7月7日初Zepp

相川七瀬 The Gig '02 LIVE IT NOW
ライブ感想記

 7月7日は何の日?かというと、まあ当然七夕なのでありますが、7並びと言うことで「七瀬の日」だそうであります。ってなわけで7月7日、七瀬の日に相川七瀬復活ライブ最終日、東京公演であります。
 場所はZepp Tokyo。お台場であります。
 お台場と言うと、昔、僕がテニス少年だった頃、有明テニスの森にてテニス大会がありまして、そこに毎年毎年参加しておりました。それが僕のお台場です。カップルが行く、とか、そんなイメージは無かったのであります(女連れの人と試合で戦ったことはありますが。しかも惨敗しましたが)。その頃、建物の中にボールみたいなものが入っている、変な建築物を見て、「なんだあれは!?」と思っていたのが今でも懐かしく思い出されます(その建物とは、分かると思いますがフジテレビです)。
 ま、それはさておき、ZeppTokyoへ初出撃、というか、お台場が今のような若者観光スポットになってから、初めてのお台場出撃なのでありました。
 で、お馬鹿さんな私、NPは、Zeppがどこにあるのか、もろくに確認せずに出陣したのでした。そして、新橋駅にあった地図で確認したところ、Zeppというのは青海にある、ようでありました。

 ま、前置きはこれくらいにして、本編です。
 このライブのチケットはオークス当日に発売になったのですが、諸事情(別記したので割愛)があって買えず、後日、新宿のチケットショップで3000円で購入したのでした。整理番号はBの2桁。Aがどれくらいあるのかは分かりませんが、まあ3000円なら(ちなみに定価は4800円)妥当なところでしょう。
 僕が現地に到着したときには、既に入場が始まっており、大体Aの3桁の前半でありました。それからしばらく待っていたのでありますが、気になったことが1つ。
 え〜っと、まあライブにはコアなファン、普通のファン、にわかファン、ファンになりかけの人、たまたまチケットが手に入ったので来た人、及びこれらの方々の連れ、など、まあ様々な方々がいらっしゃっているわけです。そして、まあ当然相川さんの過去のライブのグッズや、ファンクラブのグッズ?を身にまとっていらっしゃる方々も大勢いらっしゃるわけです。で、気になったというのは、そういう相川Tシャツ(と便宜上呼びます)を着た方々の集団がありまして、その中で地べたに座ってスペースを占領している方々がいらっしゃったのです。んで、何が言いたいのかと言いますと、一般的に見たら「コアな部類に入るファン」であろうと思われる人々(少なくとも相川七瀬初めて、という人はまあ貰ったりしない限りは相川Tシャツを手に入れられないんで)はそういうことをしないほうがいいんではないか、と、いうことです。まあこれは価値観の問題ではありますが、大勢の人々が立って入場のときを待っている中、しかも、そこそこに混んでいる中で、地べたに座る、というのは、おそらくあまり好印象を与えないであろう行動だと思うのです。繰り返しますがこれは価値観の問題なので、「俺はそうは思わん」とおっしゃるならそれに逆らうつもりは毛頭ございません。ですが、新聞・ニュース報道を見る限り、やはりあまり好まれていないと思われるのです。少なくとも、混んでいる場所では。で、相川Tシャツを着た方々がそういうことをすると、なんか相川さん本人のイメージまで悪くなる気がするんですよね。いや、これこそ僕の勝手な思い過ごしかもしれませんが。それでも、やっぱり、そう思う人もいると思うのです。相川Tシャツ着てなければ何やってもいいのか、というと、もちろんそんなことはないのですが、相川Tシャツを着ている以上、相川のファンの代表として見られる可能性がある、そして、相川ファンの代表として見られる以上、その行動いかんでは相川のイメージを上げることもあれば下げることも大いにありうる、ということは意識してほしいなあ、と思うのです。なんか偉そうですね。すいません。

 閑話休題。
 僕はAってのは1000番くらいで終わるんだろう、と思っていたのですが、1500番くらいまであるようで、一体どのくらいの位置取りになるのか、非常に不安でありました。なんと言っても、Zeppってのがどれくらいの広さのライブハウスなのか全く分かってなかったので。そして、2階の指定席の方が入場したあと、いよいよ整理番号Bの人間の入場の番がやってまいりました。すると、なんとも恐ろしいアナウンス。「整理番号Bでは、同じ番号の方が複数いらっしゃいます」と言う趣旨のものでした。これにはちょっとショックを受けましたが、まあなんと言っても3000円のチケットなので仕方が無いです。
 入場時に500円を払ってドリンク引き換えコインを買います。そして、一目散に中へ。当然ドリンク引換所などには目もくれず(というかペットボトル持参してたんで)、中へ。
 おおっ。広い。
 といっても、僕が今まで行ったことのあるライブハウスの数などたかが知れているので、本当にこれが広い、といえるものなのか、それとも今まで行った所が小さいだけなのかよく分からないのですが。
 そして、中は以外にすいていました。とりあえず、真ん中少し前、転倒防止用の手すり(競馬場にあるようなやつ)の少し後ろに陣取りました。もっと前に行ってもよかったんだけれど、いかんせんカバン持参なもので(Zeppにはちゃんとロッカーもついてますが、そんなもの使ってる余裕など無いのです)、手すりから離れた位置に陣取るのが怖かったのです。とはいえ、まあステージからはそう遠くない位置で(少なくとも6.28の東京スタジアムなんかと比べたら)、3000円にしては(しつこいですね)十分すぎる位置取りでした。

 え〜っと、ではまずこの日のセットリストから。
01.トラブルメーカー
02.midnight blue
MC
03.Trick
04.THE END
05.Sayonara
MC
06.Lovin' you
07.ChinaRose
08.恋心
09.SEVEN SEAS
10.Nostalgia
11.Party☆2001
12.シュガーベイビー
13.彼女と私の事情
14.BREAK OUT!
15.夢見る少女じゃいられない
MC
16.終わりない夢
Encore1
17.LIKE A HARD RAIN
18.Sweet Emotion
MC
19.今でも…
Encore2
20.トラブルメーカー
21.midnight blue
 ライブの開始を待つ間、BGMが流れるのが常ですが、この日はエアロやガンズがかかっていたようで(僕自身はあまり聞いてなかったのでよく分からんです)、どうやらやはり相川さんの選曲だ、ということであります。
 そして、この間、なぜか一瞬だけ"Nostalgia"のイントロが流れました。あれはなんだったんだろう…。

 さて、相川さんは「せっかくだからライブを7時7分に始めようか」とラジオで言ってたらしいのですが、まあさすがにどこぞのプロデューサーのようにそこまで時間にはルーズではないようで、大体15分押しくらいの6時45分くらいにライブは始まりました。
 1曲目は、トラブルメーカー。
 ご存知の方もいるかもしれませんが、僕はこの曲の展開部が大好きなのです。う〜ん、久々(僕自身は相川さんのライブは4年ぶりなもんで)のライブでいきなりこの曲が出てくるとは…嬉しい限りです。

 さて、会場は、というと、トラブルメーカー・midnight blueというスタートで始まったので、否が応にも盛り上がります。・・・が、僕自身はといいますと、とにかく4年ぶりなので振りが分からない!はい。これに尽きます。すいません。周りについていくのが精一杯でありました。はい。盛り上がる以前の問題でした。そして、僕が盛り上がりに欠けてた理由はもう1つあったのですが、それは後述。

 え〜っと、MCが入ります。場が落ち着くと、まあ当然のごとく「ななせ〜〜!」という声が飛びます。一人ぐらい「相川〜!」と叫んでもいいような気がしますが、そんなことは起こりません。しかも常に呼び捨てです。ミスチルの桜井さんは常に「さくらいさ〜ん!」と呼ばれてたように記憶してるのですが、この違いはどこから来るんでしょうか。まあ、いいいです。
 しかし、ここで違う声が飛んだのです。
 「ひろし〜!!」
 「ななせ〜!」という声の中、女性の方のこの声援は響き渡ります。恐ろしいくらいに。
 で、「ひろし」と言うのは、ギタリストの柴崎浩さん、ご存知の方も多いでしょう、今は亡き人気バンド「WとS」の「S」の方でいらっしゃいます。
 が・・・僕の周辺ではこの声援にひいておりました。「『ひろし』ってだれだよ」「しらける」エトセトラエトセトラ。結構コアなファンの方("今でも…"で泣いちゃうような方)でも「ひろし」が誰なのか知らないんだなあということに驚きつつ(一応新曲の作曲者なんだけど…)、柴崎さんのギターを楽しみにしてた人間としては、ちょっと残念でありました。
 まあ、なんと言ってもこのライブは相川七瀬のライブなので、はっきりいって過度に「ひろし」を連呼するのはちょっとな…とは思いましたが。まあ、僕の中では許容範囲でした。ただ、周りの方々はかなりご立腹のようでありましたが(無理もないと思います)。

 んで、序盤に僕が盛り上がれなかった理由はこの浩さんにありまして、僕は浩さんを見るのを結構楽しみにしとったのであります。で、序盤は柴崎さん(浩さんと書くのは自分でも変だと感じた)の方を注視して、ギター音に神経を注ぎ込んでたのでありました。
 とはいえ、まあ僕の位置取りからでは肉眼ではあまりよく見えないので、オペラグラスの助けを借りねばならず、周りが手を振ったりして盛り上がってる中でこういうものを使うのは自分でもちょっと勇気のいる行動でありました。
 で、なんか分かったような口調で柴崎に注目してた、とか書いてますが、まあぶっちゃけた話、ギターの音なんて聞いただけでは違いは(あの音とこの音は違う、ってな感じ)分かっても、「この音は○○さんのギターの音だ!」「○○さんはこれだからいい!」というようなことは全くわかっとらんのでありまして、まあ悪く言えば中途半端に通ぶってる、ともいえます。なので、柴崎の何がどうよくて、それが北島とどう違うのか説明しろ、などといわれたら僕はその場で「すいません」と謝って逃げ出します。

 まあいい加減話をライブに戻しまして…当然のことながらメンバー紹介があるのでありますが、そのときにリズムにあわせて「Hey!」とか叫ぶんですね、客が。こういうのは初めてだったんで(4年前は絶対こんなことしなかった)、なんかとてもいい感じでした。ライブハウスの雰囲気、っていうのかな?多分違うな。
 そして、バラードコーナーに入るのですが…今回のバラードコーナーは一風変わったアレンジでして…う〜ん、なんて説明すればよいのでしょう。う〜ん。僕の国語力の無さでは説明できません。強いていうなればジャズチック??違うな...
 え〜っと、それで、そのバラードコーナーなんですが…"Lovin'you"ははっきり言って、ダメでした。いや、あくまで僕の主観なんであまり深く突っ込まれると困ってしまうのですが、いまいち。アレンジを変えたのが大失敗だと思いました…。一言で言うと、「下手」、ってことになります。ああ、言ってしまった。"China Rose"は、いい曲ですね。初めてライブで聞きましたが、いい曲です。「曲」を強調しているあたりに何か意味があるのか、というと、まあ無きにしも非ずですが、あまり突っ込まないで下さいますよう。いや、でも相川さんの声にマッチした曲だと思います。はい。あの声質と、曲と、詞がよくマッチしてると思います。うん。いや、でもこういうアレンジを聞けたのは本当に良かったです。これぞライブ。
 で、"恋心"。これには手拍子が起こりまして、このことについて後日賛否両論噴出してましたが、個人的にはそれでよかったと思いますし、手拍子も含めていいアレンジになったのではないかと思います。

 そして、再びシングル曲が続いていくわけですが…いやあ、一応ライブ前数日間は相川さんの曲を聞きまくって予習(ってか復習かな?)してはいたんですが、歌詞が飛んでる飛んでる。"Nostalgia"ではもう1番と2番がごちゃごちゃ。ああ、ちゃんと聞き込んでから行かないとダメですね…。
 んで、"Purana"からの曲なのですが、個人的にこのアルバムは駄作だと思ってるんで、はっきり言ってどーでもよかったです。まあ、盛り上がることは盛り上がったし、その意味ではよかったと思いますが、う〜ん、やっぱり他の曲がよかったなあ。ま、贅沢言っちゃいけません。中途半端に文句を言うくらいなら、いっそのことステージに背を向けて、後ろを向いて「こんな曲聞いてたまるか!」の意思表示でもすりゃあよかったんでしょうが、そんな勇気もなく、まあ駄作、って言ってもそこまで嫌ってるわけでもないのでまあ回りに流される形でこっちも盛り上がってたのでありました。
 そして、それからシングル曲4連発なのですが…老体にはこれは応えます。まあ、何とかかんとか、この4連発では死なずに済みました。ただ、僕は足でカバンをおさえてなきゃいけなかったので、ちょっと足に負担がかかってたんですね。変な格好になって。競馬で言うなれば、例えとしてはちょっとおかしいけれど、手前を変えられない、という感じでしょうか。イメージはつかめるでしょ?
 ま、そんなこんなで、ボルテージは最高潮に達して、本編は終わりを告げたのでありました。
 そして、アンコール1発目。またもシングルの連発です。
 いつぞやの『白馬』に書いたとおり、僕は"LIKE A HARD RAIN"っつー曲は全く評価してないんですが(ひねりも何にも無いそのまんまな曲だから)、まあこういう場面ではこのひねりの無さが逆にいいんでしょうね。多分、それがライブでたびたび使われる所以なのでしょう。ま、"Sweet Emotion"の頃には肩も足もつらくなっていたのでありました。
 そして、"今でも…"この曲では手を左右に振るのですが…4年前でさえ力尽きてるのに、今回元気にこなせるはずがありません。1番の途中で右手が力尽き、左手にバトンタッチしたものの、こちらもすぐに力尽き…最後はもう必死でした。曲を聞きに来てるんだか、腕振りのために来てるんだか、もう自分でもよく分からなくなっていたのでした。
 そして、アンコールパート1も終了。
 アンコールパート2へ。
 どんな曲をやるのかと思いきや…また"トラブルメイカー"と"midnight blue"ときたもんだ。もうちょっと人の体をいたわりなさい。こっちはもう手も足も疲れ果てとるのです。
 う〜ん、でも終わった直後はいい感じの疲労感ではありました。うん。全体的には満足満足大満足。6月28日にくらべりゃあ、そりゃあ全然こっちのほうがよかった…
 ま、この疲れがこれから2日くらい続くのですが。

 そうそう。なんか相川さんのMCを聞いてて思ったんですが、いい意味で初々しさが消えてるのはいいとして、お子さんが出来て、なんだかおばさんっぽくなってたように感じました。気のせいかなぁ。気のせいだろうなぁ。いや、別にいいとか悪いとかではないですよ、勿論。

 終了後はまずドリンクを貰って、それからツアーパンフを購入。いつも思うのですが、これはもう少し安くならんのでしょうか??

『白馬』21(c)号掲載のものを一部加筆修正

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