9月8日

 この日は2班に分かれることになっていた。1つ目が札幌競馬組。長老と僕である。もう1班が浦河組。NPとBTである。というわけで、僕と長老は札幌にバスで向かった。新冠から札幌は2時間半で着く。座席は観光バス風である。切符は予約制だが自由席。というわけで、前日に作戦会議をした通りに見知らぬお姉さんの隣の席をゲット。お近づきになる作戦である。長老は残念ながら、オヤジの隣の席だったようである。しかし、席をゲットしたのは結構だったのだがバスの空気が話をする空気ではなく、話しかけるのは断念。おとなしく札幌まで鋭気を養うことにした。

 目が覚めると札幌市内に入っていた。札幌は修学旅行以来2回目である。しばらくすると時計台の横を通過。観光客がたくさん集まっていた。そして、駅に到着。まず初めにしなくてはいけないのは今晩の宿探しである。札幌の方が探しやすいのではないかということだったのだが、そんなことは全然なかった。安くて、場所が札幌と苫小牧の中間なんて条件はなかなか無い。そもそも駅でどうやって探せばいいか見当もつかない。観光案内所に行っても高いところしか扱ってないし。結局、駅の本屋でガイドを立ち読みして宿の番号を暗記し、電話するという方法でみつけた。

 競馬場の最寄り駅は札幌の隣の桑園なのだが、歩いていくことにした。途中に北大がある。北大といえばクラーク博士。というわけで銅像を見た。思ったより小さかった。その後、農学部の校舎に関係者のような顔をして入ったはいいけど通り抜けできなかったり、テニスをやっているのを見て飛び入り参加できるのではないかと言ってみたりしながら、競馬場へむかう。

 ほどなくして競馬場のパトロールタワーが見えてきたのだが、街の雰囲気が全く競馬ちっくではない。競馬オヤジもいなければ、予想屋も屋台もない。なんなんだ?と思っているうちに正門に到着。かなり謎である。どうして全然人が歩いていないんだ?

 入場すると、中は意外に混んでいた。特に家族連れが多かった。それは大いによろしいことなのだが、うるさいガキには閉口する。ちょうど座った席が運悪くそんなガキの前でレース中は耳をつんざくばかりの声援でかなりいらいらした。おかげで、僕の買った馬はこないのである。さらにパドックに行って帰ってきたら、長老のレープロが濡らされていた。だったら席を変えればいいという話もあるのだが面倒だから変えなかった。

 内馬場はさらにすごいことになっていた。すごい数の子供が走り回っているのである。数々の競馬場を回ったがあそこほど子供の熱気がすごかったところはなかった。その中にじゃぶじゃぶ池という水溜り(そうとしか表現できない)があった。そこでは子供が素っ裸もしくは紙おむつ着用で水遊びをしていた。それを監視しているJRAのお姉さんも大変である。お姉さんといえば、馬券売場。売場にいる人の年齢若いのだ!!関東の常識では馬券売場は自動。もしくは人間でもおばちゃんがやっていると相場が決まっている。いや、今まで数々のJRA競馬場、ウインズを回ってきたがどこもそうだった。ところが札幌では窓口はすべて人間。しかも、ほとんどの窓口が若いお姉さんでかわいい。これは購買意欲がわく。ついついいいところを見せようとしてレートも上がっていくのである。お姉さんはそんなことを気にしているわけがないのにね。

 本日のイベントに5000円以上馬券を買った人だけの抽選会があった。僕はその手のイベントは必ず参加するタイプの人間である。過去に中山でハムのつめあわせを当てたこともある(後日郵送であった)。5000円以上の馬券を申し込みの時に提示するのだが、そんな馬券は予算がないので持っていない。その時ふと下を見ると23000円分の馬券を発見。ゲット。無事に抽選申し込みができた。参加賞でガムももらえるのでお得である。商品は秋華賞観戦用の航空機チケットで、それはもちろん札幌−大阪間。当たっても困る。と思っていたが、もちろんあたるわけもなく杞憂に終わった。

 肝心の馬券はといえば、これがほとんど当たらず。長老は万券をゲットしていたのに。それでも札幌競馬場を制覇できたことは良かった。JRA通算7場目である。残すは京都・小倉・函館。地理的にも開催時期的にも函館が1番きつそうである。

 帰りはまた札幌まで歩いて、札幌ということでとりあえず名物のラーメンを食って、千歳駅まで行く。ここでNP達と合流である。あらかじめ宿の下見と夕食の場所を長老としていると、ちょうど牧場組も駅に到着と連絡が入った。そして合流。宿は値段の割りに部屋が無茶苦茶広く、落ち着かなかった。確か10畳に2人ずつ、2部屋で寝かされた。夕食は北海道名物ジンギスカン。ビアホールだったのでビールがうまかった。ジョッキのサイズが東京より1ランクずつ大きく、中ジョッキが東京の大ジョッキだった。だからといって値段が安いのかといえばそんなことはなく、同じなので意味はない。

 というわけで4日目も無事終了。

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