高取城登城 その3
そんなわけで,山を下っていきます。
千早門跡を抜けると,続いて宇陀門跡。下りだと門の跡地があってもあまり感慨がないですな。
そして,国見櫓跡に寄り道。礎石っぽいのも残されていなかったような?景色がよかったので寄り道した甲斐はありました。この方向から狼煙が上がってたらすぐに分かりますね。
で,二の門跡。下りで先を急いでいるので,相変わらず写真はぶれてます。
宇陀門跡 | 国見櫓跡 | 国見櫓跡からの眺め | |||
国見櫓跡からの眺め | 二の門跡 |
登城ルートとしてはメジャーと思われるこっちの(高取城下町方向)ルート。このルートの名物と言えば,猿石であります。勢いよく下っていくとすっ飛ばしそうだったので,地図と睨めっこしながらおりていきました。そして,登場しました,猿石。明日香村からここまで誰かが持ってきたということのようです。誰が,一体何のために持ってきたのか。いやぁ,不思議ですね。世の中分からないことだらけです。陽石説もあるようで,そうなると陰石はどこなのよ,ということになりますが,このへんも発掘待ちということでしょうか。
解説 | なんともいえない表情 これだけポツンと置かれているのがなんとも不気味 |
横から |
このあたりは一升坂と呼ばれております。どうも坂でひぃひぃ言ってる人夫に対して「賃金に酒一升追加するから頑張れ!」と檄を飛ばしたことに由来しているとのこと。下ってるので楽だけど,七曲がりのあとにここを登っていくのはさぞかし大変だっただろうなあ。
で,脇に逸れると岩屋神社跡の3石仏。こんなところに,石仏が3体まつられているのです。なんというか,これらを祭ってきた方々の思いの深さを感じさせられます。「岩屋神社跡」といいつつ真ん中はたぶんお不動さんなので,おそらく神仏習合期のままの姿なんだろうな。このあたりは廃仏毀釈運動はおきなかったのかな。寺院の力が強そうな場所だしなぁ。
そして,最後に七曲坂。「七曲」と聞くと,ドラマを全く見たことがなくても太陽に吠えろを思い浮かべてしまうのでありますが,ここは太陽の日差しもそんなに届かない森の中なのであります。
この七曲坂,てっきりいろは坂のごとくぐねぐねとサクサク曲がっていくのかと思ったら,案外道が長く,時間的に結構追い詰められつつあったこともあり,下っているだけなのに精神的に疲弊しました。これを登ってくる人は大変だろうなぁ。
一升坂 | 岩屋神社跡 | 3体の石仏が並んでいます | 百度石 | |
高取城趾 | 七曲坂 | 城域への入口 |
そんなわけで,下城完了!!(登城の反対は下城でいいんだろうか)
目の前には椅子と,「聖天さん」がおられました。ちょっと荷物を置いて,聖天さんにお参り。聖天さんってことは仏教系だと思うんですが,社の前には狛犬がいたので,やっぱり神仏習合のままなんだろうな。
こんな感じに聖天さん | 説明 | 島流社 | 聖天さん | 吽 | 阿 | オン キリキャク ウン ソワカ |
ここから,宗泉寺への案内も出ていてこんな場所にあるお寺をちょっとお参りしてみたい気もしたのですが,時間的にも体力的にも限界に近づいていたので今回は断念。今回は,と書いたけど次回はたぶん無いだろうな。
ここから先は一般道を下っていくのみです。膝が心配になりますが,気にしていられません。
しばらくすると,右手に「砂防ダムっぽい場所」が見えてきました。近づいてみると,本当に砂防ダムでした。
なんでここが砂防ダムだと思ったんだろう,と自分の記憶を巡ってみたところ,吉田郡山の砂防ダムに似てたんだな。砂防ダム(砂防公園)ってどこも似たような感じになるのかな?
宗泉寺 | 砂防公園? | 砂防公園! | ゴミの放置禁止! |
さらに進みます。水車小屋なんかもあって,下って行く分には楽しい道であります。
リスとキツネとウサギが3人がかりで 狸をいじめているように見えたのですが, 3人は火を消そうとしてるだけなので, 火をつけた悪者はほかにいるんだな むしろタヌキはなぜ逃げてるのでしょうか |
高取町らしく,バックにお城 ただ,3層天守でいいのでしょうか |
水車小屋 |
しばらく進むと,なんか巨大なウサギっぽいものが見えたので,時間が無いのに見に行ってみました。
イマイチなんの目的でつくられたのかよくわからないウサギさんと馬に乗った武将であります。しかも広場内立入り禁止状態。ひな祭りの時期なら分かるんですが,この日は12月なのでありました。こんな状態で放置されたら,近所の悪ガキが遊んで壊しそうなもんだけどな。
元気ひろば | 武将と従者 | うさぎの夫婦 | また来てね | 道路からはこんな景色が見えたのです |
そして,城下町らしく馬冷やし。
その後も,城下町らしい建造物が続きます。時間は無いけどとりあえず写真だけ撮って進みます。
で,100名城スタンプを求めて夢創館へ。10円で地図も買えました。たしか暖かいお茶もいただいたように記憶しております。とてもアットホームなスペースで,出来れば長くお話ししたかったのでありますが,時間的にきつくて早々に出ざるを得なかったのが残念。
最後は走りましたが,その甲斐あってなんとかバスに間に合いました。これで間に合わなかったらタクシーだったので,本当によかったー。
で,バスは橿原万葉ホールの真ん前に止まります。
この日のイベントは,「SING FOR THE EARTH in 飛鳥2」というイベントで,ゲストで織田さんが呼ばれていたので寄ったのであります。
客は,8割くらいの入り。
どうも,飛鳥遺跡の世界遺産化を目指しての運動の一環らしいのですが,これと世界遺産とがどのように結びつくのか,音楽の力って凄いですね,ということで納得したいと思います。宝くじの社会貢献事業のようで,入場料500円という破格の値段設定はこういう補助金があるからかと思われます。
入場寺にもらえるリーフレットはクリアファイルに入ってました。こういうときにもらえるクリアファイルってたとえば「飛鳥遺跡の世界遺産化を!」みたいな文字が入ってるのが普通かと思うんですが,なんにも文字のない,無地のクリアファイルでした。半端にけちった結果単にクリアファイルをばらまいてるだけの結果になってるような。
橿原万葉ホール | ポスター |
まずは,寺尾仁志氏率いるヒューマンノートというゴスペルグループによる大合唱。歌うときの踊り方については,おおざっぱなルール(身体をどっちに振るとか)はあるようですが,基本的に一人一人が自由にやっておられるのが,本当にみなさん楽しそうで見ていても非常に盛り上がりました。
続いて織田さん。背もたれが合って無くてやりづらそうでしたが,こういうのは手作りライブという感じで,見ていて非常に楽しめます。担当者は冷や汗だらだらだったと思われますが。
セットリストももはや記憶の彼方でありますが(T'S PRESS見れば載ってるんだろうけど),自分のメモをもとに……
泣いてる子どもたちの注意を引きつけるためにポンポコリンを1フレーズ流してましたが,ここまでやったのを生で聞くのは初めてだな。たしかゴールデンレシピ3で走れ正直者をちょっとだけやってたけど,実は結構この手の歌を歌いたいんじゃなかろうか。あと,電子音で始まるいつまでも変わらぬ愛をって,なかなか聞かない,というか,もしかして初めてかもな。ロックっぽい雰囲気の祈りも初めてかも。
時期が時期だった(震災後)だけに,祈りはやるだろうな,とは思ってましたが合わせてキズナもやるかな(腐ってもドラマ主題歌だし)と思ってたけど,やりませんでした。
そして,最後はみんなで大合唱。
サンタに扮した橿原市長・高取教育長・飛鳥村長が出てきたのにはびっくり。みなさん大変ですな。高取町長はお元気でしょうか。
その後は,昨日振られた畝傍温泉に行こうかと思っていたのですが,ホテルまでの道中に七福湯という銭湯があるようなので,こっちにいくことにしました。
風呂が十字型になっているという非常に独創的な銭湯でありました。
銭湯って,同じような設計のものが案外少ないのですが,「銭湯を安く大量生産します!」みたいな企業はなかったのでしょうか?どっちかというと,各自こだわりを持った職人さんが多い世界なんだろうな。
住宅街にあります | 七福湯 | 昔ながら | 大入 | ガラス製品持ち込み禁止 営業は4時間だけです 「今月」ってのは いつからなんだろう |
傘立て | 入口 | 普通の一軒家みたいですね |
シャンプーを忘れたので買おうとしたら小さな30円の使い切りシャンプーが無く,300円で大きなエッセンシャルを買う羽目になりました。いやまあ,買うのはいいんだけど,荷物になるのがね……。
そんなわけで,大和八木までエッセンシャルを片手に歩いたのでありました。
駅前はクリスマスムード |