彦根の寺社その2

 そんなわけで,彦根市街地に戻ってきました。
 佐和山と彦根を分けてフォルダ保存していた関係で,ここで唐突に昨晩の行動を振り返ります。ホテルで自転車を借りられたので,最も近いと思われる銭湯(山の湯)に行ってみました。昔だったらこういうのはすべて事前に準備しておかなければならなかったんでしょうが,現代は現地でパパパッと検索すればいいので楽ですね。ほんと,便利な世の中になったものです(ただ,Mapなんかで「銭湯」で検索して,無関係なものが出てくるのは面倒ですね)。
 ネットで見ると,「栗のかたちをした小さな浴槽」という記載がありました。こういうのは想像力をかき立てられますね。実際見てみると,確かに子ども用っぽいです。銭湯に行くたびに思いますが,「同じ形をした銭湯」ってのがありません。できたのが大量生産時代ではないとはいえ,ここまで各銭湯に独自性が出るってのも面白いです。銭湯全盛期は各銭湯で独自性を出して競い合いながらお客さんを集めていたのでしょうか。

井伊の赤備え!
でも,甲冑自体は新しいものらしいです
高校生が作った「ひこどん」
高校のゆるキャラ?
ようこそ彦根へ
ひこにゃん登場
山の湯の近くにあった弁天宮
鎖で緊縛されております 山の湯 午後3:30〜9:15まで 公衆浴場法で伝染病の方は
入浴禁止のようです
あえて出さないといけない
何かがあったのでしょうか?
並びにあったお稲荷さん

 で,ひとっ風呂浴びて夕食。彦根は「彦根ちゃんぽん」で売り出そうとしているようです。八幡浜のちゃんぽん並に世間に知られていないご当地ちゃんぽんではないかと思われます。

彦根ちゃんぽん

 さてさて。2日目昼に戻ります。

 まずは駅からほどちかい大師時。その名の示すとおり,弘法大師にゆかりのあるお寺で,寝弘法様がいるようです。それにしても,解説板で護摩木の焚き上げをプッシュするのも珍しい気がする。それとも,彦根では護摩木を焚くお寺は少ないんでしょうか??
 お寺は七福神の石像が2セットあったり,八十八カ所の御砂踏みがあったりと,いろいろと地域密着しているようでありました。あと,街中のお寺という感じなのに,観光寺院ばりにきれいなホームページをお持ちです。住職さんのやる気が伝わってきます。

山門 解説 手水舎
龍のまわりに七福神
それにしてもとてつもなく
凝ったつくりだな……
七福神! お地蔵さんかと思ったらそうではなかった
御砂踏み 最後に弘法大師様 本堂内 手前に寝弘法様
上からじゃらじゃら小銭を
置いても睡眠の邪魔に
ならないのでしょうか…??

 昼食は,お財布と名物を食べたい欲求とのバランスを追求した結果,近江牛のしぐれ煮丼に。ううむ,ここで太っ腹になりきれないあたりが自分の小物さを表してるな……。

ふたを あける

 食事を終えて,適度に市内を巡ります。自転車は気持ちいいですな。

 まずは蓮華寺。
 本堂は,再建とはいっても1776年再建でかなり年季が入っているようですが,あまりそうは見えないな……。まあ本堂にはあまり近づいてないんだけれど。

2008年からみても明らかに
板が劣化しております
ここに予算はつかないだろうな…
山門 境内 本堂 お釈迦様が鎮座
内部の壁紙が劣化中
左手にはこんなお堂 手前の地蔵堂の中 地蔵堂にぶら下がってるもの
なんなんでしょう?

 で,続いて,なんとなく歴史的建造物っぽさはあるのに完全立入り禁止状態になっている謎の建物。カメラの望遠機能をフル活用して,なんとか「金亀会館」という名前であることを確認。ちなみに,「きんき」ではなく「こんき」らしいです。
 これを打ち込みながら再度写真を確認してみると,解説板が出来たのは平成20年のようなので,それからたいして時間がたってないのになんでこんなことになってるのやら……。

地図上も建物の絵はあれど
名前は書かれておらず
全体はこんな感じ
窓ガラスが曇ってたりそうでなかったりして
統一感にかけてますな
立入り禁止 よくみると平成22年にも
彦根市からいろいろな
指定をとってますね
この2年でなにがあったのか…
アップで撮った解説板
唯一現存する
彦根藩校の遺構みたいです

 そこから少しいくと,千代神社です。
 特段市内で注目を浴びているようにも思いませんでしたが,本殿が重要文化財指定を受けている神社です。しかしながら,特に他に参拝者もおられませんでした。まあ,城からはちょっと距離があるからなあ。
 わりと最近,紆余曲折の末この地に移転してきたようで,良くも悪くも綺麗で整った神社でありました。しっかし,いつも思いますが拝殿なんかの彫刻は凄いなあ。風雪に耐えてこの形を保ってるのがまた凄い。

鳥居 本殿の解説
日焼けしてます
由緒書
移転の経緯が詳細に書かれている
ことからみて,おそらく氏子の力が
強い神社なのでしょうね
丸い石碑型の「世界人類が平和でありますように」を
始めて見ました
よくあるタイプのものとおなじ方々が作ってるのでしょうか
手水
龍が美しいですね
境内 拝殿 彫刻が精巧です
この日は氏子総代会でした 本殿の解説
こっちはこっちで読みづらい
摂社

 そして,そのすぐ先に「錦町コーナースポット」。かつて彦根城の堀だったのが埋め立てられた……のはよくある光景なので別に注目の必要も無いんですが,個人的には「昭和中頃」に埋め立てられたというのにちょっとびっくり。ずいぶん最近です。セメント工場拡張・道路拡張に伴う千代神社の移転とほぼ同時期に大きな改修が行われたんだと思われます。
 さらにびっくりなのが「伊賀の忍者衆が多く住んでたので伊賀町だった」ということ。伊賀出身者が集う場所があるのはいいんですが,町名になるレベルで有名だったらもはや忍者として役目をはたさんのではないでしょうか。あるいは,ここに多く住んでいると見せかけて別の住み家も持ってたのかな。いろいろと興味深いです。

錦町コーナースポット

 で,さらに寄り道を続け,長松院。住宅街の中にいろいろ詰め込まれた感のあるお寺であります。でも,趣のある楼門を見ると嬉しくなってしまうのでありました。
 ちなみに,墓地に進むと井伊直政の供養塔なんかもあったりするようですが,予備知識ゼロで乗り込んでいるためにスルーしました。
 いろいろと門のまわりに金銭的な力尽き具合が見受けられます。不景気な時代ではありますが,檀家諸氏には是非とも頑張っていただきたいものです。
 三尺坊大士というのは,どうも秋葉権現のことのようです。無学すぎて秋葉信仰がどういうものなのか全くわかっておらんのでありました。

無縁塚 本堂 お堂 灯籠の笠のようなものが
立てかけられている
三尺坊大士と額にあります
それにしても,なんで柵で
覆われてるのだろうか
内側から山門
結構ガタがきてます
無縁塔 法華塔 お地蔵様 法華塔 門の横
生活感に満ちあふれてます

 で,ようやく宗安寺へ。

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