2020年度白馬賞
賞 | 受賞者・馬 | その他の得票者・馬 太字は複数票入ったことを、 灰色はノミネートされるも得票ゼロだったことを表す) |
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馬事文化賞 | 写真展「人と馬との絆展」 JRAとNAR |
映画「ライド・ライク・ア・ガール」 | |||
優秀騎手賞(勝利度数部門) | ルメール | 森泰斗 | |||
優秀騎手賞(勝率部門) | 川田将雅 | 赤岡修次 | 分からない | ||
優秀騎手賞(賞金部門) | ルメール | ||||
騎手大賞 | |||||
特別騎手賞 | ミカエルミシェル | 増山治夫 | 該当無し | ||
最優秀障害騎手賞 | 森一馬 | 分からない | |||
最優秀新人騎手賞 | 泉谷楓真 | 分からない | 秋山稔樹 | ||
最劣等騎手賞 | 怪しく引退した笠松の騎手3名 | 分からない | ホープフルSでぶっ飛んでいった三浦皇成 | 尾張特別の2番手以下の皆さん | |
最劣等新人騎手賞 | 該当無し | 分からない | |||
優秀調教師賞(勝利度数部門) | 矢作芳人 | ||||
優秀調教師賞(勝率部門) | 友道康夫 | 堀宣行 | |||
優秀調教師賞(賞金部門) | 矢作芳人 | ||||
調教師大賞 | |||||
特別調教師賞 | 林徹 | 杉山晴紀 | 該当無し | 分からない | |
最優秀新人調教師賞 | 分からない | 該当無し | |||
劣等調教師賞 | 笠松の引退して怪しい活動始めた調教師 | 村山明 | いない | ||
最優秀生産者賞 | 長谷川牧場 | ノーザンファーム | 分からない | ||
最優秀馬主賞 | サンデーレーシング 前田晋二 |
分からない | キャロット | シルクレーシング | |
カムバック賞 | 田原成貴 | ラヴアンドポップ | 分からない | ||
裏切り賞 | オリジネイター | 四位の無観客引退式 | 槇原敬之 | ||
引退特別賞 | アーモンドアイ | 畑端省吾 | 西田雄一郎 | 村田一誠 | |
お笑い大賞 | ミルファームの大運動会 | リフレイム | 四位の無観客引退式 | ||
フェアプレー賞 | ヴィクトリアマイルインタビューのルメール | ヴィクトリアマイルのルメール | コーセー・ミウラ | ||
ラフプレー賞 | 四位が引退レース日に騎乗停止 | 三浦を持って行ったランドオブリバティ | |||
ベストレース賞 | 第22回阪神スプリングジャンプ 第40回ジャパンカップ |
オークス | |||
年度代表馬 | アーモンドアイ | コントレイル | デアリングタクト | グランアレグリア | クロノジェネシス |
最優秀2歳牡馬 | ダノンザキッド | グレナディアガーズ | アランバローズ | ||
最優秀2歳牝馬 | ソダシ | ||||
最優秀3歳牡馬 | コントレイル | ||||
最優秀3歳牝馬 | デアリングタクト | ||||
最優秀4歳上牡馬 | フィエールマン クリソベリル |
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最優秀4歳上牝馬 | アーモンドアイ | クロノジェネシス | グランアレグリア | モズスーパーフレア | ラッキーライラック |
最優秀高齢馬 | サウンドトゥルー | メイショウアイアン | |||
最優秀セン馬 | サウンドトゥルー | 忘れてた | |||
最優秀障害馬 | オジュウチョウサン メイショウダッサイ |
タガノエスプレッソ | |||
最優秀ダート馬 | クリソベリル | 分からない | オメガパフューム | モズアスコット | チュウワウィザード |
最優秀短距離馬 | グランアレグリア | モズスーパーフレア | ダノンスマッシュ | サブノジュニア | |
最優秀父内国産馬 | リワードアヴァロン ダノンスマッシュ |
分からない | |||
最優秀持込馬 | ダノンファラオ | 該当無し | プールヴィル | ||
最優秀外国産馬 | モズスーパーフレア | ダーリントンホール | カフェファラオ | ||
最優秀逃げ馬 | サルダーナ | セイントメモリー | アランバローズ | ||
最優秀追込み馬 | ジャスパーシャイン | グランアレグリア | |||
最優秀サイアー | ディープインパクト | ロードカナロア | |||
最優秀ファーストクロップサイアー | ドゥラメンテ | モーリス | ミッキーアイル | ||
最優秀メアー | クロノロジスト | タケノセーイコー | クロウキャニオン | マルモセーラ | |
最優秀ブルードメアサイアー | キングカメハメハ | ||||
最優秀内国産種牡馬 | グランシュヴァリエ | 分からない | |||
特別馬賞 | 無冠のクロノジェネシス | 該当無し | ラスカルスズカ |
NPのコメント
第24回目を迎えた白馬賞。
今年度は,2021年1月某日、Google Meetで繋がっておこなわれた白馬新年会にて、選定されました。新型コロナウィルスが落ち着いたときに備え、「歴史ある白馬賞選定が行われた店として宣伝してほしいので席を用意するから名前を出してくれ」という依頼は引き続き受け付けておりますので遠慮無くお申し付けください。
このコメントは前年のものをコピペするのが通例なのですが、2019年度白馬賞の冒頭コメントにやる気が感じられなかったので(そもそも8月にアップしている時点で大問題なんですが……すいません)、ちょっと昔のものを拾ってきました。2020年は、年度途中で官公庁の句読点ルールが「,。」方式から「、。」方式になるという噂が飛んだため、今年書いた文章の読点は「、」、昔のものをコピペしたものは「,」になっております。
本年の新年会出席者はトリ,長老,BT、K氏そしてNP(書記)です。
基本的に年度代表馬を除いて上から順番に決めていくのが通例なのですが,今年も前年同様,馬事文化賞をラス前に決めました。いいかげん,「上から順番が通例」とはいえなくなってきました。
また、今回は掲示板で随時ノミネートをおこなうという方式をとりました。これにより、「1〜2月のことを忘れる」「2019年に起きたことを2020年だと勘違いする」などのリスクが減ったと思われます。他方で、掲示板でノミネート漏れするとその後拾ってもらえなくなる確率が高い、という問題もあるので、ネットジャンキーに気に入られると受賞しやすくなります。
毎年のことですが,一応ルールを確認。過半数であろうとなかろうと最多得票者・馬が受賞。最多得票が複数並んだ場合は同時受賞。但し、「該当なし」と特定の人・馬等が同数で並んだ場合、後者が優先されます。
また、「分からない」という項目はそのまま、「当該項目にふさわしい受賞者・馬が分からない」ことを意味するのですが、「該当なし」のように(この項目にふさわしい馬は存在しない!という)積極的な意味は持っておらず、ただ単に投票者の予習不足であることを示します。とはいえ、両者は結構ごちゃ混ぜになっている場合もあります。
なお、上記ルールの例外として、「会長特権」「書記特権」が発動される可能性があります(された場合は明示します)。
以上をふまえて、一部の項目についてコメントをつけたいと思います。コメントは(白馬の総意とは関係なく)完全にNPの独断と偏見に基づきます。関係者の皆々様におかれましては,コメントに対して深く突っ込まないようにお願いいたします。
馬事文化賞 2020年秋に京都(競馬場ではない)でおこなわれた写真展「人と馬との絆展」にまさかの2票入り、受賞となりました。写真についてはコメントできる能力はありませんが、人と馬の絆を感じられる素晴らしい展覧会だったと思います。JRAとNARは、コロナ禍に見舞われながらも、開催に穴をあけずに娯楽を提供し続けましたちゃっかり売得金も伸ばしたことで、日本における馬文化の素晴らしさをアピールしました。票は入りませんでしたが、映画「ライド・ライク・ア・ガール」もいい映画でした。
優秀騎手賞 勝利度数部門はルメール。なお、NPの気分によって表記がCルメールになったりしますが、気にしないでください。勝率部門はJRAで0.281を叩きだした川田騎手が受賞。G1で連敗したのが信じられないような勝率です。NARでは赤岡騎手が0.346というこれまた信じられない数字を出しています。
特別騎手賞 交際相手の存在を公にしながらも多くのファンの心を鷲掴みにしたミカエルミシェル騎手が受賞。最優秀女性騎手部門を創設するか、ちょっとだけ議論になりましたが(今となっては最優秀持ち込み馬より需要はありそう)、特別賞にとどまりました。増山治夫さんは、那須トレーニングファームでおこなわれた第13回オールレディース&ダンディークラシックで68歳ながら大活躍を見せました。
劣等騎手賞 笠松では3名の騎手が怪しく引退。あえてここでは名前は出しませんが、果たして理由は。
優秀調教師賞 我らが矢作先生が三冠トレーナーとなりました。出走回数504は友道師・堀師の2倍近いもので、調教師さんの考え方の違いが現れていて興味深いです。
特別調教師賞 我らが林先生も頑張っておられます。七夕賞をクレッシェンドラヴで制覇。「我らが」の意味は突っ込まないでください。
劣等調教師賞 笠松では調教師も1名引退。YouTuberになったようですが、果たして行き着く先は……。村山厩舎では、火災が発生。悲しい事故でした。
最優秀生産者賞 三冠牝馬を出した長谷川牧場が受賞。このような牧場から三冠馬が出るというのは、夢があります。
カムバック賞 年末に田原成貴が東スポにカムバック。カムバック賞受賞は3回目です。カムバック以前に、一体何回消えてるんだこの人は。ラヴアンドポップはカムバックしたかと思ったらまたどこかへ……。
裏切り賞 オリジネイターは、2月26日の大井9Rで圧倒的人気を背負って馬体検査→出走→競走中止というコンボ。裏切ったのはオリジネイターでなく主催者側じゃないかという気もしますが(→参照)。四位騎手は観客がいたら絶対にダービーの再現になっていたと思われ、果たしてどう対応する予定だったのか、だれかインタビューしてもらいたいですね。
お笑い大賞 毎夏恒例のミルファームの大運動会。今年は16頭中12頭がミルファームで、なんとビッグレッドがワンツーという凄い結果になりました。リフレイムは、夏の新潟の風物詩ミルファームの大運動会(結果はビッグレッドファームのワンツーかよ)の同日、新馬戦で外埒まで持っていかれている馬が、と思ったもののなんか先頭キープしているなと、そのまま鐙外れて落馬寸前なのに半馬身差で勝利してました。
フェアプレー賞 ミルファームの大運動会に続いては、ヴィクトリアマイル祭り。コロナ禍で十分な移動ができない中、勝利騎手インタビューで三浦騎手に言及したルメールが受賞。ヴィクトリアマイルのルメールの騎乗は、直線抜け出してすぐに後方確認。後続が来ないので、追わずに体力温存したことが評価されました。調教をつけたコーセー・ミウラには票が入らないあたり、持ってないですね。
ベストレース賞 阪神スプリングジャンプは、上位人気勢がそれぞれにオジュウチョウサンを負かそうとしていき、オジュウチョウサンがそれをすべて打ち負かしていくという障害ならではのレースでした。オジュウチョウサンがらみのレースは、2017年の中山大障害、2019年の中山グランドジャンプに続いて3個目の受賞になります。ジャパンカップは言うまでも無く、三冠馬3頭の対決。普段は競馬を見ない人にも注目されていました。
最優秀4歳上牡馬 牝馬の活躍が目立った1年で、どうも4歳牡馬の獲得賞金が史上最低だったという話も出ておりますが、気を吐いたのは長距離のフィエールマンとダートのクリソベリルでした。
最優秀4歳上牝馬 割れるかと思われましたが、アーモンドアイが単独で受賞です。
最優秀高齢馬 10歳で金盃と東京記念を制したサウンドトゥルーが受賞。メイショウアイアンは10歳にして交流重賞初制覇しました。
最優秀父内国産馬 分からないが複数票獲得、リワードアヴァロンとダノンスマッシュが各1票となりました。どうも「該当無し」と違って「分からない」は複数票獲得しても受賞権限が無いのではないか、という話もあったのですが、過去のルールをコピペした限りではそのようなルールは発見できませんでした。とはいえ、そういう意見があったこともふまえて、書記特権で「分からない」の受賞権限を剥奪し、リワードアヴァロンとダノンスマッシュが受賞です。リワードアヴァロンはグランシュヴェリエ産駒で見事高知優駿を制覇。ダノンスマッシュは香港スプリントを親子制覇。いずれも、大偉業です。
最優秀逃げ馬 大井競馬がらみの2頭が争いました。サルダーナは大井から逃げ出し、運河を泳いで、対岸で確保。セイントメモリーは大井競馬場の門を飛越後、1300mほどで競走中止。なお、タイムは7分くらい。運河を泳ぐという芸を見せたセイントメモリーに票が集まりました。
最優秀追込み馬 ジャスパーシャインは、道営スプリントで死んだふりからの追い込みを決めました。
最優秀ファーストクロップサイアー 賞金上位のドゥラメンテが受賞。重賞勝馬を出したミッキーアイルは0票。
最優秀メアー これも地味に大激戦。クロノロジストは言うまでもなくクロノジェネシス、ノームコアの母で、昨年白馬勢に忘れられていました。クロウキャニオンは12年連続で産駒を産み、その12頭が全部JRA勝利。データを集めたこともないけどロゼカラーとかスカーレット系やダイナカール系でも達成してない。ちなみに12頭中10頭がオープンに出ているのもすごい、ということでノミネート。2021年も記録が続くか、注目です。タケノセーイコーは、妊娠していた現役のばんえい牝馬です。出産した馬は残念ながら予後不良となってしまったようですが……。マルモセーラは史上初の産駒3きょうだいの同日勝利となりました。
最優秀内国産種牡馬 これも書記特権で、2票獲得のグランシュヴェリエ(父タヤスツヨシ)が3票獲得の「分からない」を押さえて受賞となります。
特別馬賞 クロノジェネシスは無冠が残念ということで受賞。ラスカルスズカは2020年に亡くなりました。
年度代表馬 アーモンドアイが牡馬三冠のコントレイルを押さえて受賞。なんだかんだと、話題はアーモンドアイを中心に回っていた1年でした。