NPのメドウランズ競馬場観戦記その2
3.一日目(9月15日)後半〜なにやてんだか〜
そんなこんなでなんとかかんとかメドウランズ競馬場に到着!!
入場料(1ドル)を払って(日本みたいに「入場券」は存在せず、直接ドル紙幣を入り口の人に払う方式でした)、中に入ると、カウンターみたいなものがあって、レープロ(2ドル)とレーシングフォーム(4ドル)を売ってました。自分用に一つづつ、さらに予想ゲームの賞品用にレープロを一つ買い足しました。レーシングフォーム紙はいろいろと噂では聞いたことがあったものの、実際に見るのは初めてで、そのあまりのぶ厚さに圧倒されました(紙の質は一般紙と同じものでしたが)。4ドルってことは日本の競馬新聞と大差ないわけで、これから見ると、日本の競馬新聞の値段はサギに近いような気がします(ま、競馬新聞の値段についてはよく問題になってますが)。
さて、時間は8時くらいで、もうすぐ2レース発走、という感じでした。そこで、とりあえずスタンドをつっきって馬場のほうに出ました。そして、いすに腰掛けてレース観戦。
そのあと、場内を歩き回りつつ、「そろそろ馬券を買ってみっか〜」ということになりました。窓口と機械と2つの買い方があるようなのですが、とりあえず機械のほうにチャレンジ。10,20,100ドル札しか受け付けない、ということなので、10ドル紙幣を入れると、あっさりはじき返され、その後きれいなお札、20ドル札も入れてみたものの、機械は受け付けてくれず、断念。
仕方がないので、うろうろして、人のところで買おうかな、という雰囲気ができつつあったところで、会長が帰りのバスの時間を気にしだしました。僕個人としてはメーンの重賞を見たかったし、最終レースが終わるまでバスがなくなることはありえないだろう、と思ったのですが、ここで「大丈夫」とか言って、バスがなくなったらしゃれにならないし(タクシー代全額払わされるのがオチだし)、いかんせん会長命令だし、まあたかが1ドルの出費なので、競馬場を後にして、帰りのバス乗り場へと向かいました。会長があちこちでバス乗り場を聞いたところ、駐車場の交通整理のおじさんが「バスはついさっき出たばっかで、次は40分後くらいになる」と教えてくれました。
バスの待合場所は確かにすいていて、いかにもついさっき出たばっか、という感じでした。僕はてっきりアメリカのバス停には時刻表がないもんだと思ってたのですが、そこには時刻表がありました。が、それによるとその日のバスは午後3時で終わってて、全然当てになる雰囲気なし。
一同は「明日も来るから今日は帰りましょ」という雰囲気になっていて、そのままバス乗り場のしょぼい待合室で待つことにしました。風通しがかなり良く、一同寒くて震えました。トリはトイレに行きたがって、立ちションすべきか否か迷ってるようでした。
かなりたって、バスが到着。運転手に聞いたところ、終バスは案の定最終レース終了後、とのことでした。
ま、という感じでメドウランズ競馬場初日は無事終了。まだ馬券買ってないところが気がかり。
4.二日目(9月16日)
二日目もポートオーソリティーバスターミナルに。昨日の経験を生かし、すぐに切符を購入。そして昨日と同じく2つのビルの間の41th
St.へ。が、昨日とはうってかわってバスも人もいません。20分ほどさまよったあと、インフォメーションで聞いてみたところ、昨日とは違って普通のゲートからバスが出発するとのこと。昨日はサッカーの試合があったから出発場所が変更になったのではないか、ということで我々の意見は一致しました。
そして、だいたい前日と同じく8時ごろに到着。この日は普通に窓口で馬券を買い(競馬場名、レース、金額、馬券の種類、馬番を言えばいいだけなので、それほど英語の知識が要るわけでもない)、普通に競馬を観戦しました。
メドウランズでは単複、馬単、3連単、3重勝が発売になってましたが、会長が5−7(番号は間違ってるかも)の馬単を買おうとして、”5
to 7”と言ったところ、窓口の人は”Five,
Two, Seven”のボックスだと思ったらしく、会長は意味不明の馬券を買わされました。・・・が、これがビギナーズラックなのか、2番がからみ、馬単的中!!
掲示板にはExacta 111.7(端数は違ってるかも)
と表示され、「万馬券的中!!」と喜んだのもつかのま、111ってのは2ドル馬券に対する払い戻し金額(あまり良く分からなかったのですが、馬券は2ドル単位で買うのが普通のようです。馬券の種類によって違うようなのですが。)で、つまり50倍ちょっとの馬券、ということなのでした。ま、それでも凄いことなのですが。窓口の人はたいしたもんです。
ちなみに、僕のほうは全然ダメ。全敗でした。
競馬場の雰囲気ですが、15日に比べ、土曜日の16日のほうが混んでました。重賞があるかないか、ということより、その日が休みかどうか、のほうが大事なようです。あたりまえですね。かなりの競馬場の場外発売もしていたので、その関係かもしれません。場外の馬券には手を出しませんでした。
それと、なんか親子連れが多いように感じました。スタンドの外(馬場の近く)に固まってましたが。もちろん、「競馬オヤジ」と呼べそうな人もいて、スタンドの中でいろいろ食べたりしながらテレビ観戦、という人も多かったような気がしました。ナイター競馬の比較対象としては、(会長やBTと違って地方にあまり詳しくない僕としては)大井の大きなレースのある日しか知らないのですが、それに比べるとかなり穏やかな雰囲気でした。何人かの子供が柵を越えて馬場の近くに行ってましたが(カメラマンとかがいるスペースです)、競馬場職員と思しき人でもなかなか注意せず、「もしかして柵を越えてもいいのか!?」と思ったりもしましたが、しばらくして職員に注意されていました。
また、パドックは馬場のすぐ近くにあり、パドックに入ってくる段階では鞍もゼッケンもつけておらず、馬によっては馬服をつけていて、馬体を見る、というより、馬を見るための場所、という感じでした。残念ながら僕には馬を見る眼などは備わってないので、出走馬は全て完調で出てくるからパドックをあまり見る必要がない、のかどうかは分かりませんでしたが、「なんか太めじゃない?」と思ってしまうような馬はいました(あまりマジに見なかったのでいい加減にもほどがありますが)。ただ、馬体重は発表されないので、よく分かりません。
とまあ、アメリカの競馬場に行ったからとはいえ、特別なことをするでもなく(特別なことを何ができるのか、というとおそらく何もできないでしょうし)、普通に馬券を買って、競馬を楽しませてもらいました。
そういえば、馬券は18歳からでした。ニュージャージーの州法はよく知らないのですが、ニューヨークは酒・タバコとも21歳からで、何で馬券は18からなのかな〜、とちょっと不思議に思ったりもしました。おそらく、酒・タバコは身体的な成長に応じて認められるものであるのに対し、馬券は精神的或いは金銭的な成長に応じて認められるものだからかな?
関連リンク(全部英語っす)
NTRA(全米サラブレッド競馬協会)公式ホームページ
メドウランズ競馬場公式ホームページ
ポートオーソリティーバスターミナルのページ(公式かどうかは分かりません)
ニュージャージートランジット公式ページ
メドウランズスポーツコンプレックスのページ