ブリストルその2

 と,いうわけで,SS Great Britainに乗り込みます。泰平の眠りを覚ます上喜撰たった四杯で夜も眠れず,で有名な蒸気船です。
 このテの船を見に行くのは,前年のお台場宗谷以来なのではないかと思う次第。……とおもったけど,呉で潜水艦あきしお見てた。もう記憶が雑すぎて,なにしにあちこち回ってるのかさっぱり分からないことになってるな……。
 さて,イギリスはさすが大英帝国の誇りを忘れられずに苦悩している国だけあって,各所にこのテの船が保存展示されております。そして,日本国内でもこれだけ雑な記憶力を誇っているおいらのことなので,外国のことなんて言うまでもない。ポーツマスの船とこっちとで完全に記憶がごちゃごちゃになっております。なんで客船と軍艦とで記憶がごっちゃになるのか,おそらく賢明な皆様におかれましてはまったく理解できないことだろうと思われますが。
 で,このテの船は博物館船などと呼ばれているようでして,日本語版Wikipediaは要旨だけでそれはそれで分かりやすいのだけれども,英語版Wikipediaがこれでもかという感じで博物館を列挙していてなかなかに素晴らしい。もっと色々見て記憶をさらにごちゃごちゃにしてみたいところです。

 なお,わざわざ日本からイギリスを訪れてブリストルに行く人は少ないため,この船に関する日本語の記事は少ないのですが,このブログは技術士さんが書いているようでして,なかなか参考になります。

 このSS Great Britain, 前に"Brunel's"とついています。このブルネルさんというのは,本船を設計した人のようでして,Wikipediaに日本語記事が作成されるレベルのお方です。同記事やその他いくつか見ていると,この人の設計した蒸気船ではこのSS Great Britainよりもこの数年後に建造されたSS Great Easternの方が有名なようでして,Wikipediaによると19世紀最大級の蒸気船とされております。SS Great Britainには日本語版Wikipedia記事はありませんが,英語版Wikipediaの記事はこれまた詳細。暇を見て読もう……。

入口 ポスター 当時の乗船券を模した入場券
1年間何回も入場可能というのはポーツマスと同じ
内部

 ブルネルさんがらみだからなのか,一時世界遺産を目指していたからなのか,大量の税金が注ぎ込まれているからなのか,それともこの船の関係者にお金持ちがいるからなのか,とにかくこの船の展示は非常に凝っていて,お金がかかっているのが分かります。宗谷とは違う。呉のあきしおもお金がかかってたな。あれは映画のタイミングと呉の振興のタイミングがあり,かつ海自の広報予算があってのことだろうと思うんだけれど(なんせ入場無料だし)。
 ともかく,このSS Great Britainは3部構成。Dry Dockとして船底を見ることができ(なお,Dry Dockと銘打っているのに海中であるかのような展示がなされており,それじゃあDryDockじゃなかろうという気がしなくもない),さらに博物館,そして船内を見て回ることができます。
 てことで,まず船底を見に行きます。

これがイメージしてるシーンが
ちょっとよく分からない
旅立つのは親?なんで親が内側?
外観
悪天のため見栄えしない
さあ潜ろう!
階段から撮ってみた アップで
英語版Wikipediaを見る限り,よくぞこれだけの穴で
済んでるな,という感じなのだけれど,
なにか読み間違ったのだろうか
鉄製であることに意味があるようです
21世紀の頭だと当然鉄製だろ,と考えてしまうのだが
海中感を出すために
こんなことしてます
アプリがあるらしい
(やってないけど)
用途の変遷と船の変化 展示の様子
プロペラと方向舵 沈めるための穴
初期の錨 船首 Timber Bulk

 続いて,博物館に入ります。

中へ Bon Voyage most important
historic ship
とのことです
フォアマストの頂上 修復されたHull Plate
航海履歴 HMS Rattlerのプロペラ 模型 博物館の様子
舵のサルベージが大変だったらしい。当たり前ですね 1級船室のトイレ
Great Easternの煙突 なぜかここにコンコルド Great Easternの汽笛

 こっちの勉強不足もあって展示(と英語)についていけない面もありましたが,とにかくいろいろ展示されております。せっかくサルベージしたので,中にあったものを全て頑張って展示している感じですね。
 てなわけで,いよいよ乗船!


ブリストルその1ブリストルその3



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