ロシア旅行記その18

 予定に反してファイルを分割してしまったので,ページの名前と番号がずれます。まあ自分の問題なので気にしない。

 入場口とはちょっと離れたところにある切符売り場。競馬場と同じですね。ロシアはこの手の場所が多いです。慣れれば問題ないんですが,慣れるまでちょっと面倒。

動物学博物館
……と書かれてるはず
入場券売り場は15メートル左手 入場券 切って貰った

 さて,中に入るととんでもない奴らが出迎えてくれます。でかすぎて写真に収まらない。
 こいつはBlue Whaleとのこと。俗に言うシロナガスクジラであります。なんというか,飛行機の展示を見てるような気分になりますね。とにかくでかい。
 そのまわりにいるイルカやクジラも相応にでかいんですが,もう真ん中にいるでかい奴のせいで霞んで見えます。いやあおそろしい。


Blue Whale
シロナガスクジラのことらしい

Atlantic White-sided Dolphin
タイセイヨウカマイルカ

Humpback Whale
ザトウクジラ

Orca
シャチのことらしい

Narwhal
イッカク

Leopard Seal
ヒョウアザラシ
(まんまですね)

Northern Elephant Seal
キタゾウアザラシ
(まんまやな…)

Bearded Seal
アゴヒゲアザラシ
(これもまんまだな)

tursiops truncatus
ハンドウイルカ

セイウチ

Acipenser sturio
バルチックチョウザメ

Acipenser baerii
シベリアチョウザメ
なぜかこいつは日本語の
Wikipediaがない

chlamydoselachus anguineus
ラブカ
  
huso dauricus ダウリアチョウザメ。
こいつも日本語版Wikipediaなし。
チョウザメは日本人に興味を持たれていない,ということか
 
varanus komodoensis
コモドオオトカゲ
無駄にグロい展示です

 そして,いよいよ注目のマンモスのミイラであります。マンモスと言えば,このあといわきで下顎を触らしてもらいました

 ここには,マンモスの赤ちゃんが2体おります。赤ちゃんが亡くなった原因はよく分かりませんが,こうして後世に霊長類にしたいがさらし者になるとは想像しなかっただろうなあ。マンモス自体は"mammuthus primigenius"という種類で,和名はケナガマンモス。
 そして,ミイラの方はしっかりと鼻まで残っていてちょっとびっくりです。本当にミニチュアマンモスという感じで,リアル過ぎます。人間の赤ちゃんもここまで人間じゃないような気がする。そして,案外身体が薄いんですね。埋まってた向きとかかった圧力方向の関係とかがあるんだろうけど。
 そして,こんなリアルな奴らを写真に撮らせてくれる太っ腹っぷりがたまらんですね。こうやってソビエト連邦の偉大さを西側諸国に広めてくれ,ってことなのかもしれんけど。

 そして,マンモスの化石。なんか補強されているせいもあって,なんか近未来のサイボーグ観があります。このまま機械動物として動き出してきそう。

←作り物かと思ったら毛がリアルで,なんなのかちょっとよく分からない

 時間もないので,このあとは若干かけ足で進みます。キャンターであります。

 それにしても,剥製?がなにかとリアルでグロテスクなのが気になります。つくった人の趣味なのか,こういうリアルな自然の姿を子どもに見せることで,極寒のシベリアを生き抜く強靱な精神力をつけようとしているのか,徴兵したらもっとグロいのを見ることになるんだから今から慣れておけという暖かい親心なのか。

 昆虫コーナーは有料なためか,みんなからムシされておりました。

多分心臓 学生がきてました いやにリアルな蛇の出産
こういうの,興味がある人が見たら楽しいのでしょうね
確か今治城か福山城にこんな展示がわんさかあった記憶
2階に上がります! グロい!帰省中にやられた動物,の剥製なのだろうか
polybia scutellaris。南米のアシナガバチのことらしい 昆虫館は別料金がかかります

 そして,最後にシロナガスクジラを上から眺めて終了。とにかくでかい。これ,どうやって運ぶんですかね。
 総じて,ここの展示は古めかしいんですが,とはいっても基本的にガラスがきれいで見やすいし,グロい展示はグロいなりに凝っているのがわかります。ガラスのきれいさからみても,今も相応にお金が注ぎ込まれている博物館なのではないでしょうか。これで200ルーブルならお得ですね。



 ここの脇にあったクンストカメラは,時間的な関係もあってパスしたんですが,ここはここで奇形児の展示があったりして,それはそれでかなりグロい場所のようです。こういう方向に興味がある人にとってはかなり楽しい場所なんだろうな。まあ,モスクワ・サンクトペテルブルク・カザンを慌ただしくまわろうとしてるんだからどうしても限界はあります(結局エルミタージュすらキャンターになったわけで)。

 引き続き,海事博物館(中央海軍博物館)に行きたかったんですが,ぐるぐる周りを回った結果おそらく開いていないのではないか,という結論に達しました(どうも,Tripadvisorをみたところ,博物館が移転したようなので,移転期にぶち当たったのかもしれない)。そして,後々思えばこんなところで時間を使ってる場合じゃなかったので,閉まっててくれてありがとうというべきでした。いずれにしても,帝政ロシアとソビエト連邦が集めた数々の品々と,これらの国が持つ歴史をきっちりと学ぼうと思ったら数日滞在するだけじゃとてもとても足りない,ということが分かりました。
 そして,そのまえの広場をぷらぷらします。ビルジェバヤ広場というらしいです。ここにあるのがロストラの灯台柱。もろもろネットサーフィンしたところ,ロストラというのが船首の意味らしいです。が,どういう経緯でこんな灯台ができたのかはパッとサーフィンしただけでは分かりませんでした。

↑ポスター
やはりあのマンモスは
重要キャラだったんだな
外観 海事博物館(のはず)
建物は旧証券取引所とのこと
花嫁撮影中
ロストラの灯台柱
要塞側を眺める こんな河岸を歩く
ここにも花嫁 なんか変なのがいた ぐるっと見回す

 てなわけで,ヴァシリエフスキー島に別れを告げ,ドヴォルツォヴィ橋を渡ります。こいつはどうも跳ね橋のようでして,真ん中できちっと欄干が切れております。

橋の上 なんとなくソ連っぽい 橋からぐるっと
ここで切れます エルミタージュ方向

 自分に時間と心の余裕があったら,この橋からのんびりネヴァ河をゆく船を眺めるところなんですが,残念なことにそんな余裕は一切ありません。あくせくと橋を渡っていくのでありました。続く。


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