ヴァンセンヌ城登城記その2


 主塔に入ります。
 1st Floor(2階)はかつてはシャルル5世の執務室。16世紀からは監獄だったとのことです。


 続く3階(2nd Floor)は王の私的スペース。中央が寝室で,周囲にチャペル,礼拝堂(oratory),衣装部屋(wardrobe),宝物庫,さらに奥には書斎と便所(latrine)。latrineという英語は初めて知りました。

3階の解説 デコレーションについて

チャペルと天井
写真に撮ろうと思うとどう撮っていいのか悩ましい
 
音楽が鳴る仕掛け
 
その2
 
その3

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 てことで,主塔1階(Ground Floor)に降りてきました。
 かつては2階からの階段でしか入ってこれなかった階でありますが,現在はドアが2つ設置されております。
 1階は2つの区画に分断されてるんですが,これは昔からこうなっていたのでしょうかね?なんか窮屈です。

 
降りてきた階段
 
 
井戸

マルキ・ド・サドの牢獄へ
 
牢獄
もちろん広くはないのだが,天井が高いので
そこまでの閉塞感はない

中央の2つの部屋を
結ぶ入口
昔からこんなに
狭かったのでしょうか?


意匠が面白い
   
もう片方の部屋
ヴァンセンヌに投獄された有名人 主塔の牢獄について
ヴァンセンヌのことを書いた本

 と,いうわけで,主塔を出ました。外は明るいです。
 ここまでくると,競馬までの時間が気になってくるので,ちょっと駈足に。急ぎますが,内部の構造はやっぱり気になるので,一応まわります。全部の建物に入る時間がないのが残念。




 たまたま入った建物に,ジオラマがありました。こういう展示は助かります。日本だったらこれと合わせて「割り箸でつくったお城」とか「爪楊枝で作ったお城」とかがあったりしますが,もちろんここにはそんな文化はありません。
 改めて主塔のジオラマを見て思うのは,窓(狭間)が少なくて,防御用というよりも,監獄目的で建てた,と言われた方がしっくりくるな,ということであります。監獄として使ってる間に窓(狭間)をふさいだりしたのだろうか。


今回入ったのはこの角度

これが正面





 で,本丸内を一周。
 小城塞にはかつて立像が3体並んでいた,ということのようです





窓の中は現代の生活感で
あふれております

像が並んでいた場所

 続いて,修繕工事中のチャペルへ。外観はかなり立派なチャペルであります。現役でミサなどはしていないようで,中は想像に反してがらんどう。その分,正面のステンドグラスが目立ちます。
 実は,チャペルの左奥にある小さな部屋が大事なのだろうと勝手に思い込んでおりまして,とりあえずここにある像は,アンギャン公事件で知られるアンギャン公さんです。もちろん,「知られる」というのはWikipediaさんが勝手に言ってることでありまして,知らなかったNPはこれだからWikipediaの記述は信用できんのだ,と逆ギレしておくことにします。アンギャン公は,ヴァンセンヌ城の穴で銃殺されたとのことです。あなおそろしや。


入ります!

1944年に1回燃やされてるらしい

南北に王と王女の礼拝室

肝心な解説がピンぼけした
 
天井

ドア柄の絵が気になる


 ってなわけで,チャペル見学終了。時間もないので,城内を散策して外に向かいます。

逆から見るチャペル 工事現場越しの主塔 脇からチャペル 井戸 井戸の近くから主塔
本丸を囲む堀

奥へ!

 というわけで,ヴァンセンヌ城をあとにします。歴史も詰まってるし(残念ながら自分の知識がまったく追いついてないけど),堀もしっかりして本丸的な区画もあり,非常に楽しめました!売店でなんかよさげな本があったら買って帰ろうと思ってたんですが,残念ながらこれと言ったほんは発見できず。

売店で見かけた
中国語がないあたり,
イギリスよりは
日本の影響力が強いのかな?
出入り口の塔
木の枠組みはなんに使うのでしょう??
振り返る ヴァンセンヌ駅

 ちなみに,ヴァンセンヌ城についてはこのサイトがまとまっておりました。自分用にリンク。

 てなわけで,いよいよ競馬場であります!!

ヴァンセンヌ城その1ヴァンセンヌ競馬場



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