最期の荒尾その6

24.再び入場口

 スタンドを横目に見ながら、再び入場します。

横からスタンド見上げる

 スタンド入場口では、荒尾競馬場の締切音楽、「おさるのかごや」を流すサービスがおこなわれておりました。最初は流れていなかったので、おそらくはアドリブ的に始めたのだと思います。どういう経緯で誰が音源を持ってきたのかは分かりませんが、とにかくファンが喜ぶ素晴らしいアイデアだったと思います。
 「おさるのかごや」の音量は小さいのですが、一応流れてるシーンを動画にしてみました

再び入場口 入場口の受付スペース
こんなところに荒尾競馬のURL
ラジカセ コロナ禍でしたね

 1階の休憩スペースではテレビの取材が行われておりました。

休憩スペース 掲示板
掲示物を持ち去ってはいけません

 あと、おそらく2階だと思うんだけれど、どこにあったか記録がない、過去の馬券。先ほど平成21年12月16日の出走表を見たときにも書きましたが、平成23年10月7日の馬券と、平成23年7月15日、平成23年3月18日の笠松場外、平成23年8月26日の馬券。平成23年3月18日と言ったら、言うまでもなく3.11の1週間後です。誰がどういう流れでここに昔の外れ馬券を設置したのか、ファンサービスとしても手が込んでいるとしかいいようがありません。いやほんと、凄いぞ荒尾。

雑に置かれていた馬券 平成23年10月7日 平成23年7月15日、3月18日の笠松場外、8月26日の馬券

 このあと、再び3階の特観席へ。最初に書いたとおり、旅行記形式で訪問順に書くのではなく、場所ごとにまとめて書く方式にしてますのでここには基本的に3階写真は載せません。が、せっかくなので3階からさっき見てきたBAOOを撮った写真だけここに。

3階からBAOOを見る

 なお、場のテンポ的に行き場を失った、2階から外に出るドア……ではなく、封鎖されて外に出られない2階のドアをここに。

閉鎖されたドア ウイナーズサークルをのぞき見る コンビニ強盗犯人のポスター
平成22年の事件ですが、
犯人は捕まったのでしょうか……
分煙協力ありがとう
喫煙所案内付きです
とにかく1階におりましょう

 で、分煙ポスターを見ると喫煙所は1階にしかないような書きぶりなので、私も下におります。

2階から1階に降りる階段 指定席は3階です 福家さんが見えてきました 久々に見る1階通路 暴力団排除宣言

25.最後にスタンド前

 そして、最後にあらためて馬場側に出ます。

スタンドから馬場に出る
このドキドキ感はたまりません
残念ながら目の前には馬場でなく
BAOOがあるのですが……
そこから右方向にぐるりと

 スタンド前の一番4コーナー側には、中のテレビがなくなったモニターケース。

中のテレビはなくなってました
荒尾映像というのは会社名かな?

 そして、一番奥からスタンドを眺めます。本来なら左に視線を振って馬場方向を撮るはずなのに、馬場がなくなったせいでそっち方向の写真がないな。

一番奥から撮った写真 馬場方向に寄ってみた

 ここでちょっとだけ馬場側を撮った写真。もうちょっとさっきの水路に気を遣うとか、何か出来たんじゃないかと思うのだけれど、当時の私にはそんな頭はなかったようです。

馬場方向 正面 そこからスタンド方向

 改めてスタンドを見上げます。
 審判・放送用ブースが出っ張っている姿が機能的で面白いです。望楼型の天守を思い浮かべたりもしますね。

望楼型天守閣

 そして、ウイナーズサークルまわりを眺めていきます。

さらば荒尾競馬のウイナーズサークル

 最後に、スタンドを眺めながら、帰ることにします。



 最後にフラフラ場内を歩いた動画も撮ってみました。



 そして、パドックとスタンドの勝負服にも別れを告げます。


26.さらば荒尾競馬

 そんなわけで、荒尾競馬をあとにすることになりました。

入場口脇の様子 コロナ対策 脇から見る入場口

 ご来場ありがとうございました、と感謝を述べるのもこの日が最後になることでしょう。
 なお、私はてっきり友人が無断撮影されているのかと思って最初友人とカメラマンの写真を撮ったんですが、ちゃんと撮影許可を出していたようです。

ご来場ありがとうございました 名残惜しげに場内を眺める友人と
それを撮影するテレビカメラ
閉ざされた入場口 ご来場ありがとうございます 撤収作業をする皆様
名残惜しげに入場口を見る友人と、それを撮影するテレビカメラ

 荒尾競馬については、1回しか行ったことのない人間が偉そうにああだこうだ語ることはできませんが、とにかく競馬がなかったら私が荒尾を2回も訪れていたとは到底思えないわけでして、私と荒尾を結びつけてくれた競馬にはやはり感謝しかありません。
 この翌年である2023年、熊本産馬イロゴトシが中山グランドジャンプを圧勝し、九州産馬として初のJRAG1制覇を成し遂げることとなりました。荒尾競馬場が残っていたら、このG1制覇でさぞかし盛り上がったんだろうな、とおもったり、それでも大して盛り上がらなかったのかもしれないなと思ったり、まあ色々と思うところはありますが、とりあえずここに行って思ったのは、BAOOの構造も含め、荒尾競馬場に愛情とやる気と思い入れを持っていた人は確実に運営側にも存在していたということであります。
 とにかく、そういう人の思いの詰まったBAOO荒尾だけは死守して欲しいと思うのでありました。

 そして、そういう思いが詰まった人がいたからこそ、この最後の見学会が実現したのだと思います。本当にこの場を設けていただき、ありがとうございました。

27.おまけ

 最初にも載せましたが、再掲。
 この日の模様については、訪問された多くの方々がTwitter等でつぶやく等されておりました。
 私が発見できた限りのものをまとめたものをTogetterにてまとめておりますので、そちらをご参照ください。


 この日せっかくなのでもらってしまった残置物。


 印象に残った場内の注意書き


 多分場内で配布されていた区画整理事業の案内と、ウェルネス拠点基本構想。


28.荒尾散策

 さて、まだ食事もとってないので、食事に行きます。
 私1人だったら駅前のNANAに行ってたでしょうが、友人と来ていたので、ゆっくり出来て量も食べられるすたみな太郎へ。
 なお、馬頭観音が金剛寺に移設されていることはこのあと教わったので、この日は行ってません。

線路を渡る すたみな太郎 馬頭観音のこと

 そして、荒尾駅へと向かいます。
 NANAはまだまだ現役。「NANA」のロゴも、競馬場で見たそれと同じでした。このまま末永く営業を続けてほしいものです。

線路を渡る 海達公子句碑 お世話になったトイレ
NAANA

 荒尾市まるごとマップの「荒尾競馬場跡」はいつまで残るのでしょうか。

荒尾市まるごとマップ 荒尾競馬場跡 列車案内 このあとのルート 待合室 模型店をやってたようです 駅文庫

 と、いうわけで、ここで友人と別れ、私はこれから武雄を目指します。武雄も10年以上ぶり、改修されてからは初めてです。

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