National Slate Museumその1

 続いて、National Slate Museum。前の頁にも書きましたが、ここは行った当時(2015年12月)は世界遺産ではなかったものの、2021年に「ウェールズ北西部のスレート関連景観」として世界遺産登録されたみたいです。2023年に旅行記を書いたから2021年の世界遺産登録を知ることが出来たわけでありまして、もし旅行記を書いていたのが2016年だったならばこの世界遺産登録の事実を知らずにいた可能性が高いです。旅行記を遅く書くことにも多少のメリットはあるのであります。

 そんなわけで、歩いてNational Slate Museumへ。なお、徒歩行程右手にドルバダーン城というお城の遺構があります。当時この城の存在をどこまで認識してたかは分かりませんが(現地地図にも載ってるので認知はしてそう)まあ、そこまでの城マニアではないので当然のようにスルーしてます。
 あらためて自分が撮った写真を見直したら、このドルバダーン城の遺構っぽいのがちょっと写ってますね。もうちょっと意識してそっちを撮ればよかった。
 写真に写ってるのでせっかくだから検索してみよう。このドルバダーン城、CADWの管轄でした。思った以上にしっかりした城だな。Wikipediaは英語版のみならず日本語のものもありました。思った以上にしっかりした城だな。

 もう1つ。ここにはスランベリス湖鉄道(Llanberis Lake Railway)の駅がありました。このLlanberis Lake Railway、英語のWikipediaは当然として、中国語版もあるのに日本語版がありません。頑張れ日本の鉄オタ。せめて鉄道分野では中国に勝ちたいぞ(他人任せ)。
 こことNational Slate Museum前の駅を結んでいるようですのかと思ったら……訪問した方のウェブサイトブログ記事ブログ記事を見るともうちょっと遠くから往復運転しているようですね(確かに地図を見ればそうなってる。むしろなんで短距離運転だと思ったんだ俺は)。あと、訳としてはいろんな方が使われている「スランベリス湖岸鉄道」の方が綺麗ですね。自分に翻訳の才能がないことをあらためて認識。

Slate Trails 公園案内
Llanberis Lake Railway 道路工事中です その上の採石場が気になります
湖(Llyn Peris)。道路を挟んで反対側の湖はLlyn Padarnと呼ぶようです
この4枚目の写真に、ドルバダーン城の円塔遺構が写っているのが分かります
あらためて、採石場
スレートの材料を採ってるのでしょうかね??

 ちなみに、先ほどの発電所に仕事として入っていく場合はこのあたりから入っていくようであります。

発電所案内 私は発電所ではなく
公園に入ります

 そして、線路を渡って進んでいきます。

近づいてきました。
真面目に解説見てませんでしたが、Fron Haulという建物は
塀の奥にある道路に面した建物のようです
線路を越えます 駅に接近 線路側を振り返る

 そんなわけで、National Slate Museumに到着であります。ここまで線路が延びており、電車(←電気で動いてるかどうかは知らん)を使って貨物を輸送していたことが分かります。ちょっとビルケナウを思い出したりもするけど。
 解説板は、”The Welsh Slate Museum”という表現になっていて、Walesのプライドを感じさせます。また、もう1つの解説によると、当時Walesではその他の世界を合計したよりも多くのスレートを生産していたようです。このあたりの説明にもWalesのプライドを感じますね。

接近します Parc Padarn The Welsh Slate Museum The Slate Industry
絵になる正面からの図 ポイント 線路は続く 貨物車を引いていたと思われる気動車 入口

 ここでページを2つに分けるのは変な感じなんだけれど、分量バランス的にちょっと分けます。



 せっかく分けるので、以下自分向け駄文。
 そもそもスレートとはなんなのか。スレート葺きの建物なんかはよく目にしますが、一体何故日本人は瓦を捨ててスレートに走ってしまったのか。さあ、教えてWikipedia

 まず、スレートとは日本語で粘板岩のこととのことです。これすら分からずに現地訪問してた奴がいるらしいのですが、どこの競馬野郎なのでしょうかね。
 発掘された私の地学ノートによると、砕屑岩のうち平均粒径が1/16mm以下の物を泥岩と呼び、そのうち薄く剥がれやすいものを頁岩、やや厚いものを粘板岩と呼んでいるようです。そして、これらが変成すると結晶片岩になるとのことです。結晶片岩、響きがいいですね。

 Wikipediaによると、昨今のスレートは人工の物がおおく、そのメリットは
 ・ 重量が軽いため、耐震性が高い
 ・ 価格が安い
 ・ 施工できる業者が多い
ということが挙げられています。まあ、瓦より軽いので地震の際に安心安全であり、しかも安くてお得、ってことなのでしょう。

 また、Wikipediaによると墓標にもよく使われていて、ケネディ元大統領の墓標はスレートであるとのこと。急に注釈無くこの話が出てくるあたり、英語版の翻訳そのまんまなのでは無いか疑惑がありますが、調べるのも面倒なのでスルーします。

 また、Slate Industry in WalesというWikipedia項目が見つかりました。
 例によってこれも日本語のWikipediaがありません。中国語はあるのに。日本人は競馬ばかりやってないでWalesのSlate Industryにも興味を持ちましょう。

 というわけで、スレートについてちょっと分かったつもりになったところで、後半へ。



エレクトリックマウンテンNational Slate Museumその2

大人の冬休み2015 Wales & Manchester

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