宮崎旅行記2013その8−1(綾競馬編)

 2日続けて綾町に到着。初宮崎旅行で2日続けて綾町を観光するってのはかなりのレアケースなのではないかと推察します。
 どっち方向に進めばよいかは既に分かっておりますので,ぐんぐん進んでいきます。それにしても,バスで降りた客に競馬客がいませんでした。やはりみんな車でくるんでしょうね。

綾城を横目に進んでいきます。青空が気持ちいいですね。
そして,綾城の下の道あたりから交通誘導員が出ております。
このあたりは普通の競馬と変わらない厳戒態勢です

 で,再度綾神社。やはり狛犬が面白い。


案外新しかった

 そんなこんなで,いよいよ綾競馬です。昨日とはうって変わって青天の中,馬場に近づくと,既に多くの人がいて盛り上がっております。
 馬場まわりには屋台が並んで盛り上がっております。おお〜,さすがは有名な綾競馬。
 とりあえず,出走表なりレープロなりを求めて本部を探します。この雰囲気であればなにかあるはず!
 なお,駐車場からきたバスの下車時にどこかのお店の広告チラシか何かが配られており,それをレープロだと勘違いしてバス乗り場付近をうろつくという恥ずかしい行動をとったのはここだけの秘密です。
 さて,ほどなくしてレープロ売場発見。綾競馬のレープロは,新聞形式でした。新聞形式とはいえ,紙や印刷は競馬新聞以上にしっかりしており,文字がかすれることもなければ手が汚れることもなく,紙も油断してたらびりびりに,ということもありません。サイズはB3サイズの2つ折り。……何が言いたいかというと,家に持ち帰って保存するときに若干かさばるってことです。
 そして,綾競馬新聞の最大の特徴は,コラムがついているということです。てことで,とりあえず全部アップしてみました。削除依頼は随時。で,かの有名な四位洋文ジョッキーがどうもここ綾競馬出身のようです。また,このコラムを読んでいると,どうも歴史の目撃者的な方がコメントしているように思われます。この方が持っている綾・九州の馬産・馬事に関する証言なんかを集めた本ってあるのかな。綾町の町史なんかに載っているのだろうか。
 あと,面白いと思ったのが,正面から馬券のことに触れていること。最終面に佐賀競馬宮崎田野場外の広告が載っていることからみても,馬券自体に対する嫌悪感あるいは青少年への影響を考慮して馬券について触れない,という発想はなさそうです。それもこれも,やはりここが馬産地として生きていて,馬の消費地としての競馬がなくなったらどうしようもなくなるからではないかと推測するところです。


ウオッカでなくウォッカ表記です

オルフェーブル

佐賀競馬宮崎田野場外の広告
1週間後に廃止される,という
衝撃的なことが書かれてますが…

 さてさて,上にも書いたとおり,綾競馬は非常に多くの人出があって大変盛り上がっており,それゆえお店も数多く出ています。4コーナー〜1コーナーまでのホームストレート部分はもちろんのこと,馬事公苑の広場部分,さらには1〜2コーナーの道路脇にかけてもお店が出ております。こんなに店が出て,果たして利益が出るのか不安になります。あと,天気予報を前提に開催数日前に突然開催日が変更になったわけですが,これだけの店がすぱっと対応できるのが凄いな。
 なお,一部新聞報道によると,この日の人出は主催者発表で1万2000人。綾町の人口は2014年1月1日現在で7274人(ウィキペディア情報)。人口の1.5倍の人が集まっていたことになります。う〜ん,さすがにこれは。でも,過去の記事などを見ると,ここには「毎年15,000人以上の競馬ファンで盛り上がります」,ここでは「毎年、2万人もの観光客が訪れる人気のイベント」とあります。てことは,この年はむしろ平年よりも来場者が少なかったんですな……。日程変更の影響か。(さらに色々見ていたら,ここによると,2009年は雨の影響で来場7000人だったようです。やはり基本は雨天決行なんだな)
 ちなみに,草競馬界の常として,やはりここもゴミ箱が少ない。さすがに自店舗のゴミは引き取ってくれますが,要注意であります。

 お店といえば,あわせて綾町の特産品?の販売も行われております。
 これの特徴は,買うと「お楽しみ券」がついてきて,そこに書かれた番号次第でさらに景品がついてくる,という点にあります。つまり,一粒で二度おいしいわけです。ちなみに,景品番号は決着した馬番ベースで決まります。こうやって綾町の人は「馬複とは何か」「馬単とは何か」を覚えていくことになるわけです。まさに英才教育。
 さらに,このお楽しみ券の特徴として,「商品と景品番号が完全に紐付けされている」ということが挙げられます。つまり,3→4で決まったらその番号が書かれたお楽しみ券が的中券になり,その的中券が入っている商品は決まっているわけです。なので,レースが進んでいくと,「この商品を買うとさらに○○がついてきます」という状態ができあがります。まあ,つまり,ここで景品になってるものは景品として確保しているので,全部捌く用意ができてる,ってことですね。


毎回食べてる気がする塩焼き
 
1〜2コーナーのお店
 
昨日まで鳥だったので
今日は豚にしてみた

安いのですが,
さすがに東京に持ち帰るわけにもいかず

最後に炭水化物

結果発表中

戦利品

 まあ,そんなわけで,到着時は4レースでした。軽種予選。
 レープロを見れば分かるとおり,ここもよくある「午前予選・午後決勝」スタイルです。というか,日本全国の草競馬は全てこのスタイルなんじゃないかと思います。少なくとも北海道以外の草競馬はそうっぽいな。まあ,出走数が多い以上こういうスタイルを採らないと優勝馬決められないですよねえ。
 なお,上記の写真の通りこの年は12レース編成でしたが,このブログによると2004年は14レース編成だったようです。やはり九州の馬産が低迷してるんだろうなあ。
 あと,ここは距離表示が周回数ではなくメートル表示です。高ボッチもメートル表示でしたが,スタート地点とゴール地点が違うのに1周ごとに400m増えていく仕様でしたので,まあ事実上周回表示でした。じゃあここの距離表示は正確なのか,と問われると,どうもそうではなさそうです。まあ,本物の競馬だって0m地点はスタートからちょっとした場所にあるわけで,競馬ってそういうもんですよね。
 ちなみに,ここの1周は1100mです。いままでの草競馬とは比べものにならない広さです。やはり,普段は馬事公苑として機能しているだけのことはあります。
 ちなみに,1周が長いということはどういうことかというと,写真を撮るにあたってシャッターチャンスが少ないということになります。写真が上手い人であれば別に問題ないのでしょうが,自分にとってこれは地味にきつい。まあ,それでも目の前で馬が走っていくのを見られればいいんです(←よく分からない負け惜しみ)。

4レース出走表
レープロ印刷に間に合ってるってことは
結構事前に登録を締め切ってるってことでしょうね
着いたら馬が走ってたのでこんな構図に 5レース

 で,宴は続いていきます。

その7(宮崎神宮)その8−2(綾競馬2)

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