明石たこフェリー乗船記

 別に船オタでも船マニアでもないのですが,船は嫌いではないのであります(競艇云々とは無関係に)。
 というわけで,関西圏での行動に困ったNPは,明石に泊って廃止が決定的となったたこフェリーに乗りに行ったのでありました。

 ご存じ明石のたこフェリーは,明石と淡路島を結ぶフェリーであり,とりあえず旅行した2010年10月時点では,原付で本州から淡路島に渡ろうと思ったら,自分で船を買うかたこフェリーに乗るかトラックの荷台か何かに乗せてもらうかの3択しかなかったわけであります(原付持って泳いで渡るのはさすがに無理だろう)。

 そんなたこフェリーは,1000円高速と無料化実験のダブルパンチで常石が手を引き,このたび歴史に幕を下ろすことになったのです。
 そういう悲しいさなかに,嬉しそうに乗りに行くのもいかがなものかとは思いはしましたが,そうはいっても乗った方が乗らないよりみんなのためになるのも事実なので,乗りに行ったのでありました。

商店街にもフェリーの看板
橋から撮った明石港
 そんなこんなで,前日の京都住之江惨敗ショックから一晩あけ,本当は早起きするはずだったのにあわやチェックアウト時刻過ぎまで爆睡,というレベルの寝坊。そそくさとホテルを後にして,目指すはフェリー乗り場。なんだかんだと平日の朝の10時は商店街もまだがらがらでありました。

 たこフェリー乗り場はすぐに発見。
 待合室内の自動販売機で,淡路島で降りない人の往復切符を購入。人員削減でひっそりとした待合室を抜け,意気揚々とフェリーに乗り込みます。

 船室内は予想に反して人でいっぱい。あれれ,と思ったら,どうも正式に廃業になった直後だったようでした。中には淡路へ向かう観光バスもおりました。バスこそ明石海峡大橋を抜ければいいんじゃないか,と思うんですが,これはフェリーが無くなるからフェリーを使ったのか,それともフェリーを使ってのんびり橋の下をくぐることを売りにしている観光バスなのか,一体どっちなのでしょうか?

 まあそんなこんなで,フェリーは動き出します。
 で,船内はお客さんでいっぱいなので,とりあえず甲板に出ます。天気のいい日だったので,甲板にも人はいっぱい。いやぁ,船って気持ちいいですね。

 淡路島に行くために乗っているのではなく,乗ること自体が目的になっているため,船内をひたすらうろつく不審者NP。
 船室内には売店があり,たこフェリーグッズが売られております。
 パパたこを筆頭に,いわゆるゆるキャラたちのグッズがメイン。さらに,先日タイに売却となったあさしお丸の引退記念グッズが売られておりました(どうでもいいけどあさしお丸のタコの絵がぱっと見さんふらわあの絵に見えるのは多分僕だけだよな)。
 たこフェリーの特徴は,船内いっぱいにあふれるたこファミリーたちの明るい絵柄。20分程度の短い旅なので,こういう賑やかな感じの方が楽しくて良いですね。そして,ごのご時世にアルコール飲料の自販機が稼働中なのもなかなか凄いのではないかと思ったり。
 大きくないフェリーなので,あっさりと船内探検終了。というわけで,あとは甲板に出てぼ〜っと明石海峡大橋を眺めます。そういえば気付かない間に135度線も越えてるんだよな。まあ,135度線の船越えは大阪南港行きのさんふらわあでも経験してるからな。それをいったら明石海峡大橋くぐりも経験済みなのだけど。

 明石海峡大橋くぐりはなかなか壮観。もちろん普通の橋なんですが,鉄骨の交わりが心を揺さぶります。

 てな具合に,短い船旅は終了。みなさんはここで降りられるのですが,降りる権限のないNPは一人船に取り残されます。何かの間違いで船が漂流したらどうしよう……などと考えるはずもなく,がらんとした船内を歩き回る単なる不審者となっていたのでした。

 そして,しばらくするとお客様が多数乗船されて,再び船は明石港へ。短い船旅は終了したのでありました。

 いやぁ〜船って,本当に気持ちいいですね。

 このあとジェノバラインとの協議がなされて航路継続予定だとかなんだとかいう話になっておりますが,たこフェリーは今後どうなるのでしょうかね?このゆる〜い雰囲気を維持してくれればいいな,と無責任に思ったのでありました。
 とりあえず,ブログは消さないでほしいです。

車のゲート 待合室 車両甲板 車両甲板から船室へ ご案内
甲板自販機 甲板の様子 旗がはためく 明石海峡大橋を撮影! 通路にも人が
遠くに橋が見えてくる だんだん橋が近づく
そして 橋をくぐる!
下から橋を見上げる 橋が遠ざかる
航路廃止決定直後ということで,関テレが取材に来てました 岩屋港にて たこファミリー アルコールの自販機!!
すごろくになっているテーブル
よほどすいていないと遊べないとは思いますが
がらんとした船内 椅子席にもゆるきゃら 丸い席 売店
岩屋では誰もいなくなり無防備に
あさかぜ丸 最終日あたりは満席近くなったのかな? がらんとした甲板 機械
よく分からないけどこういう機械を見るとわくわくしてしまう
岩屋港から明石海峡大橋
岩屋 熱で手すりもこんな感じに
真夏はかなり暑いんだろうな
海上保安庁の船
おつとめありがとうございます
明石港の常夜灯
明石港に戻りました 明石港から見る明石海峡大橋 記念品引換券
岩屋で降りない往復乗船者向け
明石港到着 車両甲板に降りて下船を待ちます
記念撮影用看板 パパたこ神社
想像してたより小さかったです
あと,パパたこが正面を向いてないのは意図的なのでしょうか
待合室横のトイレ あさかぜ丸
待合室内にある新浜入口に鎮座するパパたこ たこ定食
たこづくしです
満足満足
ようこそたこフェリーへ 待合室 最後の時刻表


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