名古屋Again

 第2回白馬の会国内全場踏破記念が月曜に終わり、きよえさんと飲んで火曜に東京に戻り。1日経った水曜日。
 天皇杯名古屋戦のため、暇人NPは再び名古屋の地に到達したのでした。この日も宿は第3スター名古屋。この時代に名古屋駅前でお値打ち価格で泊まれる、神のようなホテルです。

 そして、セブンイレブンで飲み物を買っていざあおなみ線。名古屋競馬場前駅は、以前から説明されていたとおり港北駅に名前が変わっておりました。なお、施設沿線のご案内に、サンアール名古屋(J-PLACE名古屋)はありませんでした。

第3スター名古屋 室内 部屋番号を忘れないように撮影 あおなみ線へ
料金図
駅名も変わっています
沿線案内 一応、名古屋競馬の広告も

 レッズサポとグラサポが混在する、とりあえず赤色のあおなみ線にゆられて、野跡駅に到着です。野跡、というとぱっと見野だったのは過去のことで現在は完全な住宅地・工業地のようにも思えますが、ラムサール条約に登録されている干潟の最寄り駅でもあるようです。干潟には興味が無いのでこれ以上のことは分かりません。

野跡駅に到着 混雑する出口 藤前干潟まで15分

 ここまで仲良くやってきたレッズサポとグラサポですが、ここで二手に分かれます。グラサポは直進、レッズサポは左折です。てことで、だらだらと歩いて行きます。まあ、先行馬はたくさんいるので道に迷うことはありません。こういうときの先頭誘導員のプレッシャーって凄いだろうな。

 ちなみに。今回の試合が開催されるCSアセット港サッカー場。戦前から、「J1クラブ同士がやる場所じゃない」と言われ続けておりました。本当にやるのかよ、と。そして、どうやらやるようです。本当にやるのです。

最後にシレッと重要な情報を確認しました

次もCSアセット港サッカー場です!! pic.twitter.com/yEc5tryv6c

— ソウソウ (@guri_gura2010) July 12, 2023


 そして、まさかの鳴り物応援禁止!コロナとは関係なく、禁止です。我々が「港のサッカー場」ときくと、まわりがうるさい港湾地帯のサッカー場をイメージするのですが(パッと思い浮かんだのは広島競輪場。あとは弥富競馬場まわりもそれに近い)、なぜそんな場所で鳴り物禁止なのか。サッカーの鳴り物よりもトラックの走行音とかの方がうるさそうじゃないですか。
 と思っていると、皆とサッカー場に関する面白い情報がじゃんじゃん流れてきました。

@matzhylla 名古屋市港サッカー場の鳴り物禁止の歴史は2006年の東海リーグ1部の中京大FC対FC岐阜の試合で近くの住民の怒鳴り込みがあって2007年の天皇杯愛知県予選の決勝戦のFC刈谷対愛知学院大学の試合でまたも怒鳴り込みがあってそれ以降は鳴り物禁止になっている。

— もうぎゅう (@mougyu1014) August 24, 2013

港サッカー場で太鼓を叩いて応援してたら、近所のオッサンが怒鳴り込みにきた。 #アウェイ遠征のトラウマを語ろうぜ

— バクザン(サトサン)@冷やかしThreads(スレッズ)、始めました。 (@baku258) May 10, 2012

 さらに、上に出てきた電光掲示板もそうなんですが、中の使用機材もなかなかに興味深い。スタジアムDJさんがいろんなツイートを流しておられました。

【CSアセット港サッカー場のひみつ】
・放送室のエアコンは弱、中、強の3種類から選べる(※セントラルヒーティングなので温度は選べない)
・電光掲示板の操作はMS-DOS
・ミキサーは去年YAMAHAのTF3に更新された
・近隣住民を刺激しない程度の音量を探る

私は電光掲示板と放送をワンオペです。 pic.twitter.com/o9hmK7Y7vl

— イケザえもん(35歳児) (@DJ_ikezaemon) July 12, 2023


CSアセット港サッカー場の電光掲示板はドットこそ抜けまくっていますが、操作用のMS-DOS様は健在です。ピンピンしています。先に電光掲示板と時計が壊れそうです。 https://t.co/2bQmFJDDzu pic.twitter.com/3qn14ZcjLx

— イケザえもん(35歳児) (@DJ_ikezaemon) July 12, 2023


今年最大のサプライズ。名古屋市港サッカー場、音響のミキサー卓が新品にかわりました!ありがとう名古屋市!ありがとう港サッカー場!#なでしこリーグ1部 #NGUラブリッジ名古屋 pic.twitter.com/SFuSi6DluA

— イケザえもん(35歳児) (@DJ_ikezaemon) June 19, 2021


 これらの情報を見たら、興味がわかないわけがない。正直、今回の試合に遠征した理由の半分は、この港サッカー場を見たかった、というのがあります。

 そして、気になるのが、「サッカー場に怒鳴り込む奴がいるというのは、どんなアパートなんだろう」ということです。というわけで、とりあえずそれっぽいアパートを見回してみましたが、まあもちろん昔ながらの団地だとは思うんだけれど、怒鳴り込みが怒るような危険な空気があるとも思えなかったというのが正直なところです。

 そして、我々アウェイサポはというと、なんか気付いたら競技場脇の林の中の小路を歩かされていました。相模原のスタジアムから原当麻駅に向かう際の小路をちょっと思い出しました。

先行馬について行くだけ いくつかの集合住宅はあったけれど、音に対して敏感そうな不穏な空気感は特になし
ここで曲がる こんな小路を進みます

 そして、見えてきました港サッカー場。私が持っているのはホーム指定席なので、浦和のゴール裏の裏を抜けていくかたちになります。
 ちなみに、ゴール裏の自由席は速攻で売り切れており、ホーム指定からゴール裏に入れるのかどうかが気になっておりましたが……入れそうな空気感はゼロでした。そして、結果的に入れなくてよかったとしか言いようがない。

スタジアムが見えてきた ゴール裏〜バック側 ホームスタンドとゴール裏を
寸断する車両進入口
ホームスタンド ホームの入場口は
グランパス側です

 まだ時間があるので海を見に行きます。
 ちなみに、下記Tweetによると近くに永徳スリップという戦争遺構があるようですが、これを知ったのはこれを書いているまさに今なので、当然当時は探してもいません。

【CSアセット港サッカー場の情報】
・戦前戦中は軍用機工場があって瑞雲とか作ってた。水上機を水面に降ろすための構造物が近くに残ってる(永徳スリップ)。 pic.twitter.com/qOlzmw3Gm6

— 早田(軍師) (@souden_11) July 14, 2023


野鳥観察館 佇んでおられる方が数名 ぐるりと撮影その1
ぐるりと撮影その2
なお、永徳スリップは右手奥にあるっぽいです。ちょっとはみ出てるように見えるコンクリがそれかな??
パノラマで撮ってみた3枚

 さて、海を見て満足したので、スタジアムへ。ホーム側の入場口は1つで、大行列になっておりました。まあ、県サッカー協会も人員を割けないだろうから仕方ないですね。

唐揚げ売り場 行列の出来るスタジアム 最後尾はどこ?? 並びました 入場です

 スタジアム内は、コンクリむき出しの武骨な、よくある競技場です。こんなところでアーティスティックなことをする予算などどこにもないでしょう。

スタンド内 グランパスくん
ベビーカステラ
天皇杯

 てなわけで、着席。専用スタジアムなので、ホームからの眺めは非常に良いです。


 ウォーミングアップ開始。天皇杯ですが、スタメンは牲川でなく西川です。ちょっと撮ってみた


 名古屋側。


 ACLに直結する天皇杯ですから、スタメンもガチです。簡単な動画その1簡単な動画その2簡単な動画その3簡単な動画その4。普段南側にいるから浦和側のアップを見ると嬉しくなりますね。


 スタメン発表。動画はこちら。昔ながらの電光掲示板で、カタカナ表記の名前がゆっくりと切り替わっていく、というのは昭和を感じます。J1同士の対決にふさわしいか、しかもほかにスタジアムがあるはずの場所なのに、というのはさておき、味のあるものを見られるというのは楽しいものであります。時間の関係からか、控え組の表示はありませんでした。これって許されてるのか。
 そして、ボールパーソンは明和高校。これは相手が浦和だから意図的にやったのかどうか、さすがにそこまでのサービス精神をこの短期間で発揮できるほど明和高校もヒマでは無いと思うので偶然なんでしょうが、とにかく明和と言えば日向君、明和と言えば埼玉県、なキャプテン翼脳の私からすると、とてもいいボールパーソン選考だったと思います。

浦和vs名古屋 審判名が選手名に
切り替わる姿
浦和スタメン 名古屋スタメン 本日のボールパーソンは明和高校サッカー部です ROUND16 4回戦

 そんなわけで、選手入場、試合開始。
 この試合の注目はなんといっても、この日が名古屋最終戦となるマテウス。チート級外国人をどう押さえるのか。
 ちなみに、浦和サポは鳴り物禁止ルールをしっかり守っていました。ぶっちゃけやらかすと思っていたので、わりとびっくり(色々あった結果出てきた報告によると、浦和の職員がいつもより多く来てたらしいですね)。鳴り物が無いとやっぱりチャントがだんだん前のめりになりがちですが、ホームから拍手する限りでは合わせるのも特に支障なし。なお、電光掲示板の下にあるBOYSの弾幕は掲出不可な場所だったようですが、まあそのあたりは広告を消したわけでもないですし、浦和の平常運転の範疇でしょう。いいか悪いかは別ですが。


 前半、そのマテウスがチートなフリーキックを直接決めて名古屋先制。なんでまだ日本にいるんだマテウス。早くどっか行けマテウス。


 後半。名古屋はユンカーを、浦和はリンセンと早川を投入。浦和で点を取りまくって謎の浦和ホーム以外の浦和戦出場可能なレンタル移籍で名古屋に出たユンカー。昨年期待されて浦和に入ったものの、PSG戦の怪我もあって思うような結果を残せていないリンセン。この2人が違う色のユニフォームで並ぶというのはなんとも不思議な光景でした。


 そして……怖れていた事態が。
 追加点を決めたのはユンカー。そして、リンセンは、浦和はノーゴール。


ラウンド16 2023年08月02日 19:00 KickOff CSアセット港サッカー場
名古屋グランパス 3 0 浦和レッズ
1 前半 0
2 後半 0
25分 マテウス・カストロ
75分 キャスパー・ユンカー
84分 和泉 竜司
公式結果→https://www.jfa.jp/match/emperorscup_2023/match_page/m74.html
YouTube→

 謎のレンタルからのユンカーに点を決められるという最悪の結果。雰囲気は最悪です。選手へのブーイングは仕方がないとして、浦和ゴール裏は土田SDと西野TDに出てこいと叫んでおりました。対照的に、マテウスお見送りで盛り上がるグランパスゴール裏。
 はい、もうこんな場所にいたくありません。ゴール裏の糾弾会なんて見ても生産性ありません。こちとらとっとと戻って風呂に入りたいので、スタジアムをあとにします。どう考えても野跡駅が入場規制して帰宅も遅くなるだろうし。

さらば港サッカー場 入場規制する野跡駅

 で、途中ささしまライブ駅で降りて地蔵湯へ。私が入った段階で既に浦和サポがおられ、あとからも浦和サポが入ってきました。似たことを考える人多いんですね。
 中は輪投げがあって若い人が遊んだりしてました。名古屋駅から徒歩圏内にこんな味のある銭湯があるというのはいいですね。
 それにしても、過去にもささしまライブで降りて銭湯に行った記憶がよみがえってきました。基本的に取る行動に変化は無いのであります。


 銭湯から出て、スマホでTwitterを見ると……港サッカー場で事件が起こっていました。
 とりあえず、事件のことはいったん忘れて、こっちは名古屋駅に帰らないといけないので、Google Mapに切り替えて、歩きます。

厳島神社
須佐之男神社 かっぱ

 てなわけで、デニーズでちょっと旅行記を書いて、ホテルに戻りました。
 最初にも書いたとおり、第3スター名古屋には、月曜にも泊まったんですが、フロントの方は私の顔を覚えていたようで、顔を見るなり部屋番号を言いました。月曜に泊まった部屋の。
 いや、私の顔って別にそんなに特徴的な顔じゃ無いと自負しているんですが、よく覚えてたな。フロントの人って人の顔を覚えるのが得意というのはよく耳にしますが、本当に凄いです。しかも、部屋番号とセットというのはなお凄い。
 私は仕事上いろんな人にお会いしますが、人の顔を覚えられないこと甚だしいので、本当に見習いたいです。

 そして、名古屋戦はこれで終わらないのでありました。次は、埼スタで名古屋を迎え撃つことになります。


第2回白馬の会国内全場踏破記念名古屋Again and Again


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