慶南FC観戦記(釜山旅行記その13)

15.昌原で小休止(盤松市場)

 競輪場とかいう空気の悪い迷惑施設をあとにした私は、しばし休息へと向かうことにします。このあとの目的地は昌原サッカーセンターで、ここへはタクシー(UBER)で向かうことになるので、とりあえずUBERを待ちやすい場所にさえいればOK。
 というわけで、どこで休息するかが論点になるわけですが、Google Mapで検索したところ、徒歩圏内にスターバックスなる珈琲店があるようで、Google Mapの写真を見る限り勝手知ったるスタバと雰囲気は変わらなそうなので、ここに行くことにします。

 で、道を渡って大通りを歩いていると、何やら盛り上がっている区画がありました。というわけで、立ち寄ってみることにします。入口付近には(ほぼハングルのみですが)観光客向けっぽい看板も出ており、開かれた雰囲気があるのも嬉しいですね。案内板に寄れば、Bansong Marketという名前のようです。今Google Mapさんを見てみたら、「盤松市場」と出てきました。「盤松市場」で検索してもあまり面白そうなページはヒットしないんですが、まあそんなもんでしょう。
 考えてみたら、今回の旅行で「韓国の市場」に行ったのはここ盤松市場だけなので、とても貴重な経験でした。自分の中で「韓国の市場」というと、くりぃむナントカのビンカン選手権で韓国に行っていた際に出てきたことしかイメージにありません。あのイメージだと、キムチが露店売りされてる感じなのが韓国の市場です。関係ありませんが、あの番組に出てた美馬怜子さんがのちに競馬業界に進出してきたことはビックリでした。

競輪場を出て正面の大通り
ここを真っ直ぐ進みます
右手に何やら面白そうな雰囲気 解説板
面倒なので翻訳に突っ込みませんでした

 そして、のんびりと市場を歩くと、なんというか、とても活気のある商店街という感じでした。キムチだけでなく、八百屋や魚屋もあって、普通に買い食いしながら歩ける雰囲気です。土曜日の午後ということもあるんでしょうが、人も多く、実際に買い食いしてる人もおります。これは歩いていて楽しいですね。別に何を買うわけでもないんだけど。
 あと、今さら地図を見て気付いたんですが、昌原って海沿いの街なんですね。何故か勝手に内陸都市だと思い込んでました(市街地は海から距離はあるんだけど)。

市場の入口 市場内の様子 キムチやらナムルやら 座って食事も出来ます
さらに進んでいきます 果物屋 なんとなくみかんは
日本より安そうに見える
さらに進む
野菜 果物 ダイソー

 さて、市場を抜けてちょっと歩くと、目的のスタバに到着です。日本にいるときは「スタバなんてこじゃれた店、誰が行くか。ドトール万歳!ベローチェ万歳!」と、リア充を忌み嫌う小市民感を丸出しにするくせに、海外に行くと「なんだかんだスタバは綺麗だし安定してるし落ち着く」などと言い出すから困ります。特にスタバグッズを買い集めたりする趣味はありませんが(といいつつ上海では買ったけど)、なんか簡単に「世界のスタバスタンプラリー」的なこと出来たら楽しいのにね。ここに書くことじゃないけど、ドトールも各県でバリューカードアプリの着せ替えやるのなら、上海店でもやってください。

 さて。スタバでは、例によって例のごとくアイスラテ。代わり映えがありません。成長もありません。ここでのんびり外を眺めながらKindleを開いて時間を潰します。
 ところで、スタバにあるフードメニュー、なぜか日本語表記がセットになってました。特に日本語が通じそうな雰囲気もないのに、どういうことなのでしょうか。

スタバ アイスラテ 野菜の路面販売 日本語表記のあるメニュー Google翻訳がなかったら
トイレにたどり着けなかったかと思うと
文明の利器のありがたみを痛感します

 んで、無事トイレにも行けたのでスタバミッション完了。
 UBERでタクシーを呼んで、いざサッカー場へと向かいます。ちなみに、タクシーのおじさんは最初向かい側に到着してしまい、私が頑張って反対側に行こうとしていたところ……タクシー側も頑張って反対側(私がいた側)に移動しようとしていて、互いに苦労して逆側に到達するという漫画みたいなことをやっておりました。親切なおじさんでありがたい限りです。
 ちなみに。私が乗ったUBERは普通のタクシーやカカオTと兼用で動いており、乗車中もカカオTの音が何回か鳴ってました。やっぱり韓国ではカカオTの方がメジャーなようですね。また、UBERの料金は、タクシーのメーター料金でした(メーター料金をUBER側に入力してました)。実績値7900ウォン也。相変わらず安すぎないか。

16.金泉尚武FC@慶南FC(昌原サッカーセンター)
16.1 昌原サッカーセンター


 そんなわけで、Kリーグ2、慶南FCの本拠地昌原サッカーセンターに到着です。
 昌原にはこの慶南FCのほか、Changwon City FCでWikipedia項目のあるサッカークラブがあるようです。Changwon City FCと聞くと、こっちが昌原市を代表するクラブのように見えてしまいますが、漢字表記を見ると「昌原市役所FC」、英語のFull Nameを見ても”Changwon City Hall Football Club”。市の代表クラブというよりも、市役所の公務員クラブなのかもしれません。また、Changwon United FCというクラブもあったようですが、Wikipediaによると、2008年に解散したようです。
 また、サッカースタジアムで検索すると、先ほどまでいた競輪場の近くに、「昌原総合運動場」という、陸上トラック付きのスタジアムがあり、これまたWikipedia(日本語版あり!)によると、2009年まで慶南FCの本拠地であり、2007年FIFA U-17ワールドカップの開催地の1つだったようです。あの一角に競輪場とプールと陸上競技場兼サッカー場がまとまっているということは、おそらくここで韓国の国体的ななにかがおこなわれたこともありそうでうね。

 とにかく、重要なことは、慶南FCのホームページ、あるいはネット検索した結果出てくる諸サイトが表示する情報が正確なのか、ということであります。こちとら、現地に着くまで場所が合っているのか、時間は合っているのか不安でならないのでありますよ。ここで間違えたらショックが大きすぎる。

 到着してみると、2部リーグとは思えないレベルで盛り上がっています。とりあえず、場所と時間が合ってたっぽいことに安心します。
 土曜の夜なのでまあ一番混雑する日といえばそうなんでしょうが、こういう盛り上がりがあるのは旅行者としては嬉しいですね。盛り上がっているといっても、大混雑で満員御礼、という感じでもないし。

 そして、まずやるべきことはチケットの購入。見るからにチケットブースな感じのブースがあるので、そちらへ向かいます。とりあえず、対戦数クラブ名すらよく分かってないニワカなので、まったり見られるメインに座りたい。というわけで、メインを示す「W席」を写真に撮って、「ここがほしい」ということをジェスチャーで示しつつ、1席の「1」を指で出します。韓国語でなにか聞かれましたが、こういうとき日本人はYesと言ってしまうのがよくないんですよね。私はもちろん日本人なので、意味が分からなくても首を縦に振ってYesの意思表示をします。
 その結果、無事チケットをゲットできました。ありがとうございます。
 ちなみに、チケット売り場のお姉さんはとてもお綺麗な方でした。皆さん、是非サッカー観戦に行きましょう。

到着!!盛り上がってます チケット売り場 現地で色々と翻訳した形跡 これをお姉さんに見せました チケットゲット! あとでScanした裏面

 で、フードトラックが出て盛り上がっているのを横目に、グッズを物色しに行きます。グッズ売り場に行きがてら、ちょっと雰囲気を動画に撮ってみました。やってることがYouTuberですね。

何かの行列 フードトラックゾーン メイン側の雰囲気

 メガストアを適当にぷらぷら。荷物にならないレベルの記念品、としてなにを買って帰るか迷ったんですが、ユニやぬいぐるみに手を出しそうになる気持ちをぐっとこらえて、キーホルダーを購入。ここまできて我ながらみみっちい。
 ここは現金対応はしておらずカードオンリー。それはいいんですが、メインで使ってる日本のクレジットカード(Oricoのマスター)がはじかれてあせりました。結局、もう1枚のカードが使えてなんとかなりました。韓国はセキュリティがしっかりしており、結果的にこのあたりのカードの使い勝手がイマイチになってしまいます。

メガストアに入ります クラブエンブレムと、その下に様々なグッズ ユニは7万ウォン セール品
ぬいぐるみ キーホルダーだけ購入

16.2 試合開始まで

 そんなこんなで、入場です。一応手荷物チェックはありましたが、問題なく突破。よく分かってませんが、浦項での経験と合わせ考えると、多分日本と基準は大きく変わらないと思います。
 入場時にいただいたのは、応援用の旗と、スマホのライトに貼ってスマホライトを赤くするためのシールです。私はヌルサポですらない単なる一見の観光客ですので、こういうのを貰っても使い道に困るんですが、とりあえず貰っておきます。ちなみに、マッチデープログラム的なものの配布はなし。どこかで売ってるような空気もありませんでした。

手荷物検査 階段を上ります 貰ったのは旗とスマホライトを赤くするためのシール

 で、階段を上ると、そこはサッカー専用スタジアム。ホームスタンドのホームゴール裏寄りの角から入場する感じであります。とりあえず、自分の座席に向かいます。座席番号を見たときから分かってましたが、最前列でした。
 ちなみに、横に座ってる人の前には机が置かれており、その上にはクーラーボックス的なものがあります。ここから試合を見て状況や作戦を報告したりする中の人なのだろうとか思ってたんですが、特に試合中やハーフタイムに何か指示をしたり連絡したりする雰囲気でもなく、なんだろうと謎に思っておりました。で、今クーラーボックスに書かれている文字を翻訳してみたら、”first aid kit”とありました。
 ピッチ内のトラブルはピッチ内の医療班が解決するとして、この医療班は、スタンド内で急病人が出たときなどに医務室よりも素早く対応するのが目的なのかな?あるいは、だれか馬鹿なサポーターがスタンドから前に乗り出して落っこちたときに対応するのでしょうかね。さらにあるいは、馬鹿なサポーターがピッチ内に乱入しようとした際に、中に入ってるエアサロを吹きかけて妨害したりするんでしょうか。いずれにしても、幸か不幸かこの日はこのクーラーボックスが使われることはありませんでした。

私の席からの眺め Google Photoさん作成のパノラマ。切れ目が変な感じになってますね

 座席にありつけたので、とりあえずトイレに行きがてら様子見します。
 ウォーミングアップの風景はいくつか動画に。自分の座席から撮ったもの上から撮ったもの

メインの座席の様子
背もたれはありますが
ボトルホルダーはありません
自分の座席を見下ろす
最前列、スマホを見てる
白髪のおじさんの横です
上の通路からぐるりと
通路の様子 座席を見下ろす 通路の様子 パノラマ撮影
コンコース

 座席に戻ります。

 場内では、DJが音楽を流して、ビジョンにお客さんを写す流れ。
 私は音楽業界にはてんで疎いんですが、韓国=K-Pop程度の(誤った)知識はあります。そして、K-Popが流行っているということはDJが盛り上げる音楽が流行っているということであり、すなわちサッカー場でも、音楽でアゲアゲなのであります。まあ、こういう雰囲気がいいのか悪いのかは各クラブが決めることですから、一見の観光客がどうのこうの言うのは不適切であります。いずれにしても、現場に来ている観客の方々が楽しめればいいんです。
 そういえば、客層ですが、あまり意識してなかったけど、全体的に若いです。未来ある若者がサッカー観戦に来るというのは素晴らしいことですね。

The Power of WE
「WE」が「我々」以上の意味を持つのかは不明
客席を写すのはどこでもやります この日のPlay Listが表示されました 久々にHand Clapの歌を聴いて
誰の曲だっけ、と検索した図

 んで、しばらくすると、MC的な人が女性ダンサーを引き連れて登場します。もちろん、ここは埼玉県ではありませんから、MCも暖かく迎え入れられます。
 そして、センターサークルに女性4人組が出て、曲に合わせてダンス。さすがK-Popの本場です。こんな感じで全体が盛り上がるならばよいですね。そういえば、この4人組が誰なのか分かってたら、さらにこの4人組がダンスに留まらず歌を歌う人なのであれば、白馬レコード大賞にノミネートさせるところだったんですが、グループ名すら分からないのでは手も足も出ません。無念。
 まあ、せっかくここまで来たので、おっさんとしてはとりあえずうら若き乙女の姿を撮っても怒られない場面をフル活用して、動画を撮影

MC的なお兄さんと、ダンサー登場 翻訳したところ、
「闘魂慶南」と出ました
中央に向かう女性ダンサー。寒そうなんですが、短パンで大丈夫でしょうか
何をやってるのかと思ったら、クイズでした ダンス中

 そして、スタメン発表であります。選手の情報は全くないので、興奮も何も無しであります。こちらも紹介VTRを動画撮影。許可されてるのかは知りませんが、堂々とやってたのに注意されなかったのでいいのでしょう。
 2部なので、銘柄級の選手はおりませんが、慶南FCには翌2024年にファジアーノ岡山に入るグレイソンがベンチスタート。かつて蔚山から長崎にレンタルできていたイサンミン、2017年から19年にかけてアビスパにいたウォンドゥジェが金泉尚武でスタメン。

「VAR」の3文字があるので
新版紹介だと分かる
金泉尚武のスタメン The Power of WE 監督はソル・ギヒョン
あのアルヒラルに在籍歴がある選手でした
慶南FCサポ 金泉尚武サポ。前にユニフォームを並べるスタイル

16.3 試合開始

 そして、選手入場。
 試合開始の前に、なにやら記念式典。よく分からんのですが、ボードが花に隠れて、100という数字は見えるんですが、そのあとが分からない(SINGに見えるけど、さすがに100回歌ったというのでは意味が分からんですね)。Min-Seo Park選手はフォワードなので、おそらく、100ゴールじゃないかと思います……と思ったら、100試合だったっぽいですね。美人の奥さん(だと思われる人)も出てきて記念撮影。よく分からないけれど、おめでとうございます。

整列 記念撮影 偉そうなおじさんと 奥様と、その横はご両親? あらためてマスコットと

 これでようやく試合開始か、と思ったら、今度はマスコットがセンターサークルへ。他にも人がいますね。あらためて写真を見ると、おそらくキックインセレモニーをやっていたのだと思います。真ん中まで行けるのは、試合の雰囲気作りという点ではあれかもしれませんが、スポンサー的には嬉しいでしょうね。
 ちなみに、非常にダラダラやっていたようにも見えますが、私の動画を見てみると、入場からキックオフまでおよそ7分。非常にテキパキと進んでいたことが分かります。このあたりはさすが韓国ですね。

両チームの選手がハイタッチ 記念撮影 キックインセレモニー的ななにか
金泉尚武の円陣 気合いを入れる金泉尚武サポ 慶南の円陣

 さて、試合ですが、前半は0−0で折り返し。基本的には金泉尚武が押していて、慶南FCがカウンターサッカーという感じだったという記憶ですが、何故か私はサッカーのメモを一切取っていなかったため、実際の試合内容がどうだったのかについては全く責任が持てません。
 とりあえず、例によって金泉尚武サポの雰囲気と、慶南FCサポの雰囲気を動画撮影。一体私は何を見に行ってるんでしょうか。

試合開始 金泉尚武サポ コーナー 通路に出て観戦すると、お姉さんに注意されます

 そして、ハーフタイム。大方の予想通り、再度MCとダンサー軍団が登場し、ライトをキラキラさせて(そのために入場時にシールを配っているのですよね)場内を盛り上げます。どこぞの埼玉県のように冷たいブーイングは起きません。一応、部分的に動画も。本当に私は何をしに行ってるんでしょうか。

MCが何か話してます アウェイ側を見るマスコット達 マスコットとダンサーが真ん中へ ダンサーが旗を振る 慶南FCサポ
キラキラしてる感じは素人が写真に撮るのは難しい 円陣

 そして後半。試合が動きます。
 55分、金泉尚武FCのYoung-jun Lee選手が決めて先制。どういう流れで決めたのか、さっぱり記憶にないのですが(本当に俺は何をしに行ってるんだ)、とりあえず、金泉尚武が押していて、決まるべくして決まったという印象だったような記憶です。本当にこの記憶であってるのか不安だ。なお、YouTubeに残っているハイライトによると、右で慶南FCの選手が1人倒れて軽く混乱状態にあるなかで、Lee選手がボールを上手くコントロールしてシュートして決めてますね。
 なお、泉尚武FCはゴールを決めた後、ホームに向かって敬礼的な何かをしていたような記憶なんですが、メモを取ってなかった馬鹿のせいで具体的に何をやったか記憶から飛んでます。多分YouTubeを探せば何か出てくると思いますが、現時点でそこまでやる気力はありません。

 その後、慶南FCが選手交代。62分に3枚替え。ブラジリアン2人を投入します。すると、パスが上手く回るようになりました。ブラジル人=上手いという、キャプテン翼由来の私の先入観によるイメージの可能性は否定しません。

 ところで。慶南FCの応援、最初はゴール裏とバックスタンドで分裂応援してるのかと思ってたんですが、よくよくズームしてみると、どうもゴール裏の応援を受けてバックスタンドのコールリーダー的な人がバックに応援を伝えているようです。ちょっとこれは想像してなかった。斬新だ。

 そして、86分、コーナーキックからのこぼれ球をPark Min-Seo選手が決めて慶南FCが同点に追いつきます。ちなみに、慶南FCにはPark Min-Seo選手が2人いることに今気付きました。背番号77番が100試合出場が表彰されたPark Min-Seo選手で、ゴールを決めたのは21番のPark Min-Seo選手です。

 試合はそのまま1-1のドロー。入場者数は7547人と発表されました。いや、土曜の夜とはいえ、2部リーグで7547人って凄くないですか。

救護車 選手交代 74分 金泉尚武は普通の雰囲気
慶南FCのゴール裏。コールリーダーは赤いメガホン持ってます バックスタンド。スタンドマイクとボード?を駆使してます
リズム隊は2人かな?
カストロギルヘルメ。24年はUAEでプレーしてます FKの攻防
ゴール! 盛り上がるゴール裏 同点です AT(Injury Time)は7分 ATに入ります 7547人!
AT3分 金泉尚武のコーナー 試合終了。倒れ込む慶南FCの選手


16.4 試合終了

 試合が終わると整列してそのまま選手挨拶へ。このあたりも調子に乗って動画撮影。試合中は柵のところまで行くと係員のお姉さんに注意されますが、試合後は前に出ることも認められます。
 そして、両チームの握手後は、慶南FCの選手・スタッフがセンターサークルのラインに沿ってぐるっと立って挨拶。このあたりの統率はさすが韓国です(偏見)。

 金泉尚武がゴール裏に、慶南FCがまずバックスタンドに挨拶へ。金泉尚武はこれで終わりかと思ったら……ホームに向かってなにやら整列しております。そして、偉い人(だと思われる人)が1人1人に声をかけています。なんだこれ。面白い面白い。そういえばゴール後のパフォーマンスも面白かった。
 とまあ、こうして全世界に向かって無知を晒すわけですが、どうもこの金泉尚武FCというのは、Wikipediaによると、歴史的に国軍体育部隊第1競技隊のサッカー部として創設され、兵役含む中の選手が在籍しているようです。挨拶時に規律が保たれている(審判への抗議なんかは普通にやります。FKの写真でも軽くうかがえますね)のはおそらくそのせいでしょう。偉い人がなにやらやっているのも、部隊長的な人が部下になにか訓令をするような感じなのではないでしょうか。
 金泉尚武の選手が儀式的なことをしている間もほかの観客も慶南FCの選手も特にそこに敬意を払って云々かんぬんというわけではないので、あくまでサッカーチームはサッカーチーム、必要以上の経緯を持って兵役中の人を迎える、というわけではなさそうです。
 韓国の兵役については私はなにも詳しくないので軽々しく書いていいのか迷うところですが(友人にも軽く聞くけど)、とにかく韓国らしくていいものが見られた、とちょっと嬉しくなったのでした。

前に集まる観客
AidKitを持った人は下に降りていきました
お疲れ様でした 審判 センターサークルに沿ってで丸くなります
金泉尚武の選手が挨拶に行きます 画面表示
慶南FCがバックスタンドに挨拶 敬礼 直れ
帽子をかぶった人が1人1人に訓令? 最後に再度敬礼 慶南FCがゴール裏に挨拶 戻ってきました
ホーム側で挨拶 わちゃわちゃ

 はい、お疲れ様でした。いい感じの公式記録が見つからないので(日本語で検索してるのが原因だけど、変換して何かする気力がない)、FlashscoreTransfermarktの試合結果へのリンクを貼っておきます。2つ貼っておけばそうそう無くなることもないだろう。ついでに、上にも挙げたけどYouTubeに残っているハイライト

コーナーの座席はピクニックシートです さらばピッチ

 で、帰りはUBERを呼ぶわけですが……サッカー場を出たところはどう考えても交通事情が悪い。渋滞もしてて、ここで待つのは得策ではありません。
 というわけで、5〜10分程度歩いたところにあるマクドナルド付近でUBERを呼びます。なかなか反応がなくてちょっと焦りましたが、無事タクシーはつかまり、バスターミナルに戻ることが出来ました。タクシーが捕まったところで安心しきって帰りの車窓も撮影してます。自分すら今リンクを貼るために初めて見たような動画に再生数が12もあるんですが、一体どこの誰が見たんでしょうか、この動画。

 バスターミナルに到着したのが21時09分(表示されてますね)。なんとか21時20分のバスに間に合いました。確か自動券売機でカードがはじかれて人のいる窓口に行った記憶です。英語が通じたので助かりました。
 夕食ですが、沙上バスターミナルのFood Courtが閉店ガラガラ状態だったので、釜山駅まで戻って、ロッテリアで買っていくことにします。やはり韓国といったら一度はロッテリアに行かねばなりません。なお、日本ではロッテリアなど極めて縁遠く、下手したら高松ロッテリア以来の可能性があります。

マクドナルド 21時09分バスターミナル着 チケット バス
前窓に、Changwonはアルファベット表記あるけど
下の方は表示がありません
バス乗り場に
釜山(沙上)とあるのが救い
運転手さんを見下ろす 南山洞で乗客扱い(積み残しがあったようにも見えた) 釜山沙上に到着。22時です。お疲れ様でした
さらばバスターミナル 沙上駅 電車内
西面駅 バスターミナルへは
2号線で沙上へ行くべし
Mind the Gap!
釜山駅 I love Busan ロシアンな雰囲気を求めて
テキサスストリートをちょっと歩いてみる
これくらいしか見つからず テキサスストリートを去ります
ロッテリア メニューの一部 自販機メインですが、カウンターでも買えます プルコギバーガー ポテトを大盛りにするメタボ対応

 こうして韓国のフットボールは終わったんですが、日本のフットボール界では、愛媛FCがJ3優勝とJ2昇格を決め、森脇が森脇芸を見せておりました。それはいいんだけど、海外からアクセスしてたので、日本の動画を見ることが出来ず、逆に海外向けの動画を見てました。こうして自分が海外にいることを実感するのでありました。

日本版 海外版

 さてさて、こうして残すところ釜山はあと1日。ここで既に覚悟を決めておりました。続く。


昌原競輪観戦記 / ソウルへ


韓国旅行記2023(浦項遠征2023)


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