エチウノミナト

 さきほど、富山駅・富山城が海から遠い、ということをグダグダと書きました。
 では、富山城と北陸街道・湊を結びつける場所はどこか、というと、岩瀬になります。この岩瀬、室町時代末期に挙げられていた「三津七湊」の1つに挙げられるレベルの、非常に重要な湊だったようです。
 その岩瀬が現代に至り、伏木富山港となっているようです。

 「港」というものがなんなのか、分かっているようで分かっていなかったんですが(イメージとしては船着き場がひとまとまりになってる区画)、この伏木富山港、Wikipediaによると、高岡市〜射水市〜富山市にわたる港湾の総称、とのことです。ホームページによると、「伏木富山港は伏木地区、新湊地区、富山地区の3地区からなる港湾」とのことですね。歴史のページでは、3地区の港に分けて説明されています。伏木地区が高岡市、新湊地区が高岡市〜射水市、富山地区が富山市に所在するようで、今自分がいるのは富山地区ですね。
 歴史のページを見る限り、歴史的に一番古いのは大伴家持がかかわった伏木港。ついで富山港、新湊という流れです。ただ、北前船の盛況については触れられていないので、例えば岩瀬湊との連続性については別のところでお勉強しないとダメみたいです。

 岩瀬湊が潤う要因となった北前船については、言葉としてはどこかで習った記憶ですが(ただし、「きたまえせん」だと読んで変換できなくてびっくりしたレベル)、Wikipediaレベルの知識も持っていませんでした。

21 岩瀬の街並み

 そんなわけで、かつて栄えていた岩瀬の街は、昔ながらの商家が残っていたりしてちょっと富山駅回りとは雰囲気の異なる場所でした。まあ、今となっては近代的な港湾施設の街だし、神通川の河口の街、ということは公害で苦しんだ街でもあるのだろうし、観光客には分からない現代の街のあり方というものがあるのではないでしょうか。
 そんな街を歩きながら、展望台へと向かいます。

右手に公園、突き当たりが
廻船問屋のある街並み
北前船 案内図 街並み
電線が地中化されております

22 富山港展望台

 そして、なんか特徴的な形をした展望台へ。なんかウルトラ怪獣にこんな形の奴いませんでしたっけ。なお、解説によると、金比羅神社の常夜灯のかたちをもとにしているとのことです。
 この展望台、最大の驚きは、ロシア語の存在です。日本の観光地で外国語というと、英語→中国語→韓国語の3連単(2着と3着はたまに入れ替わる)、というのが相場です。が、ここは日本海。ここは富山。なんと、ロシア語が登場します。いやあ、さすがです。ロシアとの貿易で栄えた街なんでしょうね。

特徴的な展望台 向かいにあったガソリンスタンドは
閉店していて、寂しさがある
解説 警告
2番目にロシア語!
展望台解説
鳥瞰図 すごいぞ!伏木富山港! 音声案内もあります
9分は長いな……
富山港を見下ろします
競輪場方向 展望台の案内

 さて、富山港を見下ろして満足したので、岩瀬浜駅へと向かいます。まだバスまでしばらく時間がある。

諏訪神社恵比寿社 解説 鳥居
解説と鳥居で恵比寿か
恵比須か違いがありますね
拝殿
昭和22年の大火で焼失、
ということは、戦禍は
免れたのか……残念
岩瀬運河にかかる大漁橋
   
大漁橋からの眺め ノーベル街道なるものがあるらしい 「運河のある街」のパンフレット

23 岩瀬浜駅

 岩瀬浜駅に到着です。旅行中は岩瀬湊の重要性を認識していなかったので、岩瀬まわりはたいして見ずに終わってしまいました。競輪場の近く、という場所的にまた近くまでは来る可能性はあるのだけれど(実際翌年行ってる)、競輪場の近くなだけにかえって観光しないで終わりそうだな。まあ、そうなったらそうなったでまたそのとき考えることにします。

 岩瀬浜駅はライトレールの終点で、ここからバスで海王丸パークへと向かうことになります。しばし、バスを待ちます。

岩瀬浜駅に到着です 北前船 岩瀬ゆうこさんという
名前らしい
介護福祉士の資格も
持っているとは
最近のゆるキャラも大変です
いつものことながら、終点の景色は大好きです 駅の様子 サイクリングロードがあるらしい 時刻表。土日のみ運行なので注意
定額500円なので、バスには料金がでる電光掲示板は無い

 さあ、貴婦人に会いに行こう!


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