メイジョウゴテン

5 本丸御殿

 さあいよいよ本丸御殿。検温を済ませて中に入ります。
 なお、ここで御殿内を見学するにあたっての注意事項がビデオで流されます。まあコロナ禍に観光客を受け入れる行政としてなにかしないといけない、ってことで流してるんでしょうけれど、

検温 パンフレット
復元計画 築城計画 歴史と復元

 なお、以下ぐだぐだと下手くそな写真とどうしようもない旅行記が続きますが、本丸御殿の旅行記としては4 Travelのmontsaintmichelさんの旅行記(御殿1御殿2御殿3)が非常に分かりやすいです。

5.1 中之口部屋

 中に入ると、中之口部屋になります。ここで音声ガイドを買えたりもします。
 ちなみにこの音声ガイド、春風亭昇太さんも声を入れていたりする大作でして、総再生時間は約1時間。コロナ禍に、広くない本丸御殿で音声ガイドを聞きながら1時間も滞留する客などはっきりいって迷惑千万なのですが、こればっかりは音声ガイドがそうなってるのだから仕方がありません。悪いのは私ではない。そして、1時間の超大作なのにお値段わずか100円。色々な補助金等が入った結果なのだろうけれど、安すぎませんか。

中之口部屋 こんな雰囲気 音声ガイド申込所 音声ガイド 音声ガイド場所
量が充実!
本丸御殿とは 本丸御殿復元の資料
柿と杮 中庭 ここを通って大廊下へ

 本丸御殿、見所はいくつかあるわけですが、そのうちの1つが障壁画であります。一部は原本を修復、一部はデジタル復元された、ということのようですね。まあ私のような素人には原本だろうが復元だろうが分かりませんので、これで問題ありません。

障壁画の保存修理について パンフレットより(ここにあるぞ、という自分向け画像なので、文章はモザイク。以下同)
復元模写 デジタル復元

5.2 玄関、車寄、一之間、二之間

 玄関と車寄せは先ほど本丸に入ってきたときに外側から見ましたね。今度は内側から見ることになります。内側から外を見ると、直立されているおもてなし武将さんのご苦労がしのばれます。

玄関・大廊下 車寄 内側から見る車寄せ 大廊下 玄関

 玄関は一之間・二之間に分かれております。
 この一之間、二之間には、先ほど案内されていた復元模写された障壁画が飾られております。竹林豹虎図は、玄関から入ってきた客に獰猛な虎や豹を見せて客を威圧する目的があったようです。当時はオスが虎、メスが豹と考えられていたとのこと。
 ここの天井は竿縁天井。

本丸御殿の復元方法 一之間
二之間 玄関の天井
「狩野派」とは 竹林豹虎図
来客を威圧するための虎と豹であります

5.3 表書院

 大廊下をとおって表書院へと進みます。玄関から入った客人を出迎えるのがここ表書院ですね。表書院は5つの部屋に区切られております。
 玄関から表書院で早くも天井に変化が出ておりますね。

大廊下を進みます 釘隠し 大廊下の天井 大廊下の床 表書院
三之間。ハナカイドウと麝香猫などが描かれております
この麝香猫も日本にはおらず、インドネシアの猫であるとのこと
二之間。季節は秋
右には槇楓椿図、左には松楓金鳥図。正面には何も無し。陸軍司令部が、絵を壊したと思われているが、記録がないとのこと
一之間と、奥に上段の間
一之間の天井は小組格天井というらしい
大廊下を振り返る 庭方向。正面が上洛殿 右に折れます
右折してからの一之間
一之間は桜花雉図。季節は春
上段の間。廊下沿いも豪華な雰囲気です 中を覗く
上段の間
城主が入る部屋で、付書院もついております
天井
折上げ小組格天井
ガイドより

5.4 対面所

 対面所。その名の通り、対面するための場所ですね。対面とはなにか、というと、藩主と身内や家臣との私的な対面や宴席、とのことです。
 名古屋城では、二の丸御殿をつくったため、本丸御殿の中奥・奥の建物が壊されて二の丸へいき、中奥の建物のうち対面所だけ残ったとのこと。
 まずは右に折れて納戸二之間、そしてその奥に見えるのが納戸一之間です。納戸、というからには物置なんだろうと思わせつつ、どうやら控室だったようです。まあ楽屋も物置の一種と言えば一種ですね。手前の二之間が家臣、奥の一之間が藩主、ということのようです。とはいえ、納戸なので天井はシンプル。

 さらにこの対面所、襖というか引き戸も非常に綺麗です。まあ本丸御殿ができたてほやほや、というのも大きいのかもしれません。

右折して、対面所の納戸へ 非常に綺麗な引き戸 廊下の天井 ガイドより
納戸二之間。奥が納戸一之間です 天井

 そして、上段の間と次之間。天井を見れば一目瞭然ですが、エラい人は上段の間、エラくない人は次之間です。下段ではなく「次」と呼んでくれるのが優しいですね。
 ここの天井はこれまでと打って変わって黒光りするとても綺麗な天井です。酔っ払って横になって天井を見たときに気持ちがいいでしょうね。
 次之間の景色は懐かしの和歌山。どこかに時代を先取りして紀三井寺競馬場が描かれてないか詳細を見てみたいところですが、さすがにないでしょうかね。和歌山が描かれているのは、義直の正室、春姫が和歌山浅野家から嫁いできたのが由来とのこと。てっきり御三家的ななにかかと思った。
 ちなみに、この春姫、名古屋のハデ婚の由来となっているとの説があるようですね。

対面所 風俗画の説明 廊下 次之間。
和歌山の景色。右和歌山城から、左和歌浦
次之間をぐるりと 天井
黒光りしてます
廊下から
上段の間 天井部。黒漆塗二重折上小組格天井
豪華すぎて名前が長くなりすぎです

5.5 鷺之廊下

 続いて、対面所と上洛殿を結ぶ鷺之廊下。詐欺の廊下と変換されて困ります。
 長押の上まで障壁画が描かれるのが寛永期の特徴だとか。どういう経緯で長押の上まで絵を描こうと思うに至ったのだろうか。あるいは、そもそもなぜ長押の上は絵を描かなかったのだろうか。
 雪中流路図という名前の絵のようです。ここから先は寛永11年に増築。そのため、ここまでは桃山文化の絵ですが、ここからは寛永文化の絵になるとのこと。

対面所上段の間の脇の道
鷺之廊下の手前です
鷺之廊下 天井部

5.6 上洛殿


 いよいよ奥に入ってきました。ここ上洛殿は、上洛する将軍を迎えるための部屋だったようです。そのため、天井部も一段と豪華になってまいりました。
 廊下まわりも豪華絢爛であります。子供がプラスチックの刀を持って走り回ったりなんかしようものなら大変なことになりますね。
 奥まった場所に上段之間があるのは、もちろんなかなか奥が見えないようにするためでありますね。

 なお、上洛伝のふすま絵はいずれも狩野探幽の作だとのことです。

廊下。松之間への扉が閉じられております。
引き戸が綺麗です。葵の御紋がいいですね
天井 花狭間格子欄干
笹と椿に山鵲 逆側から 天井部
廊下の様子。タイミングが良ければ人がいなくなります
欄干も美しい 金具もピカピカで精巧です。基本的には銅の上に金メッキだとのこと

 三之間。先ほども見たこちらの方によると、障壁画は「四季花鳥図」、彫刻欄間は二之間から見ると「唐松と牡丹に錦鶏」、三之間からは「松の実」がモチーフだとのことです。
 
 この三之間からは将軍は見えない構造になっているのですが、欄間が繋がっていると対面したことになるようです。なんか上手く言いくるめられた感がありますが。

三之間 天井は七宝唐草文様図 欄干 別角度

 続いて二之間。琴棋書画図。一発で変換してきたATOKすごい。


 そして、一之間。奥が上段之間であります。上段之間が一段高くなっているのがよく分かりますね。
 ふすま絵は帝鑑図。欄間は表を向き、鶴と亀。右に鶏が太鼓の上にいる諫鼓図。将軍に何かを見せるのでなく、将軍を威厳あるように見せるので、欄間は一之間が表側だとのことです。


 そして、最後が上段之間。黒光りしているのがとにかく美しいです。


5.7 梅之間

 廊下を戻って、鷺之廊下を右に見つつ、梅之間に入ります。尾張藩の上級家臣の控えの間だとのこと。簡素は簡素なんですが、それでも綺麗です。
 雪梅図。季節は早春。


5.8 上御膳所

 ここからはバックヤード。将軍も入ってこないとのことであります。
 もちろんここでつくるのではなく、上台所でつくった料理をここで暖めなおしたり盛りつけたり。
 将軍の料理を盛りつけるので、板敷きにせず畳敷きにしているとのこと。こんな所にも上段があって、将軍が食べる料理を床におかないようにしているとのこと。徹底して上下へのこだわりが凄いですね。

御膳場 天井部 囲炉裏
上之間方向 上之間 御上段 御上段の絵

5.9 下御膳所

 そして、対面所の裏側を通って下御膳所へ。

対面所の裏側の廊下 さっき見た対面所納戸一之間 対面所納戸二之間の入口

 そして、最後。下御膳所です。桃山期のものですが、隣の台所が改築で取り壊され、使われなくなったとのことです。

 最後なので本丸御殿復元の寄付者名簿などが飾られております。筆頭に出てくるのが童門冬二氏。こういうところで見知った歴史作家さんの名前をみると嬉しくなりますですね。
 そうなると、ほかの作家さんの名前を探したくなりますが、ぱっと見上の方には見知った名前はありませんでした。そうなると、御殿にお金を入れた童門冬二氏が目立ちますね。童門さん、もちろんお名前はよく存じ上げておりますが、本自体は数冊しか読んだことないんだよなあ。こんなに頑張っておられる方なので、またなにか読んでみようか。

下御膳所 入ります 天守閣木造復元のための募金箱 夢堂由里子氏記念銘板 寄付者名簿
下御膳所 囲炉裏 天井部

6 本丸へ

 そんなわけで、本丸御殿を出て本丸へ。
 天守は現在立入出来ないので、本丸はこれにて終了です。

本丸御殿~天守 本丸御殿~天守 ご結婚おめでとうございます 売店があるのは上台所です
今は御殿印というのもあるのですね 天守閉館中 小天守 大天守 名古屋城名物、外付けエレベーター

 その他の場所はパンフレットより。

湯殿書院 黒木書院 天井 欄干 金具

 では、本丸を出て、もうちょっと名古屋城をうろつきます。


メイジョウサンサク / メイジョウウエスト


旅行記TOP / テーマ別