9/19(香港→パリ)


 まだ機内です。時差があるので長い1日になりそうです。
 機内では3時間くらいしか眠れませんでした。しかたないので映画を見ます。映画は英語でしゃべっているやつを中国語字幕でやってるか、中国語の英語字幕のどっちか。マトリックス2やターミネーター3の人気どころもやってます。とりあえず、ターミネーターを見ました。アクションなので楽しめました。その後、中国のどたばた映画を見ました。意外に英語字幕でもわかります。むしろ、読解力の方があるらしく英語字幕はいけます。
 しばらくすると、隣の席のおっさん(フランス人っぽい)がどっかに行ってしまいました。そして1時間くらい帰ってこなかったので心配になりましたが、そのうち帰ってきました。
 朝食後(朝食の一部も非常食になった)、シャルルドゴール空港に到着。荷物を受け取り、感動の入国。空港内の各ターミナルを巡回する無料バスがあるらしかったので、まずそれを探します。ほどなく発見。乗車。しかし、どこで降りていいかわからなかったのでなんと1周半してしましました(笑)
 そして、鉄道の切符売場でどきどきのフランス人と初対話。ここまでは無言で標識を見ただけでした。売場のお姉ちゃんは美人なパリジェンヌ。フランス人は英語を話さないと聞いていたので、無茶苦茶緊張しました。パリ北駅まで買いたかったのですが、残念ながらフランス語の「Nord(北)」の発音が分からず…。仕方ないので、英語で注文することにしました。
 窓口に行くと「ボンジュール」といわれました。当然なのですが、ここで感動。英語で「North Station」と言うとどうやら通じたらしく、値段を英語で言われました。空港だから通じたのかななどと思い、初めての買い物を終えました。
 そして、行き先を見て電車に乗り北駅まで行きました。北駅はでかい駅でとりあえずコインロッカーに荷物をおいて、パリをぶらぶらしようと思いました。コインロッカーはかつて爆弾事件があったらしく、荷物チェックもあり警備が厳重でした。1日3.4ユーロです。
 と、ここで実はこの日の観光予定を立てていないことに気がつきました。ガイドブックを見て、セーヌ川の方を散策しようと決定。いきなりメトロに乗るのも怖いし、パリの町並みもみたいし、金もないし、と思って地図を片手に北駅からパリの中心に向けて歩きはじめました。
 ひたすら、パリの街を歩きます。歩いた感じのパリの第1印象は、迷いやすいということです。まず、地図を持っていても迷う。僕は方向感覚は良い方だと思っていたのにショックでした。迷う理由はやたらに広場があって、そこから放射線状に道路が出ていることです。これには参りました。普段がx-y座標で暮らしている人間がいきなり、角座標(r-θ)になるのです。これは無理でした。
 それでも、なんとか1時間ほどでセーヌ川のシテ島に到着。途中で売店で水を買ったのですが、それがオレンジの味付きでえらくまずかったのがショックでした。なんでこんな飲み物を作るのでしょう。
 シテ島ではまず最高裁判所を見学。っていうか勝手に入れたので、中をぷらぷらしただけですが。黒い服着た裁判官がたくさんいました。裁判所の中庭にある礼拝所が観光スポットらしいのですがそのときは昼休み。別に見たいと思わなかったのであきらめました。
 次にコンシェルジュリーという昔の拘置所に行こうとしました。英語の通じない警備員に聞いたりしてなんとかたどりつくもまたもや昼休み。フランスって昼休みに観光スポットが閉まるんですかね?
 しかたないので、次はノートルダム大聖堂に行きます。記憶によればノートルダムとは聖母マリアのことだそうで、だからフランスには各地にノートルダム寺院があります。パリのは中でも有名でユーゴーの作品の舞台になったとか…。当然、そんなことは知りませんでした。到着すると世界各地の観光客であふれていました。日本人もたくさんいます。とりあえず、中をぐるっと回りました。なんていうか普通の教会ですね。その後、塔に昇ろうと思って外に出ました。するとここも昼休み。がっかりです。
 とりあえず、時間つぶしにサン・ルイ島の方を散策してから再び戻って塔に昇りました。ここはツアー形式で20人くらいづつ昇っていきます。初めに通された部屋がギフトショップ。教会なのに商魂たくましいなと思いあきれました。しかもその部屋には10分くらいいないといけませんでした。僕は何も買いませんでしたが、買っている人もいましたね。やはり商売上手です。その後、急な階段を昇って上まで行ってパリの景色をみました。パリの街並みは東京と違って雑然としていないのがいいです。建物の制限があるのかは知りませんが、なんていうかみんな同じくらいの高さの建物で見事に整っています。ここから、モンマルトルが本当に丘なのもわかるし、エッフェル塔や凱旋門も見えました。
 ノートルダム大聖堂の後はシャンゼリゼ大通りを歩いて凱旋門まで行きました。口でいうのは簡単ですが、この日はかなり暑く(そういえばこの夏のパリは猛暑でやばかったそうですが)、1人道端で倒れて運ばれている人もみました。というわけで、大変です。すでにこの日だけでもかなり歩いているし、コンコルド広場をつっきっている時は死にそうでした。そして、凱旋門に到着。またまた、急な螺旋階段を昇って上まで。はっきり言ってたいしたことはないのですが、やはりパリにきたからには昇らないわけにいきません。ほとんど義務感でした。
 その後、地下鉄を使ってユースに行き、その日は早く寝ました。1つ誤算だったのは、そのユースでは有料でネットを使えるのですが(あらかじめ調べて行った)日本語のページは見れなかったことです。