別府温泉&ビーチフェスタの旅

 2010年8月1日,別府里浜ビーチフェスタが開催されました。
 こんなイベント,日本国民の一体何万人に1人が知っているのか,全く想像もつきませんでしたが,とにかくせっかく織田さんが別府にくるんだから,これは行かないわけにはいきません。開催直前に東名阪ライブの開催が発表されてちょっと回避が頭をよぎったのはここだけの話ですが。それにしても,半年で2回も別府入りすることになるとは……。

 さて,電車で別府入りして,とりあえず昼食。どうも別府は冷麺で売り出そうとしているのでありますが,こちとらそんなに時間もないので,駅で鳥天弁当を買って,競輪場で食べることにしました。
 で,競輪場に行く前にとりあえず風呂。

 前回は前を素通りしただけに終わった駅前高等温泉。
駅前高等温泉
趣のある建物です
高等温泉前薬師如来 高等!!
 とりあえず,ここでひとっ風呂浴びることにします。

 どうやら並と高等があるようです。まあ,せっかくなので高等に。「高等温泉に行ったのに高等温泉に入らなかった」というのもネタとしては面白そうですが,やっぱりそれは2回目(あるのか?)ということで。
 駅前高等温泉,という響きと「2階で休憩可能」という宣伝文句から,とっても広いお風呂なんだろうと勝手に思っていたのですが,風呂桶とタオル,ロッカーの鍵を渡されて,すぐ横のドアを示されました。
 入ると,ロッカーが数個並んでいます。あれ。思ったよりもはるかに狭い。
 しかも,下を見下ろすとすぐそこに風呂。脱衣場と風呂場の間のドアも開けっ放し。
 あれあれ。どうも想像していたものとは違うみたいです。しかも,先客がいるのはいいのですが,なにゆえ先客の隣のロッカーの鍵を渡すのか……。

 まあ,気を取り直して。階段を降りると,シャワー付きカランが1個。シャンプーは設置されていたので,とりあえず洗って,いざ高等温泉!
 ……熱い。そして,ふと横を見ると,ぬるめの湯が存在します。しかも,階段の下。完全に日陰です。暗くてぬるい湯に入ると気が滅入って高等感もへったくれもなくなりそうだったので,大人しく熱いお湯につかりました。

 そんなこんなで,イマイチ高等さがよく分からない高等温泉ではありましたが,駅前一等地に安い値段で入れる温泉が存在する,というだけでも凄いことだとは思います。はい。


 で。続いて,バスに乗って照波園前で下車。この流れは既に経験済み。
 別府競輪場に到着です。場外のみの日ではありましたが,駐車場にはそこそこの台数の車が停まっております。
 こっちとしては,とりあえず弁当を食べるという重大作業があるので,スタンドに急ぎます。さあ,エアコンの効いたスタンドへ……というところで,大事なことを思い出しました。はい,別府はスタンド内食事禁止なのでした。
 てことで,スタンドを通り抜けて外のベンチに腰掛けて弁当を食べます。なんで暑い中外で寂しく弁当食べてるんだ……。

 その後,豊橋場外の車券を買って,一度場外に出て,駐車場を横切り,第2目的地の競輪温泉へ。
 競輪温泉の営業時間をネットで見ると,「開催日:午前7:00〜午後5:00まで無料。上記以外は¥100」と書かれていたので,てっきり本場開催のない日は有料だと思ってたのですが,どうもそうではなく,場外の日も無料のようでした。「競輪場に来る臭いオヤジどもは身体のアカを流してくれ」という趣旨の,ファンサービスに見せかけた公衆衛生措置なのではないかと思われます。
再び別府競輪!! とり天弁当
これで500円は安いと思います
湯!! 「競輪ファンは午後5時までに」という表記を
「午後5時以降有料」よりも大きくするあたりに本音が見えます
臭いオヤジは5時以降来るな!!ってことですね
無料です 下駄箱から除く こんな湯船 競輪場
 おそらく,一般的な疑問として,「競輪しに来たおっさんがわざわざ風呂なんかに入るのか?」というものがあるかと思いますが,これが入るんですね。僕が行った時点で先客2名,その後僕が出て行くときまでに2名ほど来客がありました。
 無料かつ競輪オヤジを相手にしているだけあって,風呂桶以外の備品は特にないので,僕は湯船にしばしつかっただけで帰りました。場所柄,「せっかく高等温泉で洗ったのにかえって汚れてるのではないか」という疑念もありましたが。

 で,問題はこのあとです。別府里浜ビーチフェスタ。場所はだいたい分かっています。別府駅でのあまりの広報の無さに「本当にやるのか」という疑いが頭をよぎったのは事実ですが,競輪場に行くバスにフェスタに行く雰囲気の女性2人組がいたので,おそらくそれも問題なし。
 しかし,時間が14:00〜19:00であること以外に,タイムスケジュールのアナウンスがないのです。
 こちとら野外フェスなどというものには一昨年のモンスターバッシュと高知であい博にしか行ったことがないのですが,どっちもアーティスト出演順序は事前に発表されていました。当然です。目当てのファンがいるんだから。
 ところが,このビーチフェスタでは発表なし。びっくりです。いやまあ,ホームページ上の扱いを見れば,99%織田さんがトリなのは予想がつきます。しかし,残り1%を外した場合,「一体別府まで何をしに行ったのか」ということになってしまいます。それはそれでネタとして面白いのではありますが,しかしながらこちとら1年以上織田ライブには行ってないのです。大阪だって行く気満々なのと実際に行けるかどうかとは違います。
 てことで。本当は別府海浜砂湯に興味があったのですが,泣く泣くあきらめて,ずっとライブ会場に居座ることにしました。
告知看板 会場遠景 モンスターバッシュのときも食べたような
食べなかったような気がするケバブサンド
かなり久々に食べた気がするかき氷
やはり海と言えば氷です
毒々しい赤色がたまりません
いい景色 並ぶお店 ステージ裏側から

 さて,到着すると,既にオープニングアクトとして地元のバンドが演奏中。あれ,オープニングアクトの存在についてアナウンスあったかな?と思い,帰ってからホームページを見ても,オープニングアクトについて触れられていません。いいのか,それで。
 それよりなにより。
 ビーチフェスタ,というからには,砂浜があって,海水浴場があって,出店があって,その脇で,ライブが開催されているに違いない,と思うわけです。いやまあこちとら海水パンツなんてそもそも持ってない引きこもりなんですが。
 ところがどっこい。海水浴場がないどころか,遊泳禁止だとのことなのです。言ってる意味が分かりますでしょうか。8月1日の猛暑の中,砂浜に大勢の人が集い,遊泳禁止!!一体全体,何の拷問をする気なのでしょうか。
 そんなわけで,照りつける太陽,白い砂浜,並ぶ出店,流れる音楽。暑さで完全に体力温存モードになったNPは,堤防?に座って音楽を聴きます。まあ,座ってばっかりだと身体がなまるし,なによりつまらないのでステージの近くまで行ったり来たりしてましたが。
 この日の出演アーティストは,オープニングアクト3組と,BabyM,C&K,PENGIN,そして織田さん。はい,見事なまでに織田さんしか知りません。似た感じの地域振興イベントだった高知であい博のときはファンモン,いきものがかり,秋川さん,米良さん,織田&大黒,と全員NPが知ってる面子だったわけで,ずいぶん雰囲気が違います。まあ,このテのフェスもののよいところは,今まで聞いたことないアーティストに出会えることにあるのは言うまでもないので,そのことについては特に問題はないんですが。
 BabyMという女性は,ここ最近有線?で聞く強く儚い者たちの(「強く吐かない者たち」と変換された……どこの酒豪だ。)カバーみたいな歌を歌ってる人みたいでした。謎が解けてよかったよかった。
 C&Kはどうもメジャーデビューに合わせてのライブ出演ということだったみたいですが,熱心なファンが多く,非常に盛り上がっておりました。目線が完全に年寄りですな。
 PENGINは,沖縄出身とあったので,勝手にBEGIN的沖縄音楽かと思ったら,全然違ってました。沖縄出身者に沖縄音楽を要求するのは日本人全員に演歌を要求するようなもので,つまるところ私めの偏見に基づきます。ごめんなさい。
 やっぱり最後に織田さん。いやあ,本人も言ってましたが,ここ最近の織田さんと言えば酒飲みながらライブやってる印象が強いので,炎天下の明るいライブは新鮮です。高知のときも最後は日が落ちてたもんな。
 でもって,どんな雰囲気でやるのか,と思ってたらギンギラ太陽もなんのその,相変わらずのまったりムード。やはり織田ライブは織田ライブでした。といいつつ,前回行った大阪は3枚組CD発売後の奴だったのでまったりムードとはいえなかったような気もしますが。
 にしても,「数年前のニューアルバム!から」といいつつ,やったのが更に遡ること数年前のシングルだったのにはずっこけそうになりました。
 自分の記憶喚起用セットリストは
 1 君に会うために
 2 世界中の誰よりきっと
 3 青空
 4 Baby Rose
 5 シーズンインザサン
 6 いつまでも変わらぬ愛を
 アンコール
 1 Bomber Girl

 でもって。予想に反して空が明るいままアンコールが1曲で終わり(古村さんの紹介があったのかなかったのか記憶が怪しい),6時20分ころにライブが終了。
 別府→松山フェリーに間に合うかも!ということで,ダッシュで関西汽船乗り場へ。くそ,なんで宇和島運輸じゃないんだ,という意味のない愚痴をいいつつ,滑り込みセーフ。無事,日が変わらないうちに自宅に帰ることができたのでした。めでたしめでたし。

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