Clear 2024~栄光へクリアソン新宿2024

 2024年も、一応新宿に片足を突っ込んでいる身として、クリアソンを遠くから応援だけはしておりました。というわけで、2025年になってから、前年の観戦記録+αを。
 なお、自分の中では2023年も自分が行った試合をまとめてたつもりだったんですが、どうもまとめが存在しない。考えてみたら国立行った記録を書いた記憶がないな。あとでつくるか……。というか、肝心の浦和の観戦記録を作れ、俺。

1.2月26日 Criacaoアスリートカレッジ 〜クリアソン新宿の2024シーズン新加入選手トークイベント〜 supported by アセットリード

 長い題名ですが、メンバーシップ会員は無料だったのでそのまま記録に残します。
 こちらは、開幕に向けておこなわれたイベント。アスリートカレッジという名前はついていますが、まあ現実的にはトークショーですね。

 2024年、自分としては一番のニュースは、なんといっても小池純輝選手の加入でした。浦和と愛媛を追いかける身としては、浦和ユースから諸々あって愛媛に行き、ヴェルディで個人キャリアハイの成績をおさめたエーコさんは注目しないわけにいきません。そして、サッカー選手とは思えないレベルで文章力と気配り力が高い。ヴェルディ退団時(2023年)のコメントの、
「残念ながら「ヴェルディで昇格して埼スタでレッズと試合をする」という夢の、半分は叶いましたが、半分は叶えることが出来ませんでした。」
という素直なコメントはグッときました。また、愛媛FCのJ3降格時のツイートも、各所に配慮したもので、簡単なようでなかなかできるものではないです。

同カテゴリーなので言葉にすることは控えていましたが愛媛FCの結果はいつも気にしていました。

愛媛の選手のひたむきさ、サポーターの皆さんの温かさ、愛情の深さを私は知っています。

2年間お世話になり私にとって影響を与えてくれたクラブの一つである愛媛FC。

来季の昇格を心より願っています。

— 小池純輝 (@koikejunki7) November 29, 2021


というわけで、懇親会中、浦和サポであることを明かしつつ(というか、スマホの後ろに浦和のシールが貼られているので、写真をお願いするともれなくバレる)、愛媛の話も含めてちょっと話させていただきました。言いたいことをとにかくひとまとめに話す、完全なオタク行動でありますが、こういうのは自己満足でいいのであります。
 この時点で、J1は開幕しており、浦和は広島に0-2で敗戦。ただ、ヘグモ体制下での期待感に満ちあふれた状況で、タイミング良くこの週末にヴェルディ戦を控えておりました。エーコさんは所用があって参戦できないとのことでしたが……。

 また、ほかの参加者の方と少しおはなしさせていただきましたが、どこにいっても同業がいることにも驚かされます。確か千葉サポだとおっしゃってた気がします。


2.第1節 vs沖縄SV 0-4

 JFL開幕戦は沖縄SV戦です。駒沢は2回目なので迷いません。そして、過去の反省生かしながら着座。ステッカー貰ったりなんだりして時間を潰します。

いい天気 来場者も多そうです アップ中 パノラマ
例によってスポンサーが有名どころばかり 特典をもらいに いただいたシール 例によってクリアソンです
何も言うことはありません

 マッチデーなどはこちら。メンバーシップの案内も。これを見る限りユニフォームは、誰でも無制限に買えそうですが、ホームページを見るとやはり色々な制限があるようです。

マッチデープログラム
須藤インタビュー 2024年メンバー メンバーシップのご案内

 スタメン紹介。沖縄SVの池髙はスタメン。
 クリアソン、キーパーは岩舘さんでした。エーコさんとセグも先発。原田さんはベンチ外。

Match Day クリアソンの横断幕
沖縄SVスタメン クリアソン 岩舘さん エーコさん 監督は北嶋

 選手入場です。
 クリアソン公式マスコットのくりあにゃんはこの日のが公式お披露目。マスコット紹介ページによると、新宿区内にある自性院に猫地蔵があってねこ寺と呼ばれていることなどが理由で、猫キャラが抜擢されたようです。まあ単純にネコだと扱いやすいってのも大きいでしょうが。

観客の様子 沖縄SVサポ
思った以上に人が多い
くりあにゃんと社長 お出迎え
選手整列 記念撮影 円陣

 試合開始。
 開始直後は、ホーム開幕で気合いの入るクリアソンが攻め込みますが、点は入らず。
 そこから沖縄にPKが与えられて失点。なお、PKのときにブーイングするようなお下品な人はもちろんいません。

スタメン 岩舘さん PK ゴール

 そしてその直後。待ちに待った瞬間がやってきました。池髙ゴール!

セレブレーション ゴールのあとに
沖縄SVのロゴが入ります
池髙! 憮然とした北嶋監督 岩舘さん

 そしてハーフタイムへ。
 後半も沖縄がペースを握ります。

後半開始 池髙 新宿ファンの方々 ピッチの様子

 そして72分、池髙が追加点!!

沖縄SV側で決めたのでサポーターと喜べます スタッフ陣と喜ぶ 池髙!」 0-3

 小池は73分、池髙は81分に交替。池髙に代わって入った伊集院が決めて4-0となりました。

諦めないクリアソンファン 池髙 交替のサイン
お疲れ様でした

 というわけで、2024年の開幕戦は0-4で敗戦。北嶋監督のデビュー戦は厳しい結果となりました。

0-4 スタンドの様子 試合終了
お疲れ様でした 沖縄SV クリアソン 整列と挨拶

 このあと、駒沢補助競技場で東京都社会人チャンピオンシップ 2次戦1回戦、南葛SC vs 東京蹴球団の試合を見ていきます。こちらは南葛SCのまとめにて。

 しばし南葛の試合を眺めて、それからバス停に向かおうとしたところ、丁度沖縄SVの選手バスが出て行くところでした。素晴らしい試合、お疲れ様でした。
 自分は、というと、バスで中目黒に出て、光明泉に入っていきます。中目黒の駅近くに銭湯があったなんて知りませんでした。まあこんな場所にあるんだから混んでてそこまで落ち着けるわけではなかったですが、この場所にあるのは大きい。

沖縄のバスが出て行きます 残ったクラブスタッフ
こちらのバス 光明泉

 開幕戦の観客数は3585人。基本的にクリアソンはJ3昇格要件の平均2000人は国立開催一点集中をベースに考えてると思いますが、とりあえず必要人数を大きく上回れたのは収穫かと思います。

3.第9節 vsヴェルスパ大分 1-1

 続いて、私が現地観戦したのは第9節。ところ変わって西が丘です。この時点ではまだいだてんを見ていないので(いだてんに織田幹雄は出てないのだけど、興味の発端という意味で)、織田ポールを探すこともしていません。というか、「織田ポール」で検索しても、あるいは「織田ポール 西が丘」等で検索しても、出てくるのは旧国立競技場の写真ばかりです。お前ら織田ポールに関心ないのか(なお、自分もない)。唯一出てきたのが、こちらのブログ。とりあえず、サッカー場から見える範囲にはなさそうです。

この日のマッチデープログラム


 さてさて。西が丘の試合はなかなか時間前に到達できないから(自分が寝坊するから悪い)困ります。
 到着してまもなく、試合開始となります。

記念撮影

 前回西が丘のクリアソンの試合を観戦したときは自分はゴール裏にいたんじゃないかと思います(その後もう1回行ったかもしれない)。いずれにしても、ゴール裏、正確にいうとゴール裏にいる野良サポーターがいなくなり、クリーンな応援席になって親子連れも安心ですね。

メンバー等 ゴール裏応援席
これは昔からここにおられた方々
試合中 フリーキック
アップ中の瀬川さん 指示を出す北嶋監督

 自分の席はアップする選手が目の前に見える場所だったので、試合そっちのけで瀬川さん眺めてる時間もあったりしました。何しに行ってるんだ。

 この試合のポイントはなんといっても12分。小池純輝がクリアソン初ゴールを決めました。エーコさんの記念すべき試合に観戦できて良かった良かった。
 そして、そのまま守り切れるかと思ったら、90+4分に大分に同点ゴールを決められ、1-1で終了。
 関係ないけど、「大分」と聞くとどうしてもトリニータの色のイメージがあるから、赤色に違和感があって仕方がない。ヴェルスパからしたら知ったこっちゃないのは分かるんだけど。

大分側も声を出します 大分サポ 1-1 整列

 この試合の観客数は709人。国立はもちろんのこと、駒沢と比べても西が丘は新宿民がアクセスするのにハードルが高いのかもしれません。

 この試合後、私は南葛の試合を見に奥戸へと向かったのでした。なお、南葛のところでも書きますが、この日の南葛奥戸開催の入場者数は1847人。やはり準ホーム開催だと客が入りますね。ただ、カテゴリ差を考えるともうちょっとクリアソンにも頑張ってほしいところ。クリアソンは西が丘まわりの北区民に営業しづらいだろうから、そのあたりも難しいですね。

4.第11節 vsFCティアモ枚方 1-4

 さあ、いよいよやってきました新宿の日。クリアソン新宿の国立開催です。
 最初の国立開催のときは、うちに営業に来られた原田さんから「国立行ったことありますか?」と聞かれて、「天皇杯決勝で」と返した記憶があります。これだから空気を読まない浦和の人間はいけません。

 今回は3回目となる国立開催。今回は金曜開催という新たな挑戦です。毀誉褒貶あるクラブですが、この国立開催を実行するというのは本当に凄い。普段西が丘に1000人集めていないクラブが新国立という年1回(2024年は年2回)の場所に2万人弱集めようというのです。オペレーションどうやって組んでるのよ。
 あと、普段Jリーグを見ていると地元サッカー協会というのは天皇杯くらいでしか意識しない組織ですが、JFLだとやっぱり地元のそういう組織は重要です。そんな新宿のサッカー協会の方々にとっても、国立で試合というのはかなりのビッグイベントですよね。いやほんと、これを企画した人は本当に凄いと思う。

 そんなわけで、丁度仕事も処理できたので、私は当日券で入場です。行こうが行くまいがチケット押さえるのがサポーターだろ,と言う意見はごもっともですが、残念ながらここではサポーターはお呼びでないのであります。

近付きます 到着 当日券売場
屋台村まわりは人が多い マップ 観戦ルールは国立でも生きてます

 では、中に入ります。良くも悪くも余計な販促物はありません。そんなんで入場者を集めているわけではないのです。
 マッチデー、あらためて見てみたらエーコさんと原田さんが横並びなんですな。そしてエーコさんはここではじゅんきと呼ばれていることも分かります。

マッチデー。あれ、予想スタメンのページスキャン忘れたかな? いただいた袋 開幕戦で貰った、新宿の日の宣伝ビラ

 私は2階席へ。国立で観戦するなら2階がベター、というのが、これまでの私の経験からの行動です。考えることはみんな同じ、というか、まあ一応1階席はそれなりの人たちの為に用意しているのでしょう、2階席はスポンサー席がそこそこありました。スポンサー席というとただ券ばらまきと混同されがちですが、スポンサーはきちんとこの日のためにチケットを買っているので、やってきている個々人がお金を払っていないとしてもただ券ばらまきにはあたらないということになるわけですな。
 そして、そのスポンサー営業をやっているのが選手達であるというのが凄い。もちろん、営業力という意味では選手やOBが一番強いのは事実ですが、それにしたって試合を控えながらの営業は凄いです。

パノラマ ぐるっと撮影
枚方サポ 車両口を挟んだところは
新宿側の弾幕スペース
ラルフ鈴木さんが場内MC

 選手紹介。国立なので、しっかりしたビジョンを使っての紹介となります。そういえば、MCのラルフ鈴木さんはいつものノリで「ファンサポーター」とか言ってた気がします。いちいちそんなこと気にする方がどうかしてますね。選手紹介の様子はこちら
 それにしても、あらためて字面を見て思いますが、「新宿対枚方」って凄い対決ですよね。普通にしてたら絶対に混じり合わない2つの自治体がこうして国立競技場で対決するのです。

新宿対枚方 審判団 ボールパーソン
ストレッチャーパーソン
ティアモ枚方のメンバー
クリアソン 瀬川さん エーコさん エスコートキッズ 新宿の日

 そうこうしているうちに、選手入場、そして試合開始です。選手入場シーンはこちら
 あらためて、私がどうこう書くことでもないですが、平日開催ということは枚方の選手達はもちろんこの日のお仕事は全部お休み、あるいはどう頑張っても午前半ドンだと思われます。有給が出たのか新宿側から補填したのかは分かりませんが、いくら国立開催とはいえ、アマチュアクラブで金曜開催に応じた度量は凄い。そして、枚方サポもどこから来てるんでしょうか。

キックインセレモニー ハイタッチ 記念撮影
円陣 散らばります スタメン 枚方サポ
全体の様子 飲水タイム

 飲水タイム明けの28分。後ろでボールを回していたDFに詰めた森本ヒマンがボールを奪い、キーパーと1対1になったところを冷静に決めて先制。このDFのボール回し、最近はJでも色々と話題になります。1年に1回、なんなら数ヶ月に1回こういうミスが発生するのは仕方がない、というかこういうミスをさせるために昨今のFWは前線プレスをしまくるわけで、本当に仕方のないミスなんですが、よりによってこの大観衆を集めた国立で起こってしまうとは。
 まあ、皆さん大人なファンが詰めかけており(結果に興味がないとか言ってはいけない)、またもちろんクラブ的にも個人攻撃禁止ですし、そもそもアマチュアクラブに何を求めるかという問題もありますので、試合後当該選手に罵詈雑言が飛びまくるというような悲惨なことにはなっておりません。

枚方先制に盛り上がる枚方サポと選手達 0-1

 その後、ゴール前でボールをまわされる中、スライディングで枚方の選手を倒してしまい、PK献上。PKキッカーは河合秀人。
 もちろん、新宿なのでどこぞのクラブみたいにゴール裏がPKを妨害すべく旗を振ったり奇声を発したりはしません。
 それでも、国立のプレッシャーからか、河合選手がPK失敗(動画)。これは大きい。

 しかし、これで波に乗りきれない新宿。あいかわらずゴール前で相手にボールを回される苦しい展開で、至近距離からシュートが3本。最初の2本はGK浅沼はじいたものの、最後に決められて0-2。

0-2

 ここでハーフタイム。日本盆おどり協会などの全面バックアップのもと、盆おどりの実演であります。国立で盆踊りをやる、というのはなかなかに斬新であります。新宿でこんな活動している人がいるのですな。
 まあサッカーの雰囲気と合ってるかは不明ですが、そもそもそんな雰囲気に興味がないのかもしれません。


 あとは国立あるあるの観客参加型ライトアップ。クリアソンのアプリを起動すると紫色の光が浮かび上がるという仕組みだったかと思います。アプリはどの程度広まったんでしょうか。かくいう私もここ1年アプリを開いた記憶がありません。
 なお、国立では炎を燃え上がらせたりするクラブもありますが、おそらくご予算的にそこまではきつかったのでしょう、そういうのはありませんでした。あの炎っていくらするんでしょうかね。

ライトアップ 円陣組んで後半開始

 さて。
 試合に関係ないところから。この日のクリアソンの応援は、1階ゴール裏に駒沢学園?のブラバン隊。わけ分からん自称サポの鳴り物を禁止しないと、高校生のブラバン演奏に支障をきたしますので、わけの分からん自称サポには黙って貰わないといけません。
 もちろんスタジアムの音に関するルールも影響しているでしょうが、おそらくJリーグで積極的にブラバン隊を導入しているクラブはないと思われ、ブラバン隊がいると非常に高校サッカーぽさが出ます。まあクリアソンはアマチュアクラブなので、別に高校サッカーぽさがあろうが自由です。いや、プロでも高校サッカーぽさがあってもいいんだけど。
 他方で、バックスタンドロアーに、おそらくいつも西が丘や味の素でお見かけする学生さん達の声の応援が出ておりました。この両者の関係性がよく分からないところで、連携が取れていそうで取れていない、というか、そもそも連携を取るのは極めて難しい。
 ただ、後半に入って明らかにブラバン隊が応援に慣れてきており、慣れてきている状態だからこそもうちょっと連携を取ってほしかったなというのが、いち観客の思いです。皆さんからしたら私のために演奏なり応援しているのでなく、選手のために演奏なり応援なりしているのでしょうから、お前の考えなんて知ったこっちゃないでしょうが。

 そんな後半。開始早々といってもいい51分、オウンゴールで枚方追加点。後半の追い上げムードが完全に吹っ飛んだこの失点は痛かった。
 さらに55分に追加点。0-4。

後半51分に追加点 エーコさん

 その後、この日の入場者数が発表されました。1万6480人。盛り上がる会場。なんならこの日一番の盛り上がりかもしれない。もはやみなさん試合への興味を失っているのが分かります。この盛り上がりは辛い。

本日の入場者数#JFL最多入場者数更新

16,480人 pic.twitter.com/xoymjP1NZL

— Criacao Shinjuku|クリアソン新宿 (@CriacaoShinjuku) June 7, 2024


 それでも諦めない選手達。なんとか86分に1点返し、1万6000人の観衆に最後のサービス。

クリアソン応援時のビジョン この日一番の盛り上がり 1-4
整列 タッチ 平日に遠路やってきた
枚方サポのみなさん
おめでとうございます
あいさつ 夜の国立

 ところで、国立開催ということでユニを買った芸能人のツイートなんかを見かけたりしましたが、クリアソンのユニフォームルールは2024年でもまだ生きてるんですよね。
 これ、国立で売るときにもちゃんと注意喚起してたのでしょうか。転売ならまだしも、無償譲渡も禁止ってかなり凄いルールだぞ。

クリアソンの悪名高いユニフォームルール

 クリアソンについては、その運営方針が極めて独特なため、その応援について論評する人が多いです。その中で、この日観戦された方のこの記事はしっかり書かれていて興味深く読めました。

 私はというと、2024シーズンはこの日が最後。なかなか試合のタイミングが合いませんでした。
 2024年はソニー仙台がチーム消滅となり、JFLからの降格枠が1つ消滅。クリアソンは残留争いに巻き込まれそうになりながらも、仙台のこともあってわりと精神的に追い詰められることなくシーズンを14位フィニッシュ。
 果たして2025年、目標とするJ3へは上がれるのでしょうか……。


旅行記TOP / テーマ別