お台場に行っトイレ!その2


 さて,帰りがけに宗谷に寄っていきます。前回工作船を見に来たときは,自分の記録によると船の科学館の無駄なでかさに船の科学館見学を放棄したと書かれております。よって,宗谷も見ておりません。今回が初宗谷です。
 ところで,世界各地に「Maritime Museum」というのは存在しますが,ここみたいに船の「科学」館と,Scienceを入れるところって珍しいんじゃないでしょうか。「海事博物館」とすると,戦争色が強くてダメだと思ったんでしょうかね?この「科学」がちょっと気になる文系なのでありました。

 さて,暑いですが,宗谷に入ります。いうまでもなく南極に乗り込んでいった歴史と伝統ある由緒正しき船であります。尤も,宗谷について知ってた知識はそれだけですので,宗谷がそもそも南極向けに作られてたわけではないことなんかも現場で知っております。また,自分が抱く南極越冬隊のイメージは映画南極料理人のそれでありまして,初の越冬隊が乗り越えた苦難やタロジロにまつわるストーリーなどは一切存じ上げておりません。そういえばキムタクがなにかやってたような記憶もないわけではないですが,特にドラマ好きでもないので知らんです。
 総じて,小さい中にいろいろ頭を使って詰め込んでいる船だな,という印象でありました。ただ,南極観測船であることの特徴がどの辺に強く出てるのかは素人にはちょっと分からなかったな。自分が今まで乗ったことのある他の業務用の船と比べると,とにかくこの大きさで南極に乗り込んだのか,というのが正直な驚き。まあ,無駄に大きくしたところで燃費悪くなるわ操作性も悪くなるわでろくなことないんでしょうけど。
 あと,いうまでもないことですがこの宗谷には競艇のお金が突っ込まれております。残念ながらNPは宗谷の展示が始まる前には競艇をやっておりませんでしたので,宗谷に関しては「この解説板は俺の金!」と胸を張ることができません。ですが,最後の銅板の部分には「競艇に無駄金を突っ込んできた有象無象の皆様」の一言があってもよかったなー。


船の科学館と,宗谷
 
宗谷の戦歴ならぬ船歴
もともとロシア向けだったんですね!
太平洋戦争にも従軍していたようです
 
士官食器室
そもそも階級制度がよく分かってないんだよなあ
 
機関長室
手前にあるのは雀卓ではありません
ヘリの模型は南極に持って行ってたのでしょうか
 
士官食堂

宗谷
  
トイレ
狭いですが,普通のトイレと変わりませんね
 
お風呂
船長には専用の風呂があったということに驚きます

廊下
 
士官の寝室

これは観測隊士官寝室
  
南極の氷!!

廊下

4番ハッチから下へ
 
第3科員室
狭いっすね。これは大変

廊下
思ったより手摺りが少ない
全面についてるわけじゃないんだな
 
これらはほんものの書き残しなのでしょうか

マネキンが若干西欧人風
なので,違和感があるな
 
船の心臓部であります



豆腐製造器まで!
食うるさい日本人らしい


  
正直,タロジロについてはよく分からんのであります

さらに下への階段
 
士官寝室
ベッドサイズが185×65だから,カプセルホテルなんかよりも
はるかに小さい
 
宗谷時代の防寒衣服
背中の猫はいったい・・・?
   
治療室。レントゲン装置なんかもあるんだな。
「虫垂炎程度」ってのがどの程度のレベルなのかが分からない文系であります
 
奥に浴室があるようですが,これ以上進めないので
よく分からないままでした
  
スクリュープロペラ
普通の内航用の船とどれくらい頑丈度に違いがあるのか分かればもっとよかったかな
  
通信室

協力者一覧
舟券購入者も協力してます!
 
船長。その手の動きはなんなのだろうか

横に泊まってたのは水産庁の船でした
 続いて,どうも保存の雲行きが怪しい陸奥の主砲。陸奥と言えば,数年前に周防大島で陸奥記念館を見た記憶があります。あそこにはプロペラなんかが展示されていました。主砲はこんなところにあったんですね。仮に再開発でこの一体が消えてなくなるとして,主砲はどこに行くのでしょうか……。周防大島の記念館前に展示するのが一番いいように思うけれど,それだと陸奥が東京人から忘れられることになるので,やっぱり横須賀あたりがいいんでしょうかね。

 あと,休館中の船の科学館の前には,例によって見覚えのある銅像がありました。あまりに見慣れているので,特にコメントは致しません。


 なお,船の科学館休館に伴い,船の科学館前には小規模な展示館ができていました。
 正直,日本のような海洋国できちんとした国立の海事博物館がないのはいかがなものか,という気がしなくもないので,是非ともみなさんで競艇を振興していただき,合わせてそのお金でしっかりとした海事博物館を作っていただきたいと思うのであります。




あらためて,宗谷
 
飛鳥
この模型も競艇資金でつくられたようであります
 
北朝鮮の工作船

 てことで,慌ただしいお台場見学でしたが,なかなかに充実しておりました。時間的にWINS汐留に行けなかったのが残念。まだいったことないんだよな。

お台場に行っトイレ!その1

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