松山旅行記その7

 本丸に別れを告げ,山道をひたすら下りていきます。
 山道といっても,当然道は整備されていて,スーツに革靴という山を舐めた格好で歩いても全く危険はありません(疲労はありますが)。
 ところどころに見える石垣も美しく,山道なので日射も強くなく,気持ちよく歩くことができます。というわけで,友人を招待した3回いずれもリフトで登ってここを歩いて下って二之丸庭園,というルートで案内しているのであります。みんなあまり石垣には興味を払ってくれないんだけどね。

最後にもう一度天守を さらば本丸
ここの石垣も美しい
櫓が残ってるのでやっぱりいいですね
こんな山道。整備されていて危険ゼロ 石垣が素晴らしいですね
どこまで現存でどこから再建なのか
素人にはよく分かりませんが


 てなわけで,二之丸庭園。
 入場料100円(どうみてもペイできているとは思えない)を払って中に入ると,まずは休息コーナー。ここでポンジュースを買うのが毎度恒例になってるNPであります。某マルキが来たときだけお茶をすすりましたが。


 さて,この二之丸庭園,主に3パートに別れており,まずは二の丸御殿が立ち並んでいた場所に水を流す,という面白い趣向のパート。
 いつ来てもきれいです。基本的に暑い時期にしか来ないので,ここのように水が流れていると涼しげで気持ちいいです。赤穂城もこんな感じにしてくれればよかったのに。
 しかしまあ,このテの水場は放っておくと苔やら藻やらで大変なことになると思われるので,おそらく非常に丁寧に手入れされている(=しっかりと予算が付いている)のではないかと思います。頭が下がります。
 後ろにそびえる山を借景として,非常に心が落ち着きます。心が落ち着くもう1つの理由として,ここはいつ来ても人が少なく,本丸ほどごちゃごちゃしていないことが挙げられます。ふぅ〜〜。ここで座ってのんびりと過ごすのは至福であります。

 そして,続いて日本庭園パート。ちょっと狭くてごちゃっとしておりますが,滝があって水が流れており,やっぱり涼しさを感じさせてくれます。気持ちいい〜。
 この日本庭園には,水琴窟もあります。何を隠そう,僕が初めて水琴窟に触れたのはここであります。いったい誰がこんなもの考え出したんでしょうかね?

 最後には大井戸。
 井戸マニアにはたまらない逸品です。なにしろこの大きさにして,具体的な使途不明。歴史のロマンを感じさせてくれます。地下通路があるあたり,井戸に入って探検していたら想定外のレベルの敵が現われたり,はたまた井戸を調べたらいどまじんがあらわれて全滅させられても文句を言う気にはならないだろうな…。

水が流れて気持ちよいです。
後ろにそびえる山と,城郭がまた美しい
日本庭園
水琴窟  大井戸


 そんなわけで,二之丸庭園もおしまい。
 個人的にはこれで100円は破格だと思うのですが(特に水回りは絶対整備費用かかってるし),いつきてもこれだけ人が少ないのはやっぱりNPが異端児だからなのでしょう。

 というわけで,二之丸庭園を出て再度松山市駅へ。実は横にある県庁も建築物としては非常に歴史と風格と品格を兼ねそろえたものなのですが,当時の自分にそんなことを知る由もなく……。


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