トウルヌソウル(釜山旅行記その14)

 トウルヌソルって昔から知ってる名前ですが、意味なんて考えたことありませんでした。Wikipediaによると、フランス語でひまわりのことのようです。ああ、solって太陽か。
 ちなみに、なんでソウルラッシュとかソウルスターリングとかを題名に使わなかったのか、自分でも分かりません。なお、ソウルラッシュは翌週のマイルCSで2着に入り、香港マイルは現地観戦することになります。

17.沈黙の日曜日

 そんなわけで、昌原で競輪とサッカーを見てきたんですが、実は身体に異変がありました。競輪場を出るあたりから、ちょっと怪しかったんだけど。
 喉がおかしい。40年以上人間やってれば分かります。浦項戦で声を出して喉が枯れたのとは、明らかに違う何かです。昨日ロッテリアでオレンジジュースを買ったのも、最後の悪あがきでビタミンCがほしかったからです。我ながら悪あがきにもほどがある。

 症状としては、喉がメイン。体力的には全然大丈夫なので、体感体温は37〜38の間です。
 んで、ホテルに戻ったあたりで、咳と鼻水も出てきます。ううむ、体感体温がたいしたことがないとはいえ、これはヤバい。
 そして、なんやかんや、変なホテルに泊まらずに勝手知ったる東横インに泊まった当時の自分を褒めてあげたいと心から思ったのでありました。いやほんと、よくやったぞ自分。
 とりあえずトローチは持ってきてるので舐め舐めするとして、なぜか総合感冒薬的なものは持ってきてませんでした。完全にバファリンを手に取るマインドで鞄を開いたところバファリンがなかったときの気持ちを30字以内で述べよ、という問題を出したくなります。はあやれやれ。

 で、日曜日の予定は清道闘牛でありました。体感体温が37度台なので、ぶっちゃけ動けます。移動自体はきつくないんですよね。
 だけんどもしかし。
 症状を考えたときに、喉と咳って、一歩間違うと某新型なんとかウイルスの可能性があります。とすると、さすがに病原菌をまき散らすリスクは少しでも下げなければなりません。もちろん、某新型なんとかウイルスでなくても、病原菌保有者であることは間違いないので、不用意に出歩くのは避けねばなりません。

 てなわけで、日曜日の予定をオールキャンセル。せっかくの闘牛観戦プランですが、無念。まあ、釜山の近さは今回分かったので、釜山金井競輪に行くついで、さらにいえば、これを書いている2024年3月時点で田中正一騎手がマカオから釜山に移籍しているので、田中騎手を応援するためにも、また釜山に行く機会はあるでしょう。


 さて。
 そんなわけで、ホテル待機が決まりました。フロントで、翌日の清掃をキャンセル。
 で、疲れてるので、横になれば寝られます。ただ、横になると、重力で?喉が狭まって、それで咳き込むというながれ。まあ、ホテルの中なら咳き込んでも迷惑がかからないのでいいんですが、やはりきつい。まあ、良くも悪くも今回は咳で吐きそうになることはなかったのでその意味でまだマシでした。

 で。朝食会場は混雑してる上に、食事の場というのはまさになんとか号以来の感染現場。そんなところに行くわけにはいかないので、とりあえず朝食はスルー。まあ、寝たり起きたりを繰り返して、朝食時間もまだ睡眠モードでしたしね。なお、朝食時間に睡眠モードなのは咳だのなんだの関係なく、平常運転だという説もあります。

 そして、トローチ一本に頼るのもきついし、咳止め的な効果のある何かがほしかったので、外に出て、コンビニに行きます。1年ちょっと前にナイアガラでやったことを今度は韓国でやるとは……。なんで風邪薬忘れたんだ俺は。

 が。コンビニに行っても、日本でいうところのお薬コーナー的なものがない。あれれ。
 さらに、Google Mapでドラッグストアを検索しても、薬局を検索しても、全然出てきません。どうなってるんだ釜山。釜山市民は風邪を引いたらどうしてるんだ。そして、なんとか出てきたところに行っても、化粧品的なものが並んでいて、そもそも男性が立ち入っていいのかどうかも疑わしい空気。
 まさかドラッグストアがないとは思わなかった。韓国のマツキヨはないのか。韓国のココカラはないのか。韓国のウェルシアはないのか。
 やむなく、スーパーマーケット的なところに行くも……日曜だからか閉店。 

 むしろこの状態で体調が悪くなるぞ……と、若干辛くなりながら到達したのがちょっと離れた場所にあるセブンイレブン。ここに、一応、風邪薬的なものがありました。地獄に仏とはまさにこのこと。セブンイレブンありがとう。

 帰りがけに、ブランチがてら食事を買うわけですが(体力に異常は無いので、食欲も問題ない)……コンビニ飯にあまり魅力的なものがない。ううむ、どうしたものか……というわけで、まさかの連続ロッテリア。ここなら人と話さなくてよいのよね。

真ん中のこれを買いました

 買ったのはいいんだけど、飲み方が分からないということに気付きます。全てはGoogle翻訳に頼るわけですが、翻訳結果合ってるんだろうな。

 そして、夜。買った薬がまさかの3粒入りだったので、翌日用にもう1使う必要があります。夕食も、特によさげな店が思い浮かばなかったので、まさかの3連続ロッテリア。ここまできて私は何やってるんだろうか。

 この日の夜も、横になると咳き込む状態は変わらず。他方で、横にならなければ咳の量は多くないんですよね。そう考えると、新型某ウイルスの可能性は低いのではないか。素人判断が危険なことは言うまでもないのだけれど、まあ大丈夫だな。

18.ソウル

 おはようございます。
 そんなわけで、熟睡からはほど遠いのですが、全日は1日中寝転んでいたので休息は取れているはずです。

 この日は釜山からソウルに移動。ソウルで友人に会うのがこの日のミッションです。
 仮に新型なんとかで咳が酷いようだったらもちろん友人と会うのはキャンセルしようと思ってたんですが、寝転びさえしなければ咳もほとんど出ません。これなら行くしかない。そのために換気を考えて焼肉指定。

 てなわけで、ソウルへと向かいます。
 交通手段は電車。この世に生まれたからには韓国のKTXなるものに1回は乗ってみたいですよね。
 そして、ここでもはじかれる日本のクレジットカード。まったくもう。そして、窓口(さすがKTXなので英語が通じます)で、「向かい合わせの席だが良いか」的なことを聞かれました。ん?特急で向かい合わせ?どういうこと??

Starry night in Busan 電車案内 切符を購入 駅のコンコース。空港に近い雰囲気ですね
乗り場へ。ソウル行きは8番線 ホームへ ホーム 乗り込みます これが噂の向かい合わせの席 日本語表記もあります

 というわけで、乗れば分かります。真ん中が向かい合わせの席でした。
 韓国の超特急だから、てっきり日本の新幹線的な車両なのかと思ったら、どっちかというとイギリス的な電車でした。座席の方向転換も出来ない仕様なのね。
 てことで、日本の新幹線的な快適な車両を期待してたのでちょっと期待外れでした。まあこれも経験です。にしても、なんでこんな電車にしたのだろうか。

 ちなみに。席の具合は全日と変わらず、横にならない限りは大惨事にはならないので、まあ「ちょっと咳払いが多い人」程度の存在だったのではないかと思います。いや、まわりの人がどう思ってたかは知らんけど。もちろん、この狭い車内なのでマスクはしてましたが、韓国日本と同程度のマスク率なので目立つことはないですね。

 そんなこんなでソウルに到着。

ソウル駅に到着しました

 本来ならば友人との待ち合わせまでゆっくりどこか観光したかったのですが、この日も大人しくスタバにこもることにします。私はスタバでコーヒーを飲むためにわざわざ韓国まで来たのでしょうか。まあ、「競馬やるために韓国に行くのもおかしいだろ」と思ってる人が世の中の大多数なのは自覚してます。

とりあえずソウル駅の外に出てみた ソウル駅 地下鉄乗り場へ 路線図 駅名表示
日本語はありがたいのだけど
このカタカナは辛いのよ……
ここで乗換 乗換駅で歩きます 光化門駅に到着です

 そして、スタバで時間を潰します。
 この韓国という国、本当にスタバだらけです。私がスタバ以外の喫茶店への感度が低いだけなのかもしれんけど、スタバが多すぎです。あちこちにこのことを書いてるので、この一連の旅行記でも複数回書いてるかもしれませんが(面倒なので確認はしません)、それくらい多いです。

スターバックスコーヒー光化門郵便局店

 そして、友人の待つ焼肉屋へ。時間を持て余してたくせに数分遅刻しました。友人に何から何までセットアップして貰ってるくせに我ながらダメ人間すぎます。すいません。

 お店はHANRADAMというところ。全てを友人に委ねているので、店名もよく分かってません。とりあえずNAVERで地図を送って貰ったので、そこに向かうだけです。
 というわけで、大変美味しいお肉をいただきました。やはり体調不良なときには精力をつけねばなりませんね。

とにかく肉を焼きます!!

 というわけで、おいしいお肉をごちそうになっただけでなく、空港行きのバスが出るバス停までタクシーで送って貰いました。本当に感謝感謝です。ありがとうございました。

載せる意味があるのか分からない
記念撮影
バスの所在地案内システム

 無事、ソウル仁川空港に到着しました。あとは帰るだけです。若干危なっかしかったPeachの重量制限も、ポケットに重量物を突っ込むことで突破しました。

Peachカウンター 出発便一覧 誰だろう ゲートへ向かいます
GENTLE MONSTERというよく分からないオブジェ ゲートへと向かいます

 深夜の仁川空港。なにが困るって、水を打ってる店を探すのに苦労します。こちとらどこでどう咳き込んでヤバいことになるか分からないので、とにかく水は大事です。日本みたいにサクッと自販機があれば良いんだけど。てことで、うろちょろした結果、なんとかダンキンドーナツで水を買うことに成功しました。いとありがたし。

Go to Gate 向かいます Go To Gate ゲートをこえたとこにあったダンキンドーナツで
エビアンの購入に成功
ゲートは← 待合室に到着 乗り込みます ホットドリンクは禁止らしい

 というわけで、2度目の韓国はこれにて終了。
 浦項戦の敗北、競馬競輪の勝利、体調不良で1日休息といろいろありましたが、最後に友人に会えて本当に良かった良かった。
 ちなみに。この日の夜は大鳥居の安宿に泊まることにしていたのですが……横になるとまた咳き込んで大惨事に。個室のホテルなら咳き込んでもいいんだけれど、安宿で咳き込むと周囲の人に迷惑だし、怒鳴られたり殴られたりしても文句が言えない。というわけで、迷ったんですが、始発から2本目の電車で一旦自宅に戻ってから職場に向かったのでした。

気圧の差で潰れたエビアン お疲れ様でした 友人に送った写真 早朝に安宿を出ます

 なお。当然この日の午後にコロナ検査に行ったんですが、無事陰性でした。まあ、風邪が喉にくるのは今に始まったことではないのですが、困ったもんです。
 実は、新型コロナウィルスが大騒ぎになる直前、2019年末〜2020年の年始にかけて、ラオス旅行で咳をこじらせており、「実は新型ウイルスにかかっていたのではないか」という疑惑を持っていたんですが、今回の陰性結果をふまえると、やっぱり単なる咳風邪だったのではないかという結論に至ったのでありました。

昌原でサッカー


韓国旅行記2023(浦項遠征2023)


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