岸和田競輪場訪問記

 そんなわけで,春木競馬場跡地をあとにして,春木駅へ。
 川沿いを歩いてしまったのですが,おそらく正式なオケラ街道は商店街を通るルートのはずです。川沿いルートの方が距離が短かろうと思って川沿いを歩いてしまったのでした。
 
 で,春木駅。警備員さんが待機しております。これは競輪客を捌くためなのか,だんじりと何か関係があるのか……。おそらく前者だろうな。

踏切
警備員さんがおります
春木駅上り入口 振り返って踏切
道の反対側にも警備員
春木駅 臨時の入口もあります
競輪用なのか,だんじり用なのか……
ここをまっすぐ行くと競輪場裏門

 で,とりあえずまずは近くの弥栄神社。
 個人的にはきりっとした雰囲気の拝殿がお気に入り。なにがどうキリッとしているかは口では説明できないんですが。それにしても,足元の色鮮やかな紐が気になりますね。
 あと,市杵島神社は「通称」弁天さんとされておりました。あえて「通称」と入れているということは,明治の初めに弁天さんは撤去(破却)されたけれど,熱心な方々が弁財天として祭り続けたのでしょうか。まあその辺の仏教と神道の関係はよく分かりません。

弥栄神社 鳥居 御由緒 参道 白永神社鳥居 白永神社
白永神社の脇にもいろいろと
誰かが奉納したんだろうか
手水舎 鳥居 拝殿
市杵島神社
通称弁天さん
弁天様の横の一角 宝船 八幡神社 恵比寿神社
頭の上には10円玉
特に意味があるわけではないと思う


 そんなわけで,よーやく競輪場です。
 駅から向かっていないので,入口まで大回り。道中,Gambooの絵の入った建物がありました。てっきり単なる場外売場かと思ったら,どうももっと奥の深い,BMXとかの競技施設があるようです。その名もサイクルピア岸和田。ボートピアみたいなネーミングですが,場外ではありません。
 また,懐かしの観音寺銭形くんの絵もありました。そういえば観音寺は岸和田場外扱いになったんだよな-。

サイクルピア岸和田 入口 発走待ちの皆様

 そして,その横には消防署と交番があります。迷惑施設の横には消防署と警察施設。まさにリアルシムシティでありますな。

消防署 いざというときには競輪場方向にも
出られるようになってますね
並んでます 交番

 そんなわけで,競輪場に入ります。


 競輪場に入ると,なにやらステージが盛り上がっています。優秀競走出走メンバーのインタビューでありました。そういえば一応これを聞きたいから6Rより前に到着したいと思ってたんだった。完全に忘れてたな。しかしまあ,特に面白いことをやっているわけでもなく,通常のインタビューでした。
 その後,各レースの合間合間には公開予想会をやりつつ,勝利選手インタビューもやる,という構成。で,勝利選手インタビューが終わったあと,普通は選手は奥に隠れてしまうのですが,岸和田は横を歩いて選手宿舎に戻っていくので,インタビュー後にファンと1対1で話せてしまいます。このへん,住之江でホールの帰りにファンと会えるのと似てます。大阪気質,と大阪全体に一般化していいのかはわかりませんが。これはまあいいですね。選手と握手したい人にはお勧めです。さすがにサインとかは厳しいかと思いますが。

優秀戦出走メンバー 佐々木 ステージ右手
選手とファンがふれ合える
宗景

 岸和田というと,大阪だけあって結構お客さんが入っているイメージで(向日町や奈良が瀕死なので近畿で競輪が盛んっていうイメージは皆無なんですが,多分西宮と甲子園の騒擾のせいでこういうイメージがあったのだと思われます),それゆえ施設なんかも結構豪華なのかと思ったら,案外普通でした。
 そして,食堂は1カ所に固まっており,特に特徴がない,普通の粉モノ重視の大阪食堂。特に名物がなんなのかもよく分からず,なぜかお好み焼きと焼きそばを食べてしまいました……。1日歩いたカロリー全部吹っ飛んだな。

指定売店という響きが昭和だ お好み焼き
下手くそなマヨネーズは
自分でかけたもの
太るな,こりゃ
焼きそば

 で。例によって場内探索しつつ車券を外していきます。
 思ったよりも人が入っていない印象。だんじりの裏なのは影響しているのかいないのか。

場内案内 スタンド案内 障害を越える努力
あれ,ここって競馬場だっけ
開催案内 スタンド 雨よけの通路
奥にステージ
ハトに餌をやらないで ハトがかわいくて和む 意地でもハトは許さない チャイルドルーム こどもの遊び場
競輪場はどうしてもコンクリメインになりがちなので芝生があるのはいいですね
一角になぜか鳥居
立小便防止か,それとも…
閉鎖された第3投票所 その中には大量の自転車
(駐輪場ではなく,回収した
放置自転車だな)
手荷物預かり所の注意書き
ここまで書かないとトラブルが起きるんだろうな
休憩所 やっつけ仕事的な移転お知らせ 無料飲料は水とほうじ茶 案内所 案内所左のガイダンスコーナー
の中に,こういう展示コーナー
「女性専用」をつけないといけないのが凄い

 それにしても,当たらない。当たらないことで有名な?ダブル井上も終盤になってあててるのに当たらないからなおさらストレスがたまります。まあ,点数絞ってるから仕方がない面はあるんだけれども……。しかし,このあと10月は松戸千葉向日町と4場行くことになり,いずれも惨敗することになるのでありました……。とほほ。
 大阪というと,鳴尾騒擾事件のイメージもあり,だんじりの荒々しいイメージもあり,住之江賞金王の記憶もあり,記念で混んでてヤジもさぞかし激しかろう,と思ってはおりましたが,案外そんなでもありませんでした。もちろんヤジの全くない競輪場なんてのはありえないんだけど。でも,松戸とかに比べると(チャレンジと記念の違いがあるとはいえ),ヤジも暖かくて気持ちいいです。
 あと,各場工夫を凝らしている締め切り予告アナウンス。ここは「1分前が表示されますと1分後にすべての窓口を閉め切ります」というアナウンス。おそらく,ここだけ聞いたら一般の人は「1分前なんだからあたりまえだろ。何を言っているんだ」としか思わないだろうな。あと,「ベルが鳴り終わると電源が切れ,発券できません」ってのもいいですね。買えないのは電源のせいであって,窓口のおばちゃんに文句言うなよという強い意志の表れであります。

風が強いため
シャッターが下ろされております
さすがに熱気あります スタンド 特観席入口 こういう喧噪はいいですね
どうせ当たらないので
高額払戻窓口は閉鎖されております
悪いのは電源! スリット写真の説明
競輪場ではよく見ますが
JRAなんかにもあるのかな?
第4投票所方向のスペース スタンドの1コーナー方向は完全に廃墟
スタンドの1コーナー方向2階部分
ブルーシート出しっぱなし
ここにも鳥居
やはり立小便防止か,
それとも……
立入り禁止 4コーナー付近からバンクを眺める
敢闘門 第4投票所
このあたりでも結構すいてるんだよな。記念なのに
スタンド前の立ち見スペース レース前
てっきりスタンドを取り壊した更地かと思ったら
しっかりしたBMXのコースでありました
スタンド 3〜4コーナー 1C方向 ビジョン
ダブル井上による予想会 1コーナー方向立ち見スペース これ,中途半端にエコ予算が
ついちゃったんだろうな

 最終までおりましたが,最終は全員勝ち上がりなのでまさか渡邉にそのままやらせないだろう,と思ったら,全員勝ち上がりなので渡邉にそのままやらせてしまいました。まあ,渡邉が好調なのも大きいんだろうな。優勝おめでとうございます。

 この日の最終、優秀戦の結果(記念の優勝は渡邉)。
車番 選手名 年齢 府県 期別 級班 着差 上り 決まり手 H/B
1 5 伏見 俊昭 36 福 島 75 SS 11.7 差し
2 1 渡邉 一成 29 福 島 88 S1 1/2車身 11.8 逃げ HB
3 9 齋藤 登志信 39 宮 城 80 S1 1/2車輪 11.6
4 8 岩本 俊介 28 千 葉 94 S1 3/4車身 11.6
5 3 岡田 征陽 32 東 京 85 S1 1 車身 11.5
6 4 金子 真也 40 群 馬 69 S1 3/4車輪 11.4
7 6 村本 大輔 37 静 岡 77 S1 1/8車輪 11.6
8 2 佐々木 則幸 36 高 知 79 S1 3/4車身 11.3
9 7 村上 義弘 38 京 都 73 SS 1/2車輪 11.3

 最後に,競輪場の垢を落とすためにスーパー銭湯のだんぢり湯へ。
 だんぢり湯という名前だけあって,入口はだんぢりを意識しており,大広間にも提灯が飾られております。……まあ,それだけなんですが,旅行者としては嬉しいですね。地元にいたら何とも思わないであろうことと,そんな仕掛けがあろうが無かろうがどうでもいいことは必定ですが。
 しかしまあ,スーパー銭湯らしい広いお湯で満足満足。

だんぢり湯 だんじりを意識しております 「ぢ」なのね 入墨タトゥーお断り
泉質と効能 牛乳 待合室 だんじりを意識しております

 で,春木駅。駅にある周辺地図にはちゃんと競輪場表記がありました。

春木駅 競輪場 競馬場跡地 はるき

 その後,動物園駅前から御堂筋線に乗って新大阪。新大阪の御堂筋線と新幹線入口って結構遠いと思って走ってしまいましたが,案外近かったな。あれれ。
 本題とは関係ないのですが,大阪の地下鉄って東京と違って装飾豊かですよね。旅行で行くたびに感心します。これもまた地元にいたらなんとも思わなくなるでしょうが。いや,単にちょっと前にロシアに旅行して,「モスクワの地下鉄駅は凄い!」とまあ日本の旅行雑誌等々で話題になっているのを見て,「大阪の地下鉄も結構面白かったよなー」と思っただけです。

 なお、この時点で、動物園前が西成にほど近いディープな場所であるとは全く知りませんでした。知らぬが仏であります。

動物園前 動物 駅弁
その1 その2 その3 その4 春木競馬 岸和田競輪
旅行記 旅打ち その他テーマ