クレノヤマト

 さて,いよいよ最後の訪問地。大和ミュージアムです。
 ここは過去に来たことがあるので,最後に設定しました。事実問題として,かなりおなかいっぱい気味です。
 まずは,屋外展示から。船艦陸奥の様々な装備品が展示されています。戦艦陸奥は,以前周防大島の陸奥記念館を訪れた際,様々な遺品を見学させて貰いました。今当時の記事を見返すと,大島には陸奥の副砲が展示されていました。主砲はこっちなんですな。主錨は周防大島にも展示されており,あちらは右の主錨とのことだったので,こちらは左でしょうか。

大和ミュージアム 戦艦陸奥のスクリュープロペラ 41センチ主砲身
主舵 艦尾フェアリーダー 主錨 艦尾旗竿 戦艦陸奥について

 時間の関係もあるので常設展は軽く見て,今回は写真撮ります。大和の10分の1模型の写真はインスタ映えしますね。

戦艦大和 こちらは100分の1模型
戦艦武蔵 長官艇 戦艦長門軍艦旗

 上に上がると,全体が見渡せるようになります。それにしても,10分の1と言われても,これの10倍の大きさのイメージが湧きません。


 その他の展示が大和のまわりを囲みます。
 ちなみに,今この部分を書いているのは2019年7月14日なのですが,前日,京都に住む友人と京都を旅行していて飛行神社への道すがら,「かつて嵐山で零戦を見た」という話がでました。検索してみると,どうもかつて嵐山には京都嵐山美術館があり,そこに零戦が展示されていたようです。そして,その博物館が閉鎖されるにあたり,その零戦が移されたのが,この大和ミュージアム。つまり,京都の友人がかつて嵐山で見た零戦を,僕は呉で見たということになります。零戦それ自体にも歴史がありますが,戦後の零戦にも歴史があるのです。
 また,ここに展示されている回天や陸奥の主砲なども同様に嵐山からうつされたもののようですね。京都嵐山美術館はいったいどうやって陸奥の主砲なんて手に入れたのでしょうか……。
 たしかに,新しくできた大和ミュージアムに展示物を集めようと思ったら,閉鎖する博物館から安く(無料で?)仕入れるというのは正しい選択肢であります。

木甲板にみる匠の技 二式魚雷と九三式魚雷
八八三式潜望鏡と回天
零戦
特殊潜航艇海龍 栄三一甲型エンジン
52型のミュージアムモデル 62型の部品 九一式徹甲弾と三式焼霰弾
Nスペの甲標的内部セット。多分DVDを借りて見たやつだな。
こういうのは新しい博物館に入れるのにぴったりですね。
上から見る回天
上から見る零戦 あきしおを遠目に

 このあと,上の階にも行きました。上の階は呉の造船業についての展示で,比較的子供向けのものが多かった印象。造船というと,現代ではどうしても向かい側にある今治の方に目が行きがちですが,呉にも多くの現役の造船工場がありますものね。

 というわけで,とりあえず昔から慣れ親しみつつもなかなか時間をとれなかった呉を,1日しっかり時間をつかって見てまわることができたのは大収穫でありました。
 もうちょっと時間があったらもっと見てみたい場所はありますが(なにより海自を見るには事前に予約しないといけないし),あまり贅沢を言うわけにもいかんですからね。



あきしお


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