Kingdom of Wales

 2025年夏。7月7日のライブは抽選に漏れたものの、無事当選したROCK KINGDOMツアーに行ってきました。
 相川七瀬のデビュー25周年となった2021年のROCK KINGDOMツアーは、COVID-19の影響下で声出し禁止。その直後におこなわれたROCK NEVERLANDも、中野サンプラザで声出し禁止。
 これらはこれらで、非常に印象深いライブでしたし、Zepp Tokyoも中野サンプラザも両方ともライブ会場としての役割を終えていることも合わせて参戦できて非常によかった。のですが、他方でライブというのは声を出せてなんぼなところもあります。

 というわけで、久々に相川七瀬のライブに参戦です。最近の私は主要4名(織田さん、田村さん、相川、milet)のライブに全参戦するだけの財力も体力もないため適宜取捨選択しておりまして、相川のライブは25周年以来じゃなかろうか。
 今回の開催地はZepp DiverCity。場所としては、miletさんのUNZEPP以来2回目。
 ちなみに、今回は追加公演が先に来るというよく分からない構成になっております。そして、今回のチケットを買ったのは前年(2024年)秋で、なんならツアーのこと自体が頭からすっ飛んでいた私はカレンダーに今回の日程を入れ忘れ、チケット買ってなかったと大慌てになったり、友人との予定をキャンセルする羽目になって迷惑をかけたりも致しました。カレンダー管理は大事です。

 実はこの日、お台場の東京国際クルーズターミナルにPrince of Walesがきているということを直前に知りました。おそらくニュースを見てればちゃんと報道されてたりしたのでしょうが、ろくにテレビを見ない人間になってしまったため、まったく知りませんでした。本当にたまたま、直前にTwitterかなにかでこのことを知り、頭の片隅にその情報が入っていたのであります。
 参考:《レポート》それは“動く英国大使館” ──空母「プリンス・オブ・ウェールズ」の東京寄港

 が、頭の片隅に入っていただけだったので、ゆりかもめに乗った時点では完全に記憶から飛んでおり、丁度空いた席に座って本を読み始めた時点ではout of 眼中。
 というなかで、横に座ったご婦人方が不自然に窓の外を見始めました。そこで、頭の片隅にあったPrince of Walesの記憶が唐突によみがえったのでした。あわててカメラを取り出し、自分の後ろの窓越しに撮った写真がこちら。曲がってたりピントが合っていなかったり、慌ててる感が分かっていい写真ですね。



 さて、そんな流れでZeppに到着。完全にオールスタンディングだと思い込んでいたので、「遅く着いたし後ろの方だからのんびり行こう」とか思ってましたが、実は指定席制でした。遅く行っても問題なかった。
 そして、入場したら大混雑のなか、まずはCD予約コーナーへと向かいます。ここで課金。

 で、会場内へ。私の席は後方でしたが、別にファンクラブ会員でもなんでもないので問題ありません。ところで、相川のファンクラブっていつRisky CatからDAHLIAに変わったんでしょうか。

到着 今回のお花 撮影スポット
待つのが面倒で
斜めの位置から
今回のチラシ チケット

 あとはのんびり読書でもしながら時間を潰すのみです。

 そんなわけで、ライブ開演。右にマーティ、左に織田さん。なんとも贅沢なステージです。織田さんが相川のステージに立つというのは、当初はかなりスペシャルな出来事でしたが、元々予告されていたこともあり、今回はそこまでのスペシャル感なくスタートです。

 今回のセットリストはこちら。
1 トラブルメーカー
2 ダリア -She Knows Love-
3 LIKE A HARD RAIN
4 明けることのない夜 沈むことのない太陽
5 Bad Girls
6 Lovin' you
7 破片
8 こんなに愛しても
9 a piece of memory
10 恋心
11 Nostalgia
12 COSMIC LOVE
13 Blue Star
14 Sweet Emotion
15 BREAK OUT!
16 明日へ
アンコール
17 ワッショイ!
18 彼女と私の事情
19 夢見る少女じゃいられない
20 今でも・・・

 ここからは、昔ながらの、声出しありのライブです。上記の通り、自分自身相川の声出しライブっていつ以来なのかちょっと分からなくなっているのではあるけれど、自然に出るところで声は出ます。これはもう身体に染み付いている、高校時代からずっと聞いてきた音楽であり、ずっと参加してきたアーティストのライブなのであります。

 といいつつ。マーティーがRock Fujiyamaで好きだと言ってたShock of Loveがセットリストに入ってなかったのにビックリ。

 その代わり、というわけでもないのでしょうが、タオル振り回し曲としてSweet Emotion。この曲、いつからタオルを回すようになったのだろうか。そして、「Sweet Emotionでタオルを回す」ということに、毎回驚いてないか、自分。過去の自分の記録を見返しても、驚いた形跡がないのだけれど、本当に驚いていなかったのだろうか。謎だ。

 そんなわけで、ライブはトラブルメイカーからスタート。いきなりフルスロットルであります。たまらんね。2曲目がダリア。今回のライブは織田曲縛りじゃないことを宣言する流れでありました。

 そして、Bad Girls。ライブで聞くのは初めてレベルじゃないか、と思って過去の記録を見たらとりあえず記録に残してる6回分のライブではやってませんでした。人生で初めて行った相川のライブはcrimson発売後のライブだから200%やってるだろうけど。とにかく、今回のシルバースプーン枠はこれ。とても良かった。もともと、確かトラブルメイカーのつづきか何かというようなことを言ってたような気がします。自分のトラブルメイカー好きもあって、元々この曲は自分内ランキング上位なのですが、あらためてライブでこの暗い歌詞の曲を聴くとたまらんです。今回のライブってCDも出してくれるんでしょうか。出してください。というか、相川は世に出てるライブCDが少なすぎです。
 そこからの、Lovin'you。相川が低迷期入りしたころのシングル曲のなかでもアルバムに入ってないせいであまり聞くことのない曲をこうしてとりあげてくれておじさん感激です。

 なお、このライブ後の9月中旬、相川さんは実は1年前に離婚していたことを公表しました。
 いや、あんたプライベートでストレス抱えながら大学を首席で卒業したり大学院行ったりしながら音楽活動やってたんか、と正直驚くほかないのですが、とにかくプライベートではそういう変化もあったようです。
それを知って、あらためてセットリストのバラードコーナーを見ると、このLovin'you〜破片〜こんなに愛してもの不幸な歌詞の曲の並びになにか思うところが出そうな気もしますが、離婚してから1年後にそんなことを意識してセットリストを組むかというと疑問なので、おそらく関係ないのでしょう。

 閑話休題。
 今回のライブで良かったのは、バラードコーナーからのa piece of memoryからの恋心の流れ。a piece of memoryを聞いて、即座に曲名が出てくる程度には初期のアルバムは身体に入ってます。ライブで曲としてしっかり聞くのは初めてに近い気もするんだけど。

 そこからは、賑やかにNostalgia〜COSMIC LOVEと続いていきます。なお、上で軽く破片にふれましたが、私は直近の相川30周年記念アルバムに触れていないので(今回のライブ物販でなにかあるだろうと思ってた)、ベイスターズの服を着てBlue Starを歌われてもなんの感慨も抱かないのでありました。

 本編は明日へでサクッと終了。個人的には、アンコール前提のセットリストの組み方はあまり好きではないのだけれど、まあそういうライブなのだから仕方ないですね。

 そして、アンコール。
 フリーザックさん主導で、アプリの説明。そして撮影コーナー。この時代、ライブ中にも撮影コーナーなんてあるんですな。おじさんビックリです。

これの使い方説明で
撮影コーナースタート
浴衣姿だと、近所の姐御に
見えなくもない
イケオジ
ななせ ステージ全体

 そして、気を取り直してワッショイ!。こちら、古参ファンでも振り付けに追いついていない様が後方席にいた私からはよく見えておりました。非常にほほえましい。
 最後は、彼女と私の事情で身体を動かし、夢見る少女じゃいられないで爆発。この夢見る少女じゃいられない、客が取るべき行動が非常に複雑で、これがファンに浸透してみんな対応できているのが(ワッショイ!との比較でも)、30年間相川さんとファンとがつくりあげてきた、まさにデビュー曲だという気がします。30年という歴史は、こうしてアーティストとファンとが一緒に作り上げるものなのです。

 最後はド定番の今でも…。こちらは、30年経って肩と腕が老化した客の体力と忍耐力を試す作品であります。これこそ、30年間肩と腕を振り続けてきたファンに与えられた最後の試練。30年の思いをこめて、肩を支えながら腕を振るのでありました。

 というわけで、ライブ終了であります。いやほんと、30年間歌い続けてきてありがとうございます。こうして30周年ライブに参加できたのは、本当に我ながら幸せでした。

 んで、ライブ後は課金者へのご褒美でツーショット撮影。おじさん感激です。なお、相川が触ったタオルは何も考えず洗濯しました。

課金煽り 課金者特典券 写真

 ツーショット撮影会で若干並んだものの、無事20時よりも前に外に出られました。
 というわけで、久々開催の愛媛FC勉強会に間に合ったので、とりあえずスマホに接続したイヤホンを耳に突っ込みます。ライブ後に、いそいそとイヤホンを取り出した人間が、まさかこんなものを聞いているとはなかなか想像ついていないだろう。

 で、ふとガンダム方面を見ると、綺麗にライトアップされており、しかもおそらく20時に合わせてなにか始まりました。せっかくなので、こちらを見ていきます。
 なお、私はガンダム方面には完全に疎く、COVID-19騒動初期に暇だった際、アマプラで初代ガンダムを一気見しましたが、一回一気に見ただけなので記憶もあやふやです。それ以降のガンダムのことは全く知りません。なんなら、アメトーークのガンダム芸人回の方がしっかり見てる気がする。


 そのまま、人の多いエリアに別れを告げます。駐車場ゾーンを抜けて国際フェリーターミナルに抜ける道が分からずさまよいましたが、勉強会を聞きながらだったので人が少ない場所をウロウロするのも苦になりません。これが海外だったら治安に怯えることになりますが、ここは日本。夜も安心して道に迷うことが出来ます。


 そのまま、Prince of Walesを眺めに行きます。「潮風公園からよく見える」という風の噂をTwitterで目にしていたので、とりあえず潮風公園を突き進みます。夜の公園というのはこれまた海外だったらそれこそ立ち入ることもはばかられる危険地帯ですが、ここは日本。安心して通行できます。
 この国際フェリーターミナル周辺は、湾岸署があるのでちょこちょこやってきてますし、例えば南極観測船宗谷なんかも見ましたが、実際にフェリーを見に行くのは初めてです。結果的に、公園を通る必要はなかった。

案内図

 暗い公園を抜けて、海に出ました。公園内は人が少なかった(ゼロではなかった)ですが、ここには多くの人が、船艦プリンスオブウェールズを見に来ておりました。
 ところで、我々日本人としては、プリンスオブウェールズといえばもちろんイギリス王位の跡継ぎのことであり、と同時に、アスコット競馬場のロイヤルアスコット開催2日目のメインレース、プリンスオブウェールズステークスであります。今般、競馬界にも造詣の深いプリンスオブウェールズという名前があらためて日本国内に広まったことは、今後の日本馬のロイヤルアスコット遠征にもプラスになったのではないでしょうか。自分でも何を書いているのか分かりません。

到着
人がたくさん!
移動しながら撮ってみる 部分的にアップで
遠ざかっていきます 最後は駅のあたりから

 最後は、新橋でラーメン食べておしまい。


 なにはともあれ、タイミングよくお台場に行けたのはよかったよかった。
 相川の35周年までには、日本馬がプリンスオブウェールズSを勝てるようになってるといいですね。



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