いろいろと面白いものを見落としてるんだろうな……。
参道 | トイレは22段目を左 | 階段スタート | 序盤は商店街を抜けます 見ながら進むので疲労感なし |
狛犬 備前焼だそうです |
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青銅大燈籠 山形県からの奉納のようです 東北からも奉納があるんだなー |
金比羅本教総本部 | 賽銭箱があると言うことは ここにも何らかの神様が 祀られてるんだろうな |
さて,山門到着。やはり前回(5月)と違い,暑いので危険な香りはぷんぷんします。というか,のぼり始めた時点で暑くてきつかったからな…。山門から後ろを振り返ると,すでにいい景色が広がっております。この時点で比高何メートルなんだろうか。
山門をくぐると五人百姓の飴屋さん。つまり,ここからは原則として飲食商売禁止ってことですね。そういえば,前回は帰り道山門を抜けたところでK君が甘酒買ってたな……。
それにしても,自分にしては撮った写真が少ない。これはあきらかに疲労でそれどころじゃなかったってことだろうな。
参拝から2年半経過した今でも,手水で手を冷やして少し体力を回復した記憶が残っております。手水じゃなかったら頭から水を掛けてただろうけど,さすがにそんな罰当たりなことはできんしなあ。
アフリカ象の奉納品について,どういうつながりでアフリカ象になったのかは解説がありませんでした。気になったので検索してみたところ,象頭山の名前の通りここが象の頭に見えるところに由来している模様です。そういえば,象が日本に来たのってずいぶん最近ですよね(日光の想像の象の知識より)。昔はこの山はなんて呼ばれていたのだろうか。
神馬としてトウカイスタントが奉納されております。普通神馬というと芦毛の綺麗な白い馬のイメージなのですが,どういう流れでこの馬がここに奉納されたのだろうか。もしかしたらトウカイテイオーのちょっと遠い近親であることが影響してるのかな?それにしても,いろいろな馬生のありかたはあるでしょうが,黒鹿毛に生まれて神馬になることなんて誰も想像してなかっただろうなあ。
そういえば,刑事貴族で忍がおそわれるのってこのあたりでしたよね。さすがに神社の奥深くで大騒ぎするのは問題だったのかな。
そして,旭社。疲れてるので旭社前の椅子で小休止。まだまだ先が長いのにいいのかこれで。K君とのぼった前回はこんなところで疲れを感じた記憶が皆無なんだがなあ。やっぱり一人で寄り道しながら歩いていることと,前回は5月・今回は7月ってのが大きいんだろうな(30越えて体力ががた落ちしたってことはその後の自分の行動を考えてもちょっと考えられない)。
旭社 | 本宮と間違えないように あちこちに配慮なされてます |
天下泰平 | 賢木門 | 吽 | 阿 |
そして,いよいよ本宮。
いよいよ,といっても,当然奥宮までのぼりますので,どっちかというと中間地点・通過点でしかないのですが。
ここから,下を見下ろすことができます。いやぁ,暑い中ここまで歩いてこれてよかったよかった。それにしても,やはり香川の景色は平地に単発の山があって面白いな。「スーパーマリオのよう」というのは誰に聞いたんだっけか。
いよいよ! | 手水舎 | 階段の先に鳥居が見える | 真須賀神社 勇武絶倫の神だそうです 30代の幕開けにふさわしい神社ですね!! |
鳥居 | 拝殿 | |
奥の方には人はいません | 神楽殿 | 讃岐の景色! | 奥社への道 | 奥社お参りの方へ |
さて,ここからがむしろ本番。奥社への道を歩き出します。見たところ,奥社までのぼっているのは参拝客の1/3程度かな?
奥社への道にも,多くの摂社があります。ただ,みなさん上を目指すのに精一杯で,これらの扱いはどうしても悪くなりますね……。かくいう自分も写真撮る気力もなかったりしてたのですが。でも,道中の天神様にはお参りした記憶はあるんだがな。写真撮らなかったのか。それだけ疲れてたんだろうな。
白峰神社 | トイレがありました。紙もあります |
そして,ようやく奥社到着。
奥社までは葛折りの道を進むことになります。何回折れるのか忘れましたが,終盤にさしかかって休息用の赤い色に塗られた東屋があり,ゴール奥宮と勘違いさせられます。ここにこんなトラップを仕掛けた人は天才だと思います。
鳥居 | 厳魂神社 | アップで | 引いて | 右 天狗 左 烏天狗 |
上からの景色 | 本宮から583段 疲れた |
で,無事本宮まで降りて来ました。疲れ果てて本宮回りの写真が少ない。
そういえば,各地の金比羅神社をみていると,案外神馬の像があることが多いですね。これってなにか理由があるのかな。
三穂津姫神社 | ここにも馬が | モルツマーメイド号 これで航海したっていうわけじゃないんだな |
いやー,それにしても疲れた。やっぱり夏はきついな。
てなわけで,商店街でソフトクリームを食べてエネルギー補給。でも,焼け石に水の感もあります。
しかし,これで終わりではありません。金比羅大芝居金丸座に向かいます。
降りて来ました | ソフトクリーム |