トリの旅行記北米編 9/13

 トリ、S.W、NP、SAMの4人は白馬旅行としてはるばるニューヨークまで行く。その目的は各々違うであろうが、私トリに限っていえば「いわゆるツアー旅行では行けないN.Yを楽しみつつ、メジャーどころをおさえる」というわけのわからんものである。簡単に言えば、「人とは同じことはしたくないが、誰に話しても理解されないことはしたくない」ということだ。出発までに色々あったがなんとかここまでこぎつけた。そして飛行機の中である。

 現在、私は軟禁されている。許されている自由は用をたすためだけに席を立つことだけだ。全くN.Yは近くなったとはいえいまだ遠いのである。定期的に運ばれてくる食事。まるでブロイラー。こんな生活をしていたら、1週間で食べごろだ。

 それにしても、こうしてアメリカ行きの飛行機に乗っているだけでも奇跡。驚くべきことに1週間前の時点でS.Wがパスポートをとっていなかった。まじで彼はアメリカには行けないと思った。それが今は隣りで寝ているのである。
 機内ドリンクサービス。S.Wがみごとな発音でビールを注文。さすがだ。と思った。ところがびっくり。彼は「milk」と言いたかったらしい。回りにいたメンバー全員そしてネイティヴのスッチーまでビールってきこえていたのに。この1件でS.Wの英語力は十分に推測できる。

 まだ、機内。私達にできることは寝るだけ。寝られない。しかたがないのでS.Wとともに機内をぶらつく。サンドイッチとペットボトル入り飲料水を発見。獲得。後々のために水は多めに獲得。サンドイッチは普段食べることのできないような肉厚サンドイッチ。うまい。

 ようやく到着。シカゴ。ソーサの街。でも空港だけ。入国審査。善良な3人の市民は無事通過。一人SAMが機内に入国審査に必要な書類を忘れてきた。SAMの前途に暗雲がただよう。まったくアホだ。でもまあここのミスは問題ないんだけど。

 シカゴ・オヘア空港。ここのターミナル間移動はモノレールだ。1回乗ったことがある。その時は1人旅だったが今度は4人。心強い。ターミナルを移って、再びセキュリティーチェック。S.WがMDをポケットに入れていて引っかかる。救いを求めるようにこちらを見る。哀れだ。MDの没収は免れないだろう。係員のジェスチャーによると、MDの中身を見せろといっているようだ。不可能である。でも、なんだかんだで没収されることもなく通過。よかったね。

 少し小型の飛行機に乗り換え。今度の飛行機には各座席に電話がついている。これで日本にかけられるのかな?後に請求書が届いたら嫌なのでやめておこう。

 ラガーディア空港着。SAMが警戒のあまり善良な市民(日本人)に声をかけられただけでびびっている。かわいそうにその日本人は無視されてしまった。何も無視することはないのに。小心者SAM。

 車でホテルへ。送迎付きだから楽だ。ホテルは想像していたよりまともだ。日本人が多い。しかも、位置的に便利な場所だ。

 ホテルの部屋に入室直後電話がなる。どうせS.Wだろうとたかをくくって、でもとりあえず英語ででる。すると何やら相手は英語3倍速で語りかけてくる。本当にS.Wか?疑問に思いつつ、なぜかそこでスペイン語で返事をしてみる。相手はさらに調子にのって、今度は4倍速で語りかける。話しが途切れたところでこっちが一言「Pardon?」相手はChineseという単語を残して勝手にきった。なんなんだ?疑問が残る。まあ、いい。気にしない。

 少し、N.Yの街を散歩してみる。うーん。N.Yだ。他の感想はない。っていうか出しようもない。だってN.Yだから。

 寝る前に日本から持参のフイルムを念のため確認。なにやら買う種類を間違えたらしい。フイルム3個が無駄に。わかりにくい販売をしたビックカメラにいかりをこめつつ今日は就寝。

 そんなこんなで、1日目終了。1日が40時間はあった気がする。旅行記は変な文になってしまった。あしたからは改善されるのか?

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