ロシア旅行記その20

 続いて,昼食。普段ならば時間の関係でエルミタージュに直行するところなんですが,ちょっとここには寄ってみたかった。文学喫茶。
 時間が外れているので,座席自体はすいておりました。

 この文学喫茶は,プーシキンやドストエフスキーが立ち寄ったことがあるためにこの名がついたようです。日本でも,「文豪が愛した店」とかはよくありますね。今の時代だったら文豪が愛した店がマクドナルドだったり吉野家だったり二郎だったりするのではないかと思ったりもしますが。

 まあ,名前は豪勢ですが,お店自体はいたって普通のレストラン。観光地にあってガイドブックに大々的に取り上げられているわりにはそこまで高くなく,他方で観光客向けなだけに英語対応完璧で,ロシア料理を食べられたので,個人的には満足度がかなり高いお店でした。
 てなわけで,ロシアに来てようやくザ・ロシア料理のボルシチを食べることができました。あわせて,パンケーキwithサワークリームとコーヒー。
 料理が出てくるまで,ここに持ち込んでいた海辺のカフカを読んでました。うむ,文学喫茶で村上春樹を読む日本人。絵になりますね。そして,海辺のカフカに"ラ・ボーム"が出てきました。このあとオペラで見ることになります。こういうことがないとスルーしていた単語ですね。


 完全にどうでもいいんですが,ここはお釣りの65ルーブルを50×1,5×1,2×3,1×2,0.5×4と小刻みに返してきました。お釣りの文化というのは難しいですね。単に札やコインがなかっただけかもしれんけど。
 

 続いて,ようやく,エルミタージュ美術館であります。


 エルミタージュ見学において,重要な点は以下の通り。
 1.NPは美術には特段興味がない
 2.それゆえ,エルミタージュ美術館で何が見たいとかそんな高尚な目的意識はゼロ
 3.残された時間は70分

 以上のことから,「絵はどうでもいいから,とにかくさささっと内部を歩いて雰囲気と建築と装飾を見てみよう」という結論になりました。
 ここで大エラー。硫酸がかけられたというレンブラントのダナエを見逃しました。こればっかりは現物見ないと面白くないのに……。痛すぎる。まあ,次回見たいものができたと思うことにします。また行くぞ〜〜!!

 この日持ち込んだe-ticketは,一度カッサを通してパスポート見せないとダメみたいでした。せっかくe-ticket持ってるのに,面倒だな……。そして,パスポートをホテルに預けてる初日だったらどうすればいいんでしょう??ちなみに,カッサで「6時までだけどいいか」と聞かれました。明日は移動日なので,今日しかダメなんですよ……。残念。
 ちなみに,ここの営業時間は18時まででしたが,欧州の常として(と,勝手に欧州全体に一般化してしまいますが),6時よりも前に閉まるドアもあります。

宮殿ですね 廊下 100号室。
ここにもエジプトからの
収奪品があります
107号室〜108号室 壁が赤になると雰囲気が変わる
天井の装飾の色が変わるだけで空気が変わりますね 落書かと思ったら
部屋番号が変わってた
柱のインパクト!! でかい
2階へ!! 238号室。美術館っぽくなりました 騎士の間
244号室 ラファエロの回廊 ダヴィンチの間

206の階段室
パヴィリオンの間 孔雀の時計 パヴィリオンの間から見る空中庭園 廊下
     
将軍の間〜ピョートル大帝の間
紋章の間 祖国戦争の画廊 アレクサンドルの間
285号室 白の間 黄金の客間
真紅の客間 ブドゥアール なんだか分からない
時間が無いのでかけ足になって,どこがどこだか分からなくなっている写真群

 時間が無いので,最後は本当にかけ足でした。無念。ただ,この時間になるとすいていたので,写真という意味では悪くない。

 そして,最後の最後に大使の階段。こいつは凄い。間違ってもこの階段でグリコチョコレートパイナップル遊び(正式名称を知らない)なんてできません。


 てなわけで,かけ足のエルミタージュ美術館終了。
 1時間でできることはやりきった感があります。もちろん,ほぼ記憶から吹っ飛んでいて,やった価値はあったのかどうかは分かりませんが……・。とにかく,全室趣が違っていて,建物の豪華さだけでなく,その空気感や金のかけ具合が分かったのでよしとします。

 外はまだまだ明るいですね。しばし,中庭をぷらぷらします。


まだいた

 そして,宮殿広場。
 ここにも馬がおりました。


 と,いうわけで,かけ足でエルミタージュ美術館を駆け抜けたのでありました。


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