メキシコ旅行記その37

1月9日その5

 さて、いよいよメキシコ旅行最後のイベント、ルチャリブレ観戦であります。競技場はアリナ・コリセオ。開始時間もインフォメーションで聞いてきたからばっちりです。(よくわかんないんだけど、「アリナ」と「コリセオ」って同語反復じゃないの?)
 しかし、このアリナ・コリセオ。どうもあまり治安がよろしくない場所にあるみたいなのです。ヘタレNPは当然びびります。さて、どうやって行くべきか…。
 まず、ホステルにカメラ等を置いていき、バッグをひったくられても損害が小さくなるようにします。ヘタレ全開。

 さあ、いざルチャリブレ!
 アリナ・コリセオまでの道は、思っていたよりも静か。日が落ちたらちょっと怖いだろうな、という感じであります。ですが、何事もなく(まあそう頻繁に何事かあるような場所にリング作らないだろうけどさ)到着。露店が並んでおります。記念にマスクを1つ買ってみました。この年の12月にタイガーマスクをかぶってパラパラを踊る、なんていう未来が来ることは、当然当時の僕は知る由がありません。
 そして、次なる作業はチケット購入。とりあえず、リングサイドっぽい窓口の所に並んでみました。$60。
 入口で荷物チェックがあります。係員がなんか言ってきました。なんだなんだ。そして、「撮影は一切禁止」と日本語含む数カ国語で書かれたカードを見せてきました。ヘタレてホステルにカメラを置いてきたNPは「ノーカメラ」と、日本人のくせにカメラを持ってないことをアピール。この他、飲食物の持込みもダメなのかな?持ってないから関係ないけど。

 そして、おじさんにチケットを見せて席を案内してもらいます。
 客層は、てっきりおじさんだらけかと思ってたら、子ども連れが多いです。子どもも、男の子だけでなく、女の子も多いです。完全な「庶民の娯楽」という感じですね。日本のプロレス全盛期もこんな感じだったんでしょうか?
 物売りが中を歩いています。飲食物を売り歩いていたりします。

 試合が始まってしまえばもはや言葉なんて関係ありません。元々プロレスには詳しくないので、日本のプロレスと比較してどうのこうのとはいえないのですが、そんなの関係ありません。まあ、色々と特殊性があるみたいです。
 そこそこ近い席で、迫力あるバトルを観戦できて、あっという間に時間が過ぎていきました。
 試合は、3対3の3ラウンドが4試合、1対1の3ラウンドが1試合でした。
 最後の1対1の試合は、どうやら悪役が勝ったみたいです。ルチャリブレは基本的に善玉が勝つ、って聞いてたので、ちょっとびっくり。
 子ども達は、勝ったルチャドールが花道から帰る際にサインをねだったり、握手をしてもらったりしておりました。子ども達も嬉しそうです。

 とまあ、ルチャリブレ観戦も終了。
 日が暮れて、来るときよりも危険な香りの強い道を、早歩き〜小走りに帰って行ったのでした。

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