ローカルレースのゴール前
ローカルレースのゴール前。非常に気になることがある。何でこっち向いてピョンピョン飛んでる奴がいるんだ。
初めて気付いたのは去年の秋の福島開催。ゴール前で競馬見ずに後ろ向いて何人か飛んでいた。馬券当たって喜んでいるのかな、と思っていたのだけれどどうも違う。こんなの当たっても嬉しくないだろうというようなガチガチレースでも、当たってる奴いるわけないような大荒れのレースでも必ず数人飛んでいる。
福島には変な奴が多いのかな、と思っていた。ところが小倉開催。なんと福島よりもたくさんの人が飛んでいる。もうそうなるととりはそっちが気になってレースどころではなくなる。おかげで資金はローカルレースのゴール前は見ていない。
ひょっとして中央場所のゴール前でもいるんじゃないかと思って注意して見たが、馬券を投げる奴はいるけど、後ろ向いて飛ぶ奴はいない。
何故こうなるのかトリなりに分析してみた。その結果、所詮田舎ものは田舎ものである、という結論が出た。田舎ものにはカメラが珍しいのである。東京人、並びに東京近郊に住む者にとってカメラなど珍しくない。渋谷あたりに行けば、テレビ局の2、3局は常にきている。
しかし、地方は違う。福島や小倉といった中規模の都市でも、TVの全国放送に映る機会なぞ一生に一度あるかないかであろう。そんなわけでわざわざTVに出ようとがんばっている奴がいるのだ。
本当に迷惑な話だ。そんな中でも最もむかつくのがアレ。生中継の画面のはじで携帯片手にアホ面さらしているアレだ。アレやってて楽しいのは映ってる本人とその電話受けてるやつだけだぞ。残りの99.99%=(ニアイコール)100%の人間は死ねこのアホって思ってるんだよ。まだ日本国内だけに放送されるのならいい。もしあれを世界最大のスポーツイベントW杯の決勝戦でやってみろ。日本の恥だ。
いずれにせよ、あのようなアホは排除せねばならない。これはテレビ局の責任でもある。視聴者は不快に思っているのだ。
トリがローカルレースのゴール前を見られる日はいつ来るのか。
『白馬』20号掲載・一部改定