台湾旅行記2017その2

 2日目。安ホテルですが,朝食ついてました。

カルピス
来自日本の世界第一品牌
繁体字使ったかと思うと
ひらがなが入っていて面白い
茶色い

 ホテルを出まして,とりあえず街をうろうろします。建物のつくりは台北と大きな違いはありません。ザ・台湾ですね。


 で,夜市の通りに向かいます。昨夜の喧噪が嘘のような静けさです。これ,場代ってどうなってるんですかね。あと,仕込みはどこでやってるんでしょう。
 昨日は外観を見ただけで終わった奠済宮を参拝します。久々の台湾道観であります。まあ,前回苦労したので参拝の仕方は慣れております。
 ところで,夜市って,日本でいうところの門前市みたいな感じなんでしょうかね??

朝の夜市
開いている店は少ない
奠済宮 こういう雑多な本の積み方も懐かしい

 続いて,だらだらとバス停の方に歩いて行きます。慶安宮に寄ってみました。石仏があるのが特徴的,なような気がします。とくに,狭いスペースにででん!と鎮座する観音様(っぽいやつ)が特徴的であります。

ごちゃっとしていていいですな 道路がカラフル 仁徳里民活動中心

 道ばたに,信号機が置かれておりました。修理のためでしょうが,こういうのをぽ〜んと置いておくあたりが台湾ですね。


 そんなわけで,302のバスで白米甕砲台に向かいます。302のバスは最初はぐるっと回っていて客も多かったのですが,最後はすかすかになりました。まあ,平日にこんなところにバスで向かう奴はNPしかおりません……。バス停からちょっとした山登りがあるので,基本的にはタクシー推奨な場所のはず。
 白米甕砲台への道は,ひたすら住宅街を突き進むことになるので,地元の方々からしても邪魔だよな……。

バス停 こんな道を上がっていく

 ふと見ると,いかにもトイレな建物があり,そのトイレがなんか面白い形をしてました。その前に解説板っぽいのがあったので,あれ,と思って近づいてみると,当時の現存建物のようです。もともと何に使われていたのかは解説にありませんでした。もしかしたらもとともトイレだったのかもしれません。
 タクシーできてたらここはスルーしてたと思うので,歩いたら歩いただけのご褒美はあるのです。

外観。十字の通気口が特徴的であります 解説 中は案外普通。小便器はありません

 ここまでくれば,目的地はすぐそこです。ついに案内が出ました。そして,ちょろっとバスケットボールコートが設置されております。この辺一帯が国有地か市有地かなにかになっていて,余った土地を一般開放している,というのではなかろうか。

到着! バスケットボールコートと子ども向けの遊び場 解説板。英語解説が葉っぱに遮られている

 と,いうわけで,やってきました白米甕砲台。字面を見ると,もう千鳥のハクベイしか浮かんできません。困ったもんです。

 とりあえず,まっすぐ進んで奥側に向かいます。四阿には人がいて,ちょっとびっくりでした。

 一番奥(海に向かって左手)は,「観測所」と名付けられている場所です。漢字だと天気を観測してただけの場所みたいになってしまいますが,command post兼observation postとのことで,司令部だったわけですな。
 ちょっと高い場所にあるので,ここからだと全体をしっかりと見下ろすことができます。
 内部はなにも残っておりませんが,何も残ってない割にしっかりと残っている,という感じです。

奥へ向かいます この○がなんなのかは不明 奥に見えるのが観測所 湾の方向今は工業地帯になっております
反対側の山にも,砲台があったはず
入口からの眺め 入口 内部
解説
さらっとMeiji Eraとか
出てくるけど,
分からん人多いのでは
出口
3つの石柱は,距離を測る機会を置いていた,とのこと
海を見る 砲台方向 逆側
工場側 見下ろす
波しぶきが美しい
降りていく

 観測所から下に降りていき,Side Storage Roomです。感じだと砲側庫。側がSide,庫がStorage roomなのは分かるとして,「砲」ってのは砲台なんでしょう。「砲側」だと,日本人的漢字感では砲台の方向にあるStorage Roomみたいな気がしてしまいます。そうではなく,「砲」台の「脇(側)」の「庫」なんですな。言語って難しいですね。

 ここは,なかに入ることができません。格子から中を覗く限り,何も残ってないなりに遺構自体はしっかりしてそうです。てっきり現在も物置として現役かとおもいきや,そうでもなさそう。

おりていく 砲側庫 封鎖されています
魔法の鍵くらいで
開けられそうですが
内部 振り返る 上にのぼってから振り返る
ぐる〜っとみまわす 砲座区 さらに上から振り返る 前を向く 工場側

 さてさて。これで終わりではありません。
 目の前には,階段があります。つまり,上にのぼることができます。そりゃ,上を制圧されたらこんな砲台たまったもんじゃありません。地球が丸い以上,上からの方が眺めがいいのも当然です。上に何もなかったはずがないのです。というわけで,意を決してのぼっていきます。既に暑さに負けそうになってましたが。
 結論として,ざっと数えたら139段でした。そんなに多いとは聞いてないぞ。

 登り始めると,右手に怪しげなものが見えます。もしやブービートラップか!?と,既に次年のベトナム旅行に行ってきてテンションが上がってる身としておもうんですが,残念ながらそうではなく,リスの家のようです。なんか,リスに餌をやるために高度な技術が駆使されているようです。凄いな,これ。

 上にのぼると,「観測所(射撃指揮所)」という案内が出ておりました。解説によると,日本軍がつくったのとは異なる建築様式のようで,清の時代につくられたものではないか,とのことであります。

リスの家と餌やり装置? 階段 振り返る 到着!
解説 奥には台湾語の解説
興味深いのだが……
解説板はこんなコンクリの上にある 上からの眺め
もやがかかってて,よく見えません……
解説のあるコンクリは
こんな石垣の上にある
昔からのものなのかどうか
木々でよく見えないが
もしかしたらコンクリの下は
結構な崖かもしれない
先にも道があったのだけれど
断念しました……
健康協会推奨の道らしい 階段を見下ろす
結構急な階段でした
階段右手にもスペースが
湾側を見るためのスペースかな?
このスペースにも
建物があったみたいです
今となっては木に遮られて
よく分からなくなってます

 ってことで,東側の山登り終了。疲れました……。

あらためて,東側から西の観測所をみる 湾の方向を見下ろす 別の格子扉の中を見てみたら,
どうも4月〜11月の第4週の9時〜12時には
内部を見学できる(た)っぽいです
中の汚さ的に,今も開放してるかは不明
名残惜しいけれども
これでさよなら!

 帰路です。下り坂は,足にきます。ヘタレNPの足は,139段の階段上り下りで足に疲労を抱えていたのでした。そして,地味に道に迷いました。下りは迷子になりやすい,という登山あるあるですな。
 で,来る途中ちょっと気になってたお寺(道観?)に寄ってみました。福徳宮というみたいです。誰もいないだろうと思ってたら,人が横になってたので写真少なめでパパパパパッと出てしまいました。

帰路,案内に気付いた 下から見るとこんな建物 上から見るとこんな感じ 正面
四つ足の龍?の絵があります
提灯 内部
健康器具がありました。
寄付者名簿


 そんなわけで,白米甕砲台見学終了であります。芸予要塞もそうですが,基本的に砲台跡地ってなにも残ってないですからね。ただ,ここの見晴らしの良さは分かりましたし,基隆が台湾防衛に重要な理由も分かったような気がします。
 てことで,迷いつつもバス停に戻って次の目的地へと向かうのであります。歩いたご褒美その2として,あり得ないレベルでばっちりバスがきました。


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