白馬の白毛〜フェブラリーS2024

 2024年初G1はフェブラリーS。ここに至るまでの出走馬の諸々はまったく追いかけておらず、とりあえず裏にサウジカップがある関係でメンバーが薄いのだろう、という程度の認識です。
 とりあえずぱっとメンバーを見て分かることは、東京大賞典を勝ったウシュバテソーロ、ディフェンディングチャンピオンかつチャンピオンズC勝馬レモンポップがいないこと。なんというか、G1とはいえ、メンバー的にはどの馬にもつけいる隙がありそうな感じです。
 となると、ちょっと地方馬3頭に期待したくなりますね。そして、期待するからには現地に行ってみたくなりますね。

 てなわけで、寝坊しつつもフェブラリーSに乗り込みました。なぜか新宿駅でホームを間違えて電車を1本遅らせるハメになりましたが、まあなんとかギリギリ間に合いました。

新宿駅にて
ここにも行けるとよいな
フェブラリーS レープロ 出走各馬 メイセイオペラの夢再び メモリアルヒーロー投票結果
レープロに投票結果を載せるのなら
なにゆえ障害G1で投票が無かったのでしょうか
競馬場内案内 東京競馬場Information

 で、東京のG1パドックに馬が回り始めたタイミングで着いたとして、すぐに馬が見えるわけが無いことは当然認識しております。ただ、ダービーのときでさえしばらくすればだんだん人が抜けていくので、フェブラリーSでも当然抜けていくでしょう。というわけで、しばしパドックまわりの人口密度が低下するのを待ちます。


 で、予想通り、途中から人口密度が低下し、馬を見られる状況になりました。
 地方馬3頭はとりあえず動画に収めます。順番的に、ミックファイアイグナイタースピーディキックであります。ミックファイアは入れ込んでいるのが目に見えて分かります。ううむ、東京大賞典も完調じゃ無かったけど、ここもきついか。チーム益田で挑むスピーディキックには前年6着からのレモンポップ抜けなので上位を期待したいですが、果たして。イグナイターはパドック的にはよくみえましたが、1枠1番というのが個人的にはネック。
 という具合ですが、馬券的には3頭+レッドルゼル+ウィルソンテソーロ。ウィルソンテソーロは乗り替わりがあっただけにあまり買いたくなかったんですが、東京大賞典を見ているとなかなか切るのもきつい。

 そして、パドックから各馬が出て行ってから紙馬券を買うべく慌ただしく馬券機を探します。久々に競馬場に来たせいで鞄の中に鉛筆を入れ忘れていて、ちょっと冷や汗かきました。無事地方馬3頭の単勝を購入(それ以外はネットから)。

 んで。レースは昨年のダービーとほぼ同じ場所から観戦。ダービーでもちゃんとビジョンが見えたのでフェブラリーSならなお見えるだろう、と思ってたらビンゴ。ゴールシーンは見えないものの、とりあえず最低限の観戦環境は整ってました。

急いで買った馬券 レース前の混雑 ペプチドナイル先頭

 レースはハイペースからのペプチドナイルが直線半ばで先頭に立ち、押し切り。沼川一彦オーナーは初G1制覇、杵臼牧場はオペラオー以来のG1制覇となったようです。
 なお、抜け出したのがセキフウだと思って一瞬かなり気分が落ち込みましたが、ペプチドナイルで良かった良かった。

第41回 フェブラリーステークス
馬名 斤量 騎手 タイム 着差 単勝 道中 厩舎 馬体重
1 9 ペプチドナイル 牡6 58.0 藤岡佑 1:35.7 11 38.0 4-4 栗東武英 528(-6)
2 7 ガイアフォース 牡5 58.0 長岡 1:35.9 1.1/4 5 13.0 8-8 栗東杉山晴 494(-6)
3 8 セキフウ 牡5 58.0 武豊 1:35.9 クビ 13 48.2 14-14 栗東武幸 490(-9)
4 10 タガノビューティー 牡7 58.0 石橋脩 1:35.9 ハナ 7 17.1 11-9 栗東西園正 520(0)
5 11 キングズソード 牡5 58.0 岩田望 1:36.0 1/2 4 9.4 11-12 栗東寺島 520(+10)
6 13 レッドルゼル 牡8 58.0 北村友 1:36.5 3 6 13.5 16-15 栗東安田隆 490(0)
7 3 ミックファイア 牡4 58.0 矢野貴 1:36.5 ハナ 9 34.4 10-9 地方渡辺和 486(-8)
8 14 ウィルソンテソーロ 牡5 58.0 松山 1:36.6 アタマ 2 3.9 2-2 美浦小手川 484(-3)
9 15 ドンフランキー 牡5 58.0 池添 1:36.6 アタマ 10 36.0 1-1 栗東斉藤崇 592(+4)
10 16 アルファマム 牝5 56.0 キング 1:36.7 3/4 12 41.7 15-15 栗東佐々木 464(-2)
11 1 イグナイター 牡6 58.0 西村淳 1:36.7 クビ 8 34.1 2-2 地方新子雅 512(+9)
12 4 ドゥラエレーデ 牡4 58.0 ムルザ 1:36.8 クビ 3 5.5 4-4 栗東池添 514(+4)
13 12 スピーディキック 牝5 56.0 御神本 1:37.7 5 15 107.0 9-9 地方藤原智 484(-3)
14 5 オメガギネス 牡4 58.0 ルメー 1:38.0 1.3/4 1 3.2 6-6 美浦大和田 496(+2)
15 6 カラテ 牡8 58.0 菅原明 1:38.3 2 16 122.1 11-12 栗東辻野 534(-6)
16 2 シャンパンカラー 牡4 58.0 内田博 1:38.4 1/2 14 61.3 6-6 美浦田中剛 508(+4)

 そんなわけで、フェブラリーSは地方馬3頭にとっては悔しい結果となりましたが、ミックファイアはウィルソンテソーロに先着し(ウィルソンテソーロは相当発汗していてたけど)、イグナイターも見せ場をつくりました。まだ次、期待したいと思います。

 で。せっかくここまで来たので、競馬博物館にも立ち寄ります。正直そこまで興味は無かったんですが、ここまで来たからには寄らないわけにはいきません。てなわけで、この期間の企画展示は「白毛図鑑」。この東京開催までの開催なので、この日が開催最終日であります。

 その前に、イクイノックスジャパンカップ優勝おめでとう。ジャパンカップ優勝記念展示だったらもうちょっと英語混ぜて展示しても良かった気が。

イクイノックス

 気を取り直して、白毛展。
 とりあえず全面的に撮影OKの展示だったので、遠慮無く写真を撮らせていただきました。G1後ですが、表彰式も最終レースもすっ飛ばして(払い戻しもないし)きたので人も少なくてよかった。撮影OK・SNSOKだとして、泡沫サイトへのアップがOKなのかははっきりしませんが、まあ泡沫サイトなのでそのあたりは開き直っていきます。

イラスト&フォト作品の展示 白毛図鑑 ソダシ 根岸の休苑案内 「サラブレッドの生物学」の案内 撮影OKです。令和です
最初はおがわじゅりさんの絵は
無かったようですね
あたかも最初からあったかのような配置
ごあいさつ 謝辞 おがわじゅりさんの絵
2024年1月27日にご来館されたようなので、
最近付け加えられたようです

 まずは毛色についてお勉強。このあたりは科博にありそうな展示ですね。
 そして、科博にあってもおかしくないような、非常に丁寧で競馬競馬していない説明です。このまま科博のどこかの部屋に入れてもおかしくない感じ。このパネルとか、この展覧会が終わったら捨てちゃうのだろうか。Q&Aとか、質問内容がかなりいい線をついていて、捨てるにはもったいなさ過ぎる。

サラブレッドの毛色は8種類 白毛のからだ アルビノとの違い 白っぽい毛色 毛色と遺伝子
白毛のメカニズム 遺伝の不思議 白毛Q&A


 途中からはいつもの競馬博物館、という感じの見慣れたパネル。まずは白毛トピックス。


 続いて、過去の白毛馬の紹介。日本ではこれまで50頭が誕生しているようです。この「日本で誕生した白毛馬一覧」が今回の展示で見られて一番良かったものでありました。

 初代白毛馬のハクタイユー、大井で初勝利を挙げたハクホウクンあたりまではついていけてましたが(つまりかなり初期までしかついていってない)、シラユキヒメ以降はもうユキチャンとブチコ、ソダシくらいしか追いつけておりません。
 まあ、白毛馬の歴史をも動かしてしまったサンデーサイレンスという種牡馬と金子真人というオーナーがとにかく凄すぎる。
 内国産種牡馬不遇の時代には、ほかの内国産馬の系統が途絶えても、ロングエースの系統だけは最後まで生き残るだろうな、と思ってたりもしましたが、シラユキヒメが全ての歴史を変えてしまいました。

日本で誕生した白毛馬一覧 ハクタイユー系 ハクホウクンのぬいぐるみ それ以外の系統
シラユキヒメ系 ブチコ シロニイ

 さらに展示は2階に続きます。こちらはシラユキヒメ一族に特化して、様々な品々を展示しております。
 とにかく、ソダシが出てきたのは凄すぎますね。

2階 シラユキヒメ一族 ソダシ
阪神JF 桜花賞
赤リボンとバンデージ メンコ ヴィクトリアマイル 札幌記念
これも札幌記念 左下が新馬 右下のゼッケンは
2023年ヴィクトリアマイルの調教用
白毛がゼッケンについております
長瀬智之さんの「皓」
これは撮影制限かけなくてよかったのだろうか
(そんなこと書くくらいなら撮るなという話だが)
TCK女王盃 関東オークス ハヤヤッコ

 というわけで、駈け足で白毛展を見ていきました。1階におりたころには、ペプチドナイルの表彰式を終えてから来られたのであろう訪問客で混雑しておりました。レース後一目散にここにやってきたのは正解でした。

 その後、府中駅に向かい、途中の桜湯でひとっ風呂。府中というと縄文の湯しか知らなかった。まさか銭湯があったとは。知ってればもっと利用してたのに。
 G1後なのでとんでもなく混んでるのでは、と危惧しましたが、とりあえず普通の湯船には並ばずに入れる程度の混雑具合でした。ただ、サウナは並んでたので、サウナに入りたいならば覚悟は必要そうです。これはサウナブームだから混んでるのか、もともとサウナ利用者が多いからなのか、どっちなんだろうな。


 そして、夕食がてら、昔懐かしらいおんに行こうかと思ったら、行列してました。ううむ、5時ころでも並ぶのか。さすが、自分が知ってる15年くらい前から今まで存続してる店は人気が違う。
 というわけで、並ぶ気力も無いので近くの家系ラーメン。府中家という、そのままな名前でした。こうやってスープをしっかり吸い込んだ不健康なほうれん草を摂取して、野菜を食べた気になってるからメタボるのであります。


 てなわけで、白馬の会として白毛展を見るという最低限のミッションを果たせて満足満足。



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