チェルムズフォードシティ競馬場観戦記

 てなわけで,中に入っていきます。22ポンド。4000円です。嫌になっちゃいますね。

 ちなみに,モギリでNPのNational Studのトレーナーに反応されました。自分でも,ナショナルスタッドのトレーナー着てること忘れてるレベルだったんですが,こうして反応していただけたのは,喜ばしい限り。10年以上にもわたってこのトレーナーを捨てずに持ってただけの甲斐がありました。単に日本では普段トレーナーを着ないからなんだけど。

 さて,中に入ってびっくり仰天。スタンドが内馬場!!

 「いやお前ちゃんと事前に準備したら,ネットに載ってる場内地図にもそう書いてあるだろ」とか言わないでください。基本的に予定表だけ見てノープランで突撃するのが私の旅打ちスタイルなのです。自慢にならんけど。
 いや〜,びっくりしましした。しかも,イギリスは馬場を横切らせることが多いですが(まあこれはこの当時は知らんかったけど),ここは馬場の下をくぐるトンネルがあります(矢野アナが行かれた頃は普通に馬場を渡っていたようですが)。凄いですね。

コースマップ 入場券と,メンバー募集 内側から見た入場口 降りていきます スタンドが見えます
進んでいきます
気分は城の中
馬場をくぐります
新しい割に,レンガが古めかしい
トンネルを抜けました 振り返る スタンドが見えてきた

 てことで,内馬場です。内馬場にメインスタンドがある競馬場なんて人生初ですから,感慨もひとしおです。世の中広いです(ちなみに,未だかつて内馬場には入れないのに内馬場にパドックがある競馬場は笠松以外に知らないので,笠松は誇っていいように思う。不便だから誰も真似しないんだろ,とか言ってはいけない)。

 まだまだレースまで時間があるので,人は多くはありません。例によってスタンドの外に椅子やらなんやらがありますが,まだ空いております。
 場内は,これもイギリスらしくパブです。そして,例によってブックメーカーのテレビは様々な競馬場のレースを映しております。この日は,ラグビーワールドカップも開催中だったこともあり,競馬よりもラグビーに熱中している方も大勢おられました。なんせこの日はイングランドvsウェールズという,盛り上がらない訳のない一戦が開催されていたのです。むしろ,ラグビー見ずに競馬見てる奴は大丈夫なのか,という感じですな。

パドック

 このスタンドは,おそらくきちんと作ったのではないかと思います。まあ,地震のないイギリスなので,スタンドの綺麗さは古さ新しさよりも,どうペンキを塗るかで決まるわけですが……。

スタンド入口 別角度 スタンド脇の売店 イギリス名物のPIMS 入ってすぐの広場 脇のBetfredとTotepool
レープロ売場 レープロ売場の裏側
インフォメーション
レープロ 翌年の開催予定 脇の多画面ビジョン 本日の出馬表
スタンド内のグリル パブ 盛り上がっております レストラン 多画面 Smokin' Joe
ボクサーパンツ
サイン付ということは
本物なのだろうか

 ようやくコース側にでます。ここはスタンドという感じのスタンドではなく,かる〜く何段かになっているだけです。そして……馬場が遠い!!
 これ,今になって芝コース新設の記事が出てますので(前頁参照),馬場とスタンドの間の部分が芝コースになるんでしょう。もともとその予定で人の立入を禁止していた,ということなのではなかろうか。でもまあ,この日使われるポリトラックコースは外側なわけでして……。
 将来どうなるかなんてしったこっちゃないこの日の結論としては,「コースが遠くて見づらい」以外の何者でもありません。

正面 前に進んでみる
フェンス際からの眺め 3〜4コーナー方向
奥にトイレが見えますが
使えるのかは不明

 まあ,9月のイギリスの競馬場ということで,みなさんのんびりと日光を楽しみつつ適度に飲んだくれておりました。まあ,これぞイギリスであります。


 そんな具合に,競馬場内をぷらぷらと探索していたら,馬が出てきました。1レースです。パドック周りには人は少ないです。まだまだ飲み足りないのでしょう。



 1レースは,日本だったら絶対つかないようなレース名がついております。これもお国柄ですね。でも,歴史と伝統に五月蠅そうなイギリスが,こんなレース名をつけてるんだから,先入観はいけませんな。
 あと,本筋とは関係ないんですが,BHAってちょこちょこレース結果の表示方法を変えるから,せっかくExcelでマクロ組んでもそのたびにやり方変えないといけなくて面倒くさい。いや,随時アップデートしてるのはもちろんえらいんだけど。

5:45pm /THE FOLLOW US ON TWITTER @ChelmsfordCRC NURSERY HANDICAP STAKES (CLASS 6)
1st8 Indigo (GB) Silvestre De Sousa Mark Usher Ushers Court Winner 1m 39.19s 7/1
2nd6 Criminalistic (GB) Martin Lane Charlie Appleby Godolphin Nose 1m 39.2s
(+0.01s)
16/1
3rd3 Clive Clifton (IRE) Pat Smullen David Evans P Clifton,Twenty Four Seven Recruitment 2 1/4 Lengths 1m 39.56s
(+0.36s)
5/1
4th2 Modello (IRE) Pat Cosgrave Gary Moore Mr R. A. Green 1 1/2 Length 1m 39.79s
(+0.23s)
4/1
5th10 Ice Bond (GB) Sean Levey Richard Hannon Mr Robert Tyrrell Head 1m 39.81s
(+0.02s)
16/1
6th7 The Knave (IRE) Kieran O'Neill Scott Dixon Derek Boocock & The Winners Enclosure 1/2 Length 1m 39.88s
(+0.07s)
20/1  
7th1 Jack Carter (GB) Jimmy Quinn Mark H. Tompkins Mr Kenneth MacPherson Nose 1m 39.89s
(+0.01s)
12/1
8th5 Brave Archibald (IRE) Luke Morris Paul Cole PJL Racing Wright Asprey Meyrick Wilcock Neck 1m 39.93s
(+0.04s)
7/2
9th4 Gunman (GB) Tom Marquand Richard Hannon Mrs J. K. Powell 1/2 Length 1m 40.02s
(+0.09s)
14/1  
10th9 Bitter Orange (IRE) Edward Greatrex Roger Charlton De La Warr Racing 1 1/2 Length 1m 40.26s
(+0.24s)
12/1   
11th11 Captain Gerald (GB) Pat Dobbs John Ryan John Ryan Racing Partnership 10 Lengths 1m 41.91s
(+1.65s)
8/1   
NR13 Busta Nellie (GB) Non Runner Simon Dow R. Moss & J. Page --
NR12 Jassur (GB) Non Runner Marco Botti Saleh Al Homaizi & Imad Al Sagar --

 詳細は分かりませんが,9番Bitter Orangeがいったん下馬しておりますね。何があったんでしょうか。

本馬場入場の様子

 当然のことながら,内馬場からレースを見たことはあります。
 とはいえ,それは中山大障害とか東京障害特別とか,そういう,「基本は外から見てね」という競馬場での出来事であり,このように馬場の外側から観戦することが想定されていない競馬場というのは初めてのことであります。そして,この競馬場,直線以外を生観戦させる気は毛頭ありません。この開き直りっぷりがなんともいえない。
 結論として,
・ 直線以外はビジョンで見る
・ 最後の直線はもちろん見られる
・ でも馬場が遠い
・ 直線で馬が来る方向が違う(内からまわってくる)ので違和感ありまくる。
・ カメラは外から撮っているため,自分が馬を見ている角度とカメラが馬を写す角度が逆で,違和感ありまくりです。中山大障害を内から見たときはそんなに違和感無かったんだがなあ。
という,そりゃそうだろ,ということしか書くことができないのでありました。

観客が外に出てきた ビジョン
ちょっと遠い
直線に馬が入る 内外のたたき合い ここからIndigoが差している Indigoが勝利!


 で,馬券ですが,9番の下馬みたいな,よく分からない出来事は気にしないことにして,この日は手堅く1番人気の5番Brave Archibaldから入って,当てに行きました。外れ。直線,Indigoが外から華麗に差したのでした。

戻ってくる各馬 勝馬 2着馬 3着馬

 そんなわけで,1レース終了。2レースはToteがスポンサーなので,表彰台のバックが入れ替わります。


 2レース!よく分かってなかったんですが,Bathのような田舎競馬とは違って,ここはNPでも知ってるレベルの騎手や,名門厩舎・名門馬主の馬が多数出走しております。オールウェザーの競馬場はそれだけ記帳なのかもしれませんな。
 このレースは,2番人気5番の単勝を買って撃沈。NPの聞き間違いでなければ,Dragon Mallはコースレコードで勝ってます。

6:15pm /THE totepool RACING'S BIGGEST SUPPORTER CONDITIONS STAKES (CLASS 2) (PLUS 10 RACE)
1st2 Dragon Mall (USA) Jamie Spencer David Simcock Mr Mohammed Jaber Winner 1m 37.15s 4/1
2nd5 Lazzam (GB) Martin Harley Marco Botti Sheikh Mohammed bin Khalifa Al Maktoum 3/4 Length 1m 37.27s (+0.12s) 5/2
3rd7 Viren's Army (IRE) Sean Levey Richard Hannon Middleham Park Racing XXX 2 1/4 Lengths 1m 37.66s (+0.39s) 6/1
4th4 Il Piccolo Grande (IRE) Louis Steward Clive Brittain Mr Saeed Manana 1 3/4 Length 1m 37.94s (+0.28s) 50/1
5th6 Platitude (GB) Pat Smullen Sir Michael Stoute Mr K. Abdullah 2 Lengths 1m 38.26s (+0.32s) 6/4
6th3 Essenaitch (IRE) Silvestre De Sousa David Evans Walters Plant Hire Spiers & Hartwell 4 Lengths 1m 38.97s (+0.71s) 8/1
NR1 Cymric (USA) Non Runner John Gosden Godolphin --

 ちなみに,ここチェルムズフォードシティ競馬場では,パドック周りでどこから来たのかとか今日の感想とかをインタビューしてました。全国に流れてるかは不明ですが,場内放送で競馬場内の皆様にはあまねく話した内容が伝わる仕組みです。インタビュー受けたら「日本から来た」と答えて,日本からこんなところに来る馬鹿な奴がいるという事実をイギリス中に知らしめてやると意気込んでいたのですが,得てしてこういうときは自分にはインタビューは来ないのであります。まあ,ぶっちゃけイギリス発音に慣れてないこの状況下でインタビュー受けてたら,香港Cを勝ったあとの日本人騎手状態になってた可能性も否定できませんな。

2レース観戦態勢ばっちりの皆様 インタビュー中 獲物物色中 インタビュー中 3レースパドック。日が落ちました 暗いので写真はこれが限界

6:45pm /THE totequadpot HANDICAP STAKES (CLASS 3)
1st11 Doctor Sardonicus (GB) Jamie Spencer David Simcock Mr Charles Wentworth Winner 0m 58.5s 13/8
2nd12 Secret Missile (GB) Pat Cosgrave Gary Moore Ms Clare Salmon 1 1/4 Length 0m 58.7s (+0.2s) 33/1
3rd4 Al Fareej (IRE) Luke Morris James Tate Mr Saif Ali 1/2 Length 0m 58.78s (+0.08s) 25/1
4th9 Brother Tiger (GB) David Probert David C. Griffiths Norcroft Park Stud Head 0m 58.81s (+0.03s) 10/1
5th3 Upavon (GB) Tom Marquand David Elsworth McPabb Racing Head 0m 58.83s (+0.02s) 5/1
6th6 Dynamo Walt (IRE) Martin Lane Derek Shaw Mr Brian Johnson (Northamptonshire) Short Head 0m 58.84s (+0.01s) 8/1
7th1 Secretinthepark (GB) Martin Harley Robert Cowell Mia Racing 1 1/2 Length 0m 59.09s (+0.25s) 7/1
8th8 Sleepy Sioux (GB) Silvestre De Sousa David Elsworth Ten Green Bottles I Nose 0m 59.09s 7/1
9th10 Vimy Ridge (GB) Edward Greatrex Alan Bailey Mr John Stocker Neck 0m 59.14s (+0.05s) 6/1
NR5 Come On Dave (IRE) Non Runner Phil McEntee Wildcard Racing Syndicate --
NR2 Normal Equilibrium (GB) Non Runner Robert Cowell The Morley Family --
NR7 Even Stevens (GB) Non Runner Scott Dixon The Doncaster Racing Club --

 さてさて。日も落ちて,ナイターな感じになりました。
 ライトアップも多少は気を遣っており,レースが終わると照明が一段階暗くなります。そして,パドックのベルが鳴ると明るくなるという仕様です。まあ,自分の携帯のメモにあるとおり書いただけなので,実際どんな具合だったかは既に記憶の彼方であります。

 4レースがメインレースです。賞金総額4万ポンド,おおよそ800万円ですから,まあJRAと比べるとメインレースといってもアレな感じです。

日の落ちた競馬場

 ところが。このレースを勝った馬がただ者ではなかったのです。Tryster。次走が翌年2月のUAEメイダンドバイミレニアムステークスで,これを優勝。さらに,G1ジェベルハッタを制覇。
 そして,続くドバイターフに1番人気で臨み,リアルスティールの3着に敗退。…なんと,あのリアルスティールのドバイターフに1番人気で出てたのか!!
 さらにさらに。その次のレースはロイヤルアスコットプリンスオブウェールズS。そう,エイシンヒカリが出てた奴です。このプリンスオブウェールズSで,エイシンヒカリに先着するも5着敗退。
 最期はアーリントンミリオンで8着に敗退して終わっています。
 この馬,実はジャパンカップ出走の噂も出ていた馬です。
 というか,既にLingfieldのWinterDerby(G3)を制してたんですよね,この馬。現地にいたらそんなこと気付きっこないのですが(Racecardにもその記載は無い),まさかこんな馬がこんなところにいたとは……。そして,この日はそんなことを知らない以上,写真を撮り逃しているわけでして,もう一体何やってんの,って感じですな。

4レースのRaceCard スターティングゲート 輪乗りする各馬
レース前の静寂 スターター登壇 黄旗を振るスターター 様子を見るスターター スタートしました ゲートの撤収 観戦中の皆様 最後の直線

7:15pm/THE totepool SUPPORTING THE SPORT YOU LOVE CONDITIONS STAKES (CLASS 2)
Prize Money:£40,000.00 Race Distance:1m 1f 46y Horse Age:3YO+
1st6 Tryster (IRE) William Buick Charlie Appleby Godolphin Winner 1m 52.95s 6/4
2nd8 Let's Go (USA) James Doyle Saeed bin Suroor Godolphin 1/2 Length 1m 53.04s (+0.09s) 11/4
3rd10 Western Reserve (USA) Pat Smullen Lady Cecil Mr K. Abdullah Neck 1m 53.09s (+0.05s) 3/1
4th2 Captain Cat (IRE) Jamie Spencer Roger Charlton Seasons Holidays 1 Length 1m 53.28s (+0.19s) 10/1
5th7 In The Fast Lane (SAF) Pat Cosgrave William Haggas Tony Phillips & Wood Hall Stud 3/4Length 1m 53.41s (+0.13s) 50/1
6th1 Balty Boys (IRE) Silvestre De Sousa Brian Ellison Koo's Racing Club, Carr & Jacobs 1 Length 1m 53.56s (+0.15s) 9/2
7th4 Niceofyoutotellme (GB) Pat Dobbs Ralph Beckett Mr R. Roberts Neck 1m 53.59s (+0.03s) 20/1
8th5 Solar Deity (IRE) Martin Harley Marco Botti Mr G Manfredini & Mr A Tinkler 2 1/4 Lengths 1m 53.96s (+0.37s) 33/1
9th3 Collaboration (GB) David Probert Andrew Balding Another Bottle Racing 2/Pegum & Daffey 1 1/2 Length 1m 54.22s (+0.26s) 40/1
NR9 Time Test (GB) Non Runner Roger Charlton Mr K. Abdullah --

 まあ,そんなわけで,この日のメインイベントをさくっと軽くスルーしてしまったのですが,当時はそんなことに気付いていませんでしたので,元気に夕食をとることになるのでした。
 食事はイギリスの競馬場メシです。期待してはいけない。まあ,レタスが入ってるだけ上出来です。

ハンバーガーのお値段
これで900円は高い
イギリスの競馬場的なハンバーガーだけれど,レタスは多め 肉が小さくなっております

 5レース。このレースも勝馬はこの次のレースがメイダン@UAEです。さすがに,日本馬との対決はないですが。その後も,冬はメイダン,夏はイギリスという競走生活を送っているようです。2016年7月29日のGoodwoodのグローリアスSに出てますね。僕がGoodwoodに行ったのは7月27日だったので,2日違いでした。さらにその後,WindsorとAscotのClass1レース(リステッド)にも出て連対してます。何が嬉しいってこれを書いてる2018年時点でも現役なことです。さらに,2着馬〜5着馬(と,7着馬)も2018年まで現役。皆様ご活躍でなによりです。

7:45pm/THE totepoolliveinfo.com HANDICAP STAKES (CLASS 3)
Prize Money: £12,000.00 Race Distance:1m 2f Horse Age:3YO+
1st1 Majeed (GB) Jamie Spencer David Simcock Mr Khalifa Dasmal Winner 2m 4.01s 7/2
2nd2 Bint Dandy (IRE) Silvestre De Sousa Chris Dwyer Mr M. M. Foulger 1 Length 2m 4.16s (+0.15s) 12/1
3rd8 River Dart (IRE) Harry Bentley Marcus Tregoning Mr Guy Brook 2 3/4Lengths 2m 4.62s (+0.46s) 7/1
4th3 Rotherwick (IRE) Luke Morris Paul Cole H.R.H. Sultan Ahmad Shah 1/2 Length 2m 4.71s (+0.09s) 10/1
5th4 Strong Steps (GB) Martin Harley Hugo Palmer Mr V. I. Araci 1 Length 2m 4.87s (+0.16s) 5/1
6th7 Scooner (USA) Tom Marquand Roger Charlton Mr K. Abdullah Neck 2m 4.91s (+0.04s) 9/2
7th5 Subcontinent (IRE) William Buick Charlie Appleby Godolphin 1 1/4 Length 2m 5.1s (+0.19s) 6/1
8th6 Smartie Artie (IRE) James Doyle Jeremy Noseda Mr Vimal Khosla 13 Lengths 2m 7.23s (+2.13s) 5/1

 このレースは,最低人気13倍のBint Dandyを買って2着。悔しい。勝ったのは1番人気です。



 てことで,夜も深まりました。完全なナイターです。

パドック周り スタンドも美しい ビジョンは見やすく
馬道も照らされる WinningPostまわり
直接ゴールラインを示すような
照明はありません
スタンド ちょっと奥まったあたりから

 6レース。レース名がサッカーのギャンブルしなさいよ的な名前です。こんなんありなんですな。ここまでくると,賞金は5000ポンドですから,100万円弱。
 そりゃイギリスの騎手が日本で稼ぎたくなるのも分かります。
 このクラスになると,見切りをつけられるのが早くなって,勝ったCafe Capriceももう1走だけして引退となっています(怪我かもしれんけど)。その中で,2着のBracken Braeだけが2018年まで走ってました。この翌年初勝利を挙げてから3連勝して,通算6勝。馬主孝行な馬ですな。
 このレースは,さっきの人気薄2着に気をよくしてまたも人気薄を購入。結果,勝ったのは人気薄ですが,自分が買った人気薄はブービーでありました。

8:15pm /THE WIN A FOOTBALL FORTUNE WITH SCOOP6SOCCER HANDICAP STAKES (CLASS 6)
Prize Money: £5,000.00 Race Distance:1m 5f 66y Horse Age:3YO+
1st9 Cafe Caprice (GB) Edward Greatrex Ed Vaughan The Machell Place Partnership Winner 2m 51.33s 16/1
2nd8 Bracken Brae (GB) Jimmy Quinn Mark H. Tompkins Mr David P. Noblett Neck 2m 51.38s (+0.05s) 7/1
3rd5 Sky Rose (GB) Martin Harley William Knight Jane Keir & Christine Sandall Neck 2m 51.43s (+0.05s) 4/1
4th3 Santayana (GER) Silvestre De Sousa David Evans Mr B. J. Mould 1 1/2 Length 2m 51.66s (+0.23s) 7/2
5th4 Felice (IRE) Kieran O'Neill Scott Dixon P J Dixon & Partners 1/2 Length 2m 51.76s (+0.1s) 16/1
6th1 Unex Modigliani (IRE) Dale Swift Derek Shaw Mr Brian Johnson (Northamptonshire) 1 3/4Length 2m 52.03s (+0.27s) 6/4
7th7 Sawwala (GB) Tom Marquand J. R. Jenkins Mr P. J. Kirkpatrick 1 1/2 Length 2m 52.28s (+0.25s) 20/1
8th2 Fire In Babylon (IRE) Adam Beschizza Giles Bravery Ms Fiona Donald 7 Lengths 2m 53.44s (+1.16s) 14/1
9th6 My Mistress (IRE) Luke Morris Phil McEntee Mr Henry R. Nothhaft 5 Lengths 2m 54.29s (+0.85s) 20/1

 この時間になると暗くて写真はダメダメですな。まあ,仕方がない。

My Mistress
デビュー戦を勝ったあと
勝てない期間が続き
障害でもダメで,
25戦目でようやく2勝目
というなかなかの苦労馬です
Cafe Caprice Unex Modigliani スタンド 1周目 2周目に入ります ビジョン 最後の直線

 というわけで,最終です。
 ですが,実は20時にラグビーのイングランド対ウェールズ戦が始まっておりました。スタンド内のパブから,イングランドの得点やチャンスに合わせて競馬と全く関係の無い歓声があがるのであります。特に,自分がいたハーフタイムまではイングランドが勝っていたので,盛り上がりもひとしおでありました。

ラグビー放映中 見入る皆様

 最終はKalon Bramaが勝利。オーナーはその名前の通り,ホームページを持ってますね。調教師が馬を持っている,というやり方みたいです。なんかここはRacingPostと相性が悪いな。なんでだろうか。

 このレースは1番と3番がよく見え,人気薄の3番を購入。結果,1着!単勝11倍で,本日プラスで終えたのでした。なお,1番は無事ブービー負けしておりますので,当たったのは単にラッキーだっただけです。

8:45pm /THE SCOOP6SOCCER THE £1 MILLION FOOTBALL BET HANDICAP STAKES (CLASS 6)
Prize Money:£5,000.00 Race Distance:1m 2f Horse Age:3YO+
1st3 Kalon Brama (IRE) Marc Monaghan Peter Charalambous pcracing.co.uk Winner 2m 05s 10/1
2nd7 Hit List (IRE) David Probert Andrew Balding Another Bottle Racing 2 2 1/2 Lengths 2m 5.39s (+0.39s) 9/4
3rd4 Best Boy (GB) Luke Morris David C. Griffiths Norcroft Park Stud 1/2 Length 2m 5.46s (+0.07s) 5/1
4th9 Just Because (GB) Kieren Fox John Best Mr N. Dyshaev 1 1/4 Length 2m 5.66s (+0.2s) 16/1
5th5 Hangon Harriet (GB) Pat Cosgrave Pam Sly Mrs P. M. Sly 1 1/2 Length 2m 5.92s (+0.26s) 14/1
6th11 Cabuchon (GER) Tom Marquand David Evans Mrs E. Evans 1 1/4 Length 2m 6.14s (+0.22s) 20/1
7th10 Peeps (GB) Jimmy Quinn Mark H. Tompkins Judi Dench and Bryan Agar Head 2m 6.17s (+0.03s) 12/1
8th8 Coorg (IRE) Silvestre De Sousa Chris Dwyer Mrs K. W. Sneath 2 3/4Lengths 2m 6.65s (+0.48s) 3/1
9th2 Eastern Dragon (IRE) Ross Atkinson Andy Turnell Miss Rosie Leena Kim Kavanagh 1 Length 2m 6.8s (+0.15s) 33/1
10th1 Hatsaway (IRE) Louis Steward Clive Brittain Mr Saeed Manana 3 1/2 Lengths 2m 7.37s (+0.57s) 8/1
11th6 Opito Bay (IRE) Jamie Spencer Charles Hills Sir Peter Vela 31 Lengths 2m 12.53s (+5.16s) 20/1

最終レースに向かう各馬 最後までPIM'Sに向かう皆様 最終のスタンド。見てのとおり,Tシャツ姿の人もおられます
最終のスタート(ピント合わず) 最後の直線(2周目) ビジョンに映る勝馬 換金に並ぶ皆様 Kalon Brama
水浴びするKalon Brama 表彰 まだまだ中は盛り上がる

 そんなわけで,最終を勝って大満足で終了です。最後当たったのでKalon Bramaの勇姿を見てから帰りました。私の横でフラッシュ焚いてる人がいて,「イギリスはフラッシュOKなのか」と思ったんですが,ちゃんとあとから注意されておりました。

 てなわけで,予想とは全然違っていた競馬場ではありましたが,初めてのオールウェザー競馬場観戦の物珍しさも相まって,満足でありました。まあ,上にも書いたけどコース自体は遠くて,臨場感という意味ではいまいちな競馬場ではあります。芝コースが敷設されたらこのあたりは変わるかもしれないので,再訪はしてみたい。AWだと開催数が多いので,立ち寄る日本人は多そうですが,芝だと開催数は増やせないだろうから,はてさて,どんな割合になるのだろうか。Southwellみたいな感じになるのかな。

 さて,ここで問題発生。Google先生に帰り方を聞いてみました。すると,Google先生はもうj公共交通機関がないとか言ってきました。あれれ,確か遅い時間でも残ってたんじゃなかったっけか。勘違いだったか,それとも最終後に遅くまで残りすぎたか……。
 となると,頼りになるのはタクシーです。ちょうど,出口の目の前に「Taxi Pickup Point」があります。待ってればタクシーはやってくるのか。控えめな日本人は,ちょっと待ってみました。が,タクシーは来ません。うむ,これは待ち続けると大変なことになるな。というわけで,意を決してタクシー会社に電話して,タクシーを頼みました。なんとかNPの英語は通じたようです。無事タクシー到着。バースのときとは違い,ちょっとチップ出してやりました(ありがちな「釣りは要らないぜ」的なやつ)。というわけで,実績値として20ポンド。最終レースの利益を全部吐きだしたんですが……。悪銭身につかず。

スタンド方向を振り返る
緑っぽくなって,
ポリトラック感がない
Taxi Pickup Point

 チェルムズフォードから,電車を乗り継いで,Shepards BushのSt Christopher's Innへ。このときは知らなかったんですが,ここはヨーロッパの一大ホステルチェーンで,このあとパリなんかでもこのホステルを使うことになります。ここにしたのは,もちろん値段のこともありますが,翌日の予定を考えてのことであります。

駅出口 宿入口 翌朝の朝食会場と朝食

 てなわけで,お休みなさい。


チェルムズフォードシティ競馬場訪問記ロンドンの小京都



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