メジロヘイセイ

　平成最後の建国記念日。連休を使って，東京競馬場に乗り込みました。
　2月10日，共同通信杯の日です。

　めったに府中に行けない状況の最近は，とりあえず競馬博物館に行くところから始まります。なので，東府中から歩いてもいいんだろうけど，なんか惰性で競馬正門前まで行ってしまうのでした。

　この日の特別展は，「メジロ牧場の歴史」。単なるいち馬主に過ぎないメジロさんをJRAがここまで大々的に取り上げるんだから，すごいことです。JRAの過去の特別展についてはよく分かりませんが，ここまでいち馬主についてやった例は過去にどれくらいあるんだろうか。メジロが馬主業から撤退したからこそできるようになったのかもしれないな。個人的には，ダービー3代制覇の千明さんとかは見てみたいところだけど，多分客来ないよな。今後このレベルのことがあり得るとすると，シンボリ牧場関係，リーディング取った西山牧場，どう括るか悩ましいけれど吉田・社台関係，リアルウイポの金子さん，という感じでしょうか。

　そんなわけで，メジロ展。1階の特別展コーナーは，一部を除いて撮影禁止。2階は撮影OKという構成でした。
　1階では，関係者のインタビューなんかも流れておりまして，時期的にリハビリ中だったと思われる吉田豊騎手のインタビューもきちんと流れておりました。そして，やはり村本さん。メジロ展向けのインタビューでもなお，メジロデュレンが1回目の有馬を回避したことへの恨み節を話しておられて，それをそのまま流したJRAも含め，すごいな，と思った次第です。メジロマックイーンは菊花賞で内田浩→村本のスイッチ案があったはずで，ここでスイッチされていたらマックイーンの馬生はどうなってたのだろうか，とよく思うのであります。とんでもなく地味な馬になってた（少なくとも対トウカイテイオーで村本さんが気の利いたコメントは出さないだろう）未来しか見えません。

いざ府中 メジロ牧場の歴史 メジロの勝負服
片方は染め分け帽ですね		 インスタ映えを意識して
ここだけ撮影OK

　で，2階は数々のトロフィーや優勝レイなどが飾られております。ずらずらと並ぶ天皇賞と中山大障害のレイと盾とトロフィー。壮観ですな。まったくもって素晴らしい。東京大障害のレイなんかはある意味貴重だしな。

記念館からの展示です メジロの牝系 ドーベル ラモーヌ アイガーとマスキット
中山大障害はもっと勝ってますが，
もしかしてレイとか残してないのだろうか
（ファラオ関連は1階にあったように記憶）
アサマティターンマックイーンブライト
レイに菊花紋が入ってるのは1973年までだったとのこと
これは知らなかった。試験に出ますね		 盾
複製が授与されるとのこと		 デュレンパーマームサシライアンマックイーン
宝塚記念を別の馬で3連覇ってのは凄いよなあ

　メジロさんというと，もう1つ，これも先頃閉じた養老牧場のオーシアンファームへの出資協力という，日本の競馬史において重要な役割も忘れてはならないところであります。これがなかったら，土佐黒潮牧場もなかっただろうしな。オーシアンファームでメジロアシガラに会ったときの衝撃は今でも覚えております。

　そんなわけで，メインレースの共同通信杯。3歳王者アドマイヤマーズvs新鋭フォッサマグナ＆ダノンキングリーという構図です。

着 馬 馬名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 通過 上り 単勝 人 馬体重 調教師 馬主 ←舌を出すサクセスブロッケン
1 1 ダノンキングリー 牡3 56 戸崎圭太 1:46.8 3-4-4 32.9 4.2 3 454(+4) [東]萩原清 ダノックス
2 4 アドマイヤマーズ 牡3 57 Ｍ．デムーロ 1:47.0 1.1/4 1-1-1 33.5 1.7 1 478(+8) [西]友道康夫 近藤利一
3 6 クラージュゲリエ 牡3 57 武豊 1:47.6 4 4-5-4 33.7 6.9 4 488(+12) [西]池江泰寿 キャロットファーム
4 5 フォッサマグナ 牡3 56 ルメール 1:47.7 3/4 2-2-2 34.0 4.1 2 468(+2) [東]藤沢和雄 吉田和美
5 7 ゲバラ 牡3 56 大野拓弥 1:47.8 1/2 7-7-7 33.5 30.8 5 478(-2) [東]伊藤大士 ニッシンレーシング
6 2 マードレヴォイス 牡3 56 三浦皇成 1:48.0 1 5-6-6 33.9 155.8 7 460(0) [東]田村康仁 ディアレストクラブ
7 3 ナイママ 牡3 56 柴田大知 1:48.0 ハナ 6-2-2 34.3 63.0 6 448(-2) [地]河津裕昭 岡田繁幸

　そんなわけで，レースは3番人気，新鋭ダノンキングリーが2歳チャンピオンアドマイヤマーズを破って優勝。サートゥルナーリアの鞍上がデムーロからルメールにスイッチされ，この馬でクラシックにいくしかないデムーロ騎手にとってはなかなか痛いレースでした……。という流れからの，NHKマイル制覇ですから，まあなんというか，世の中頑張ればいいことありますね。


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