台湾旅行記2017その6

 2日目。友人と連れだって,二二八和平公園。前回も来ました。
 今回は,友人が蒋介石好きの政治好きな自称台湾好き(そのくせ台湾のことはなにも知らない)なので,関係がありそうな場所に連れて行った次第です(国父記念館は前日行ったらしい)。

ホテルの最寄り駅
日本のちょっと豪華な
モノレール駅っぽい感じ
公園
モニュメント

 で,続いて,自分も前回行かなかった二二八記念館。
 二二八事件については,前回読んだ伊藤潔氏の「台湾」で,日本統治下でも抗議運動の弾圧はあったが,蒋介石政府は日本のように人権に配慮した弾圧をしたわけではなかった,という趣旨のものを読んだ記憶があります。
 入口に像のある王添灯火氏は,議員だったり人民導報の社長だったりと,いわゆる名士的な人で,二二八処理委員会の代表に選ばれたようですが,最終的に投獄されて獄死した,ということのようです。このように立派な方のようなんですが,日本の二二八事件のWikipediaをみても記載がなく,あるいは2018年6月時点でGoogle検索をかけても,あまりこれといったページがヒットしません。Wikipediaには,中国語版ビン南語版しかありませんでした。

外観 228記念館 犠牲者追悼 台湾にもあるんですね 王添灯さん

 で,中は日本語の解説が充実する親切設計。戦争が終わり,主権を回復する喜びからの,弾圧という流れは,大まかに記憶しているとおりであります。







 
時代の交替 台湾議会設置請願運動 歓迎!歓迎!歓迎! 新しい台湾 台湾と大陸 雑誌の創刊 タバコ

 そして,二二八事件へ。
 闇タバコの取締りという,ある意味至極真っ当な話をきっかけに,予想以上に大きく話が展開し,官憲側が今後の治安も考えて強硬にやったところ,デモは収まらずにむしろ拡大した,という感じですな。台湾の蒋介石政権の評価については自分でもよく分かってない(考えてない)ところなのではありますが,いずれにしても,こういう犠牲の上に,今の台湾があることは忘れてはならないんでしょう。

二二八事件 タバコ専売問題
二二七タバコ取締射殺事件 デモの動き
二二八事件のレリーフ 犯人処罰要求 戒厳令 号外 台湾と日本




戒厳令 事件の顛末 抗争 全島へ 中部


Edward E Paineさん提供
本に射撃の跡
南部 武装対抗 政治改革要求 調査委員会 処理委員会 政治改革要求
彭孟緝 鎮圧部隊 派兵 鎮圧&殺害 戒厳令

 というわけで,台湾の悲しい歴史を学び,和平の鐘を見て平和に感謝しつつ,進んでいくのでありました。

和平の鐘

 続く。

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