ナリタトップロード

オペラオーとの差、ドトウとの差、ベガとの差

 ナリタトップロードという馬を語るにおいて、おそらく常に語られるのは、テイエムオペラオーであろう。あたりまえである。皐月賞を制し、翌年にはG1パーフェクト、さらにその翌年にも天皇賞制覇(この年の主な戦績がこれにとどまることが物足りなく感じる点で、もはや異常である)。この馬を語るにおいて、無視などできようはずがない。
 では、逆はどうか。オペラオーを語る上で不可欠な馬、というのは一体誰なのだろうか。これは正直よく分からない。おそらく3歳時であれば、トップロードとアドマイヤベガが票を集めただろう。年が明けて、4歳の春は、少なくとも天皇賞段階までは、確実にトップロードは1番手だったと思われる。
 問題はその先である。メイショウドトウがあらわれる。これ以降は、おそらくオペラオーのライバル(オペラオーとドトウの力関係は少なくともこの段階でははっきりしていたので、ライバルという言葉はオペラオー側からは不適切かも知れないが)といえばドトウ、といえそうである。
 で、オペラオーという馬を、総合的に振り返ると、どうだろうか。岩元−和田、沖−渡辺という、バックにいる人間関係も含めると、最終的にはトップロードが1番手に来るような気がしなくもない。まあこれはアンケートをとってみないと分からないので、ここでグダグダ推測していても始まらないのだが。

 さて。トップロードにとって、オペラオーが真に意識されるのは一体いつからなのか。還元するとトップロードの視界からアドマイヤベガが消えるのはいつからか。