3国(さんごく)遠征・三国(みくに)遠征

1国め:埼玉

 友人が金沢で冠レースを開催する、ということで北陸遠征です。
 北陸遠征の前に、まずは埼玉に立ち寄ります。

マッチデー表紙 駅前で配ってたスポニチ的なエネクル的な何か

 埼玉の国は雨。まあ、埼玉だけでなく東京も雨だったから別に山を越えたら雨だった、みたいな美しい話ではありません。
 今年はここから観戦、という2列目。雨だと、屋根に守られないくせに屋根から落ちてくる大きな水滴の攻撃を食らうという微妙な位置であります。
 そんな若干苦行感のある、埼玉スタジアム開幕戦。とはいえ2列目というのは抜群の位置であります。まあ、位置的にアウェイサポのチャントが丸聞こえになるわけだけれど、まあそれはそれでよし。

アウェイ側の練習も目の前 札幌サポ 浦和ゴール裏 ビジュアル
4−1! 整列 札幌挨拶 浦和の漢たち

 そんなわけで、見事4−1で勝利!(Jリーグ公式はこちら

 前半早々に札幌の中村が退場するも、浦和は札幌を攻略しきれず前半終了。
 後半も序盤はなかなか悶々とする展開でしたが……ショルツが決めてイケイケムードから、関根が決めて圧勝ムード……からのVARでゴール取消し。そしてカンテがまさかの退場。ショルツのゴールから10分の間にVAR2回にゴール取消に退場に、と現代テクノロジーを駆使しためまぐるしい展開。というか、この展開で10人になるのはなかなかに危険。
 ……と思わせておいてから、VARも入る青木のハンドで興梠がPKをゲットし、無事ゴール。これで2−0。からの、菅に1点決められてまたも嫌な雰囲気になりつつ、アディショナルタイムには実質モーベルグのゴールと、ホイブラーテンのゴール。
 雨の中乗り込んだ甲斐のある素晴らしいゲームとなったのでありました。

浦和レッズ 4 1 北海道コンサドーレ札幌
0 前半 0
4 後半 1
12 SH 6
2 CK 4
15 FK 9
68'アレクサンダー ショルツ 88'菅 大輝
83'興梠 慎三
90+5'オウンゴール
90+8'マリウス ホイブラーテン

 さて、試合後のWe are Diamondsまで残り、その後移動開始です。東川口で芦原温泉行きの切符購入。大宮から新幹線に乗り込みます。

切符ゲット 新幹線の路線図 大宮を出発

 そして、金沢で在来線に乗り換え。乗換案内に指示されるままに特急ダイナスターで芦原温泉へ。ダイナスターというのはダイナーズの馬をもとにした特急列車……ではなく、英語表示を見ると”Dinostar”とあったので、恐竜王国福井にちなんだ特急名なのでしょう。初めてこんなのがあると知りました。考えてみたら、これまで福井に乗り込んだときは1回目は松山にいたときなので西から攻めましたし、2回目は夜行バスで福井入りして、彦根経由で帰ったようです。2回目も2014年ですから、北陸新幹線が開業してから福井には行ってません。てなわけで、金沢経由で福井に入るっていう発想がないのでした。このダイナスターといういかにも馬みたいな名前の電車は、Wikipediaによると2015年にできたようですが、北陸新幹線が福井に到達するようになるとなくなるのかもしれませんな。社台がダイナの冠を使わなくなってから何年経ったかわかりませんが、JRもダイナの名前を使わなくなる日が来ると思うと悲しいですね。

金沢駅。在来線へ ダイナスターがDinostarだと分かった瞬間 列車編成
これに乗ります 列車内
この時間だとすいてますね
福井行きでした さらばダイナスター 芦原温泉駅に到着

2国め:福井

 そんなわけで、特急ダイナスターは無事芦原温泉に到着。私も寝過ごすことなく無事芦原温泉で下りられました。

 夜の芦原温泉駅は静かです。まあ温泉街それ自体もこの駅ではなくここから三国競艇の方にむかったところにあるようでして、ここは温泉街に入るためのJRの駅、という以上のものはなさそうです。
 ちなみに、福井新幹線が開通間近であること、そして芦原温泉駅が新幹線の停車駅であることをいつ認識したのかは若干怪しいのですが、今回の旅行前に福井新幹線の存在は認識したような気がします。芦原温泉に新幹線が泊まることは、ホテルで知ったように思います。なので、この駅をふらふらしている間はここが新幹線駅になるとは思ってもいなかったはず。

 駅構内には観光地図がありますが、歴史ある地図だけあってきちんと「競艇」という熟語が載っております。笹川さんの威力もここまでは及ばないのであります。

ロードマップには「競艇場」の文字 観光案内図には「三国競艇場」の文字 本日の宿

 そして、翌朝。無事寝坊せずに起きられました。
 三国競艇場はコロナ禍にかこつけて無料バスを中止(廃止?)しておりますので、路線バスで競艇場に乗り込むことになります。路線バスは平日は早い時間から走っているのですが、休日は第1便は8時40分となっております。三国のモーニングレースに対応してないのでありますな。まあしかたありません。無事、寝過ごすことなくバスに乗ることが出来ました。ホテルの無料朝食に釣られて早起きしただけ、という説もある。

早朝の芦原温泉駅
新幹線が止まることを知って撮った
バス車内 ありがとうございました 待合室かと思いきや、待合室ではありません

 バスを降ります。私のほかにも数名、競艇客が下車していきました。「三国競艇場口」というそのものズバリの交差点が用意されているのですが、早く打ちたいおじさま方は信号待ちをすることなく道を渡っていきました。事故があったら競艇が批判されるのは必定でありますな。
 小心者な私は(単に交差点を撮りたかっただけともいう)、信号待ちをして渡ります。偉い!

信号を待てないおじさま方 交差点の様子 「競艇」の文字が残っております 「あわら市」の下は
「芦原町」であります

 そのまま競艇場に直行しようと思ったら、小さなお社があったので寄り道。1つかと思ったら、後ろにもう1つお社がありました。手前が王子堂、奥が弁財天です。
 そして、この場所自体は舟津貝塚という貝塚だったようです。あわら市歴史郷土資料館のページによると、「主にヤマトシジミなどで構成される縄文時代の貝塚」であり、「獣骨・魚骨などの自然遺物や、土器・石器などの人工遺物が出土して」いるらしく、「日本海側に現存する数少ない貝塚として貴重な遺跡」らしいです。貝塚って日本海側に少ないんですね。つい先日大森貝塚記念碑を見てきたばかりでありますが、競艇場と貝塚はどちらも水と縁があるだけに親和性がありますな。

舟津貝塚とお社 手前が王子堂 奥が弁財天

 さあ、お参りも済ませたところで、いよいよ三国競艇場!……の前に、外向場外を通っていきます。見たところ、パチンコ屋を買い取ったようにしか見えないんですが、実際の所はどうなんでしょうか。
 ここは交差点のみならず駐車場にも「三国競艇」の文字が残ります。昨日から「競艇」の2文字をあちこちで見かけておりますが、笹川さんの威力は日本海側にはなかなか及ばないようですね。単に看板を付け替える金が無いだけかもしれんけど。

三国ボートレース場の案内 手前にあるのが外向場外、ディアボート三国です 駐車場案内には「三国競艇」の文字 ここは入口ではありません
ディアボート三国内部。青緑の幕がかかっているので内部が全体的に青緑になっております

 ディアボート三国を抜けて、ようやく競艇場へ。駐車場の中を抜けていくかたちになりますが、正解ルートはどこなのだろうか。

 競艇場へ向かう途中、駐車場内のトイレがあり、そこには「動物の遺棄・虐待は犯罪です」とありました。これは明らかに競馬に喧嘩を売っておりますな。

スタンドと水面 パノラマ スタンドに接近 トイレと駐車場監視員 動物虐待反対!

 そんなわけで、競艇場に入ります。

正面 右手は防音壁 一応まだチェックはある 内部案内

 まずは出走表をゲット。



 中に入ると、2号館の地下。振り返ると、大きな画面があります。ここは吹き抜けになっており、あとで分かりますが、上部階にはこの画面を見られる座席が用意されており、大画面を眺めることができる仕様になっております。


 入ったあとの雰囲気はちょっと江戸川を思い出しましたが、とりあえず階段を上って1階へ。右手にはエスカレーターもあったようですが、気付かず。
 2号館の1階は基本的に閉鎖されておりました。

1階からエントランスホールを見る レストランはお休み

 そんなわけで、2階へ。2階に座ってエントランスホールの画面を見るのが楽しみ方の1つであります。

2階からエントランスホールを見る。まだまだらの座席配置になってますが、客が少ないから無問題

 で、指定席へと向かいます。
 三国は1号館に特観席が、2号館に指定席があるという扱いです。特観席と指定席、何が違うのかはよく分かりませんが、とりあえずお値段的(特観席2000円、指定席1000円)にも位置的にも指定席で十分であります。

これは指定席閉鎖案内ではなく
閉鎖案内を隅っこに隠している図
……分かりづらい
20歳未満の方との
指定席入場は禁止です
別に親と一緒ならいいような気もするんだけど
指定席発売所
(帰りに撮ったので閉まってます)
団体席とグループ席があります 指定券

 そんなわけで、指定席でまったりします。
 一応、飲み物は無料。助かりますね。

指定席の座席の様子。2席を1人で使えれば快適です グループ席と団体席
指定席からの眺め
フロアの様子 無料の飲み物 指定席のレストラン バスの時刻案内 特観席でも置き引き注意



 あまりまったりしていても仕方がないので、場内探索開始。
 まずは2号館2階。1マークを目の前に見られる、観覧席のなかでは一番いい場所ですね。
 床は赤色のつるつるタイルです。なんか、黄色と青の看板とこのタイルを見ると競艇感がありますね。

 三国の特長は、この観覧席に座布団が設置されていること。ペラッペラの座布団でいつからあるのかもよく分かりませんが、コロナ禍でなにかと色々と撤去される中、ありがたい限りです。


2号館2階のフロア ここはもちろん有料 2号館2階の裏側 裏側から水面側へ向かう
2号館2階から水面を望む
2号館2階の座席 1号館2階から2号館2階へ上がる図 奥にあった食堂
食べるならここで
ソースカツ丼頼む予定だった

 ここから1号館へと向かいます。
 正直、前回三国に来たときのことで記憶にあるのは、この2号館から1号館に向かうあたりにあったパック飲料の自販機で買った飲み物の賞味期限が切れていたことだけです。いかにも場末感のあった競艇場だった、という認識です。
 まあそれからどの程度リノベーションされているのか、当時の旅行記を未だにアップしていないために当時の記憶がぶっ飛んでいるわけですが、とりあえずこの日行った限りでは2号館に場末感はありませんでした。
 1号館2階の奥(2マーク側)にはキッズルームやレディースシートがあり、さらに特観席の入口もここにあります。なんというか、このあたりが古き良き競艇場感にあふれております。

1号館2階へ 案内図 フロアの様子
水面を眺める 1号館の座席
こっちの方が高級感あります
1号館2階の奥
特観席入口です
レディースシート 入るのに勇気が要る
キッズルーム
コロナ禍により閉鎖中

 さらにもうちょっと場末感があるのが、1号館2階の裏側。裏、というと怒られるのかもしれませんが、ようするに水面じゃない側です。
 こちら側にも入口があるようで、こっち側から出るとどこに行き着くのかよく分かりません。ここにはこの前平和島で見たVRゲームも設置されています。
 なんというか、枠色の6色の床ってよくあるデザインではあるのだけれど、最近の競艇場とかだとオシャレ度重視でこういう色使いをしないためにどことなく古く見えちゃうんでしょうな。

1号館裏側の雰囲気 ここだけ近代的 これは古くさい
勝った選手の色が点灯したり
していたのだろうか……
閉じられた売り場と、6色のボートを型取った床のデザイン 福井支部の皆様

 こちら側には「三国売店」という名のフードコートがあります。
 このフードコートについては、こちらのブログが非常に詳しい。結論として、場末感が好きな人は食べてみるべきであるけれども真っ当な物を求める人は食べてはいけない、というところでしょうか。
 まあ、私は朝にホテルの朝食を胃袋に詰め込んでしまったため、特に昼食を食べる気にはなりませんでした。若い頃ならばそれでも突撃したんでしょうが、おっさんになるとカロリーが気になるのであります。


 そして、1階に下りると外に出ることが出来ます。
 三国は北陸の競艇場で寒いからなのか、外で観戦することはあまり期待していないようで、1階には発売機もなかったような記憶です。もちろん、2号館の1階を開けていればまた雰囲気は違ったのでしょうが……。2号館1階は今後開くことはないのか、それとも記念やその他大レースのときには開くのかな?

 そんなわけで、ちょっとほかの場とは水面側の雰囲気が違います。まあ、狭いのだけれど、芝生が広がっていて気持ちいいですね。

ぐるりと 電光掲示板
パノラマその1 パノラマその2 パノラマその3

 ちなみに、位置関係的にピットがよく見えます。これはちょっと嬉しいかも。
 他方で、防音壁との関係で1マークは見られる角度が限られます。2号館の1階が封鎖されていることもあり、このあたりはひとけが少なくてちょっと寂しいですね。なお、芝生ゾーンには2号館のエントランスホールのあたりからも行くことができるので、2号館から外気を吸いに行く場合はこっちが正解ルート。あえて1号館を通る必要はありません。

発走を待つ皆様 本番ピット
人がいないと寂しい
スタート展示ピット レースを終えた選手達
水面脇。2マーク前までは行けないのかな? 大時計 1号館を見上げる 2号館方向へ進む 振り返る
水面 ご来場ありがとうございます。 2号館 1階はひとけがありません 2号館1階への道も封鎖
2号館の前、1マーク方向 2号館前から1号館方向を見る 1号館前に戻ってきました 1号館1階も封鎖されているゾーンが多い
1号館1階前 1号館1階から外を見る
ここは単なる通路のような感じ
1号館1階トイレ
ここは和式しかありません(指定席には洋式あり)

 この日は未確定舟券抽選会もおこなわれており、1回挑戦でタオルゲット。別に当たりくじしか仕込まれていない訳ではなく、単に私がここで運を使っただけです。

抽選会場 タオルゲット

 三国の特長はというと、この蛍光色の小さい消しゴム。持ち出されないように、あるいは持ち出されても被害が小さいように小さく切ってるのだと思いますが、使いづらくないのだろうか。
 また、使い捨て鉛筆はpegcilではなく、Sncomのピツエン。Sncomは検索すると「新日本ケミカル・オーナメント工業」という名前だと分かります。これ、書き味が堅くて薄く、個人的には塗りづらかったです。もしかしたら寒い時期に書きやすいとか、そういうメリットがあるのかもしれない。

カラフルな消しゴム Sncomのピツエン
クリップ部分がへこみ型で、広げやすい分弾力が無い
TOTORの発売機
内容がよろしければ
発行ボタンを押すタイプです
予想業ファンの声専用の目安箱

 そんなこんなで舟券。この日の最大の的中は未確定舟券抽選会だったのではないか、という気がします。一応いくつか堅いところは当たりましたが、どうもイマイチ。まあ、普段見慣れてない若手戦なのでこれは仕方がないところなのかなあ。三国がどの程度インが強いのかとかも特に予習せず臨んでるし。

 動画としては、水面脇から撮った6レースのものと、特観席から撮った11レースのものが残されております。

6レース
ボートレーサー レースタイム スタート情報
1 5039 倉田  茂将 1'50"1 1.10 逃げ
4 5051 松本  純平 1'51"5 2.08 
3 4985 井本  昌也 1'53"1 3.09 
2 5191 飛田  江己 1'54"4 4.14 
5 5187 小坂  風太 5.18 
6 4991 宗行  治哉 6.24 
7レース
ボートレーサー レースタイム スタート情報
4 5029 中   亮太 1'49"8 1.15 
2 5150 坂本  雄紀 1'51"7 2.05 
6 5107 松本  真広 1'54"0 3.10 
3 5002 上田  健太 1'54"8 4.11 差し
1 5179 藤本  元輝 5.12 
5 4978 山田  和佐 6.18 
12レース
ボートレーサー レースタイム スタート情報
1 5043 中村  日向 1'48"7 1.06 逃げ
3 5058 前原  大道 1'50"4 2.14 
6 5089 前田   翔 1'52"2 3.11 
4 5066 鈴木  孝明 1'53"7 4.08 
2 4991 宗行  治哉 5.16 
5 5083 柳瀬  幹太 6.19
シリーズ優勝戦(最終日)
ボートレーサー レースタイム スタート情報
2 5028 原田 才一郎 1'49"1 1.05 
3 5015 高橋  竜矢 1'50"1 2.01 まくり
5 5005 石田  貴洋 1'52"6 3.05 
4 5029 中   亮太 1'52"7 4.03 
6 5048 眞鳥  康太 5.18 
1 5043 中村  日向 6.44

 そんなわけで、最終12Rも堅くおさまり、負けは取り返せませんでしたが、一応当たって終われたので良しとします。


 競艇場に別れを告げて温泉に入りに行きます。

アワラパラゴン


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