高天神城攻め
2018/1/29(月)、高天神城を攻めました。例によって、記録を残さないと、記憶にも残らないので遠征記を書いておきます。
長老が浜松にいるうちに、遠江の諸城を落とさないといけないということで、今回は高天神城攻めです。
朝、掛川駅で、長老とNPに合流。NPは中京で一叩きして、掛川にやってきたようです。四国からご苦労様です。
合流後は、予定通り、
横地城。
ここは、室町時代の山城で、横地氏の居城だった場所です。
麓の分不相応(失礼)に広い駐車場から攻城スタート。茶畑の横をすり抜け、山道を登ります。山道とはいえ、舗装されており、かなり登りやすい。マイナー城址とはいえ、かなり整備された印象でした。
しばらく進むと、一騎駆けという、尾根が細くなった場所に出ます。この城にはいくつも一騎駆けがあり、こういう場所で入口を防御していたと思われます。
戦国の馬出しや枡形が発展する前の山城感が出ています。
次に出てくるのが、
金玉落とし
という、小学生が喜びそうな場所。解説を読むと、この崖で金の玉を拾うという訓練をしていたとのこと。楽し過ぎる名前です。
さらに進むと、西の城。どうやらここが、二の丸扱いだったようです。
現状は千畳敷と呼ばれる平地があり、さらに高い場所で神社があります。
西の城の先は、東の城。ここが、本丸扱いだったようです。
一段と高くなった場所はそれなりの広さがあり、見晴らしがかなり良いです。南面の崖と、北面の段状の構えも面白いです。
城マニア的には、かなり興味深い城なのですが、素人さんを連れて行ったら、確実に
何も無い
と言われると思います。長老は、素人でもないので、大丈夫でしょう。
横地城の後は、御前崎の先っぽへ。ここには灯台があります。なんでも、ここが静岡の最南端だとか。伊豆半島といい勝負ですが、少しだけこちらの方が南なんですね。
しかし、この日は風が強かった。海岸は早々に切り上げ、崖の上にある灯台へ。なんと、灯台は閉まっていました。この閉鎖が、風のためなのか、シーズンオフのためなのかは、不明です。
ちょうど昼時になったので、灯台そばのレストランで海鮮丼を食べました。平日にも関わらず、にぎわっていました。海鮮丼は美味。
続いて、本日のメーンである
高天神城。
この城は言わずと知れた続百名城の1つです。
搦め手側の方の駐車場が広くてメインのようですが、初回なので追手門側から攻めます。
駐車場から少し登ると、追手門に到着。道幅はかなり狭く、難攻不落の様子が伝わってきます。
そこからしばらく登って、三の丸。
外の見晴らしはかなり良いですが、ふと下を見ると、断崖絶壁。こちらからの攻略はないなという感じです。
ちなみに、三の丸には厠がありました。現代も稼働中のようです。NPが確かめていたので。
さらに登ると、本丸。
これまた、周囲が断崖絶壁なんですね。落ちたら、死ねます。
ちなみに、こちらには模擬天守跡の土台が残ってました。戦前の遺物なんですが、なんとも残念な感じです。なぜ、天守がなかったであろう山城に、こんなものを作ってしまったのか。
さらに残念なのは、顔出しのパネル。説明くらい欲しいです。
本丸の裏手には、石牢があります。ここに8年閉じ込められるって、絶望しかありません。
少し、山を下り、井戸曲輪。
文字通り、大きな井戸があります。それはいいのですが、本丸などに井戸はあったのでしょうか。なかったとすると、この曲輪の戦略的な重要性はかなり高かったことになります。
さらに本丸と反対側へ進むと、二の丸です。
一城二郭と言われるだけあって、本丸とは独立した構造。最も高い部分には、今は高天神社があります。
しかし、参拝道は直登ルート。本来の登城ルートとは違うはずと、袖曲輪側に回ってみました。そこから、うっすらと道らしき跡が。危険極まりないルートでしたが、NPが先陣を切り、長老が続き、なんとか登りきりました。あれは明らかに正規ルートではなかったです。本来のルートは社務所側のようです。
二の丸の裏手には馬場があって、堀切を挟んで、抜道です。
抜道は、尾根筋のかなり細い道で、馬で行くにはかなりの馬術力が必要と推測されました。
最後の城は、
横須賀城。
この城は、ポテンシャルを秘めているのに、残念感が漂う城です。
ポテンシャルとは、
石垣が河原石で丸く特徴的
なんですよね。
ところが、中途半端に公園として整備されてしまって、イマイチ往年の姿が分からない。お城ファンとしては、妄想が膨らまず、モヤモヤ感が残る城なのです。
それでも、北東部にある、松尾山は見所十分。堀切は素晴らしいです。横須賀城の原点が残っています。
今後の再整備に期待します。
せめて、駐車場側の入口に地図と看板を出しましょう。
最後は、NPを掛川城へ送り、長老とともに夕食へ。「さわやか」に行こうとしたところ全体研修で閉店中。手打ちそば屋に行きました。これはこれで美味しかったです。
ということで、今回も長老には非常にお世話になりました。